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秋分の時 昼夜の長さがひとしくなる 養生の秘訣は「陰平陽秘」

原稿発送の期日:2018-10-12

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寒暑平和昼夜均,陰陽相半在秋分(秋分の時、寒さと暑さが調和していて、昼夜の長さがひとしくなり、「陰」と「陽」がバランスを取っている)。

 

金風送爽時時覚,丹桂飄香処処聞(秋風が涼しくて心地よく、キンモクセイの香りが満遍なく漂っている)。

 

秋分の節気は秋に入ったからの4個目の節気であり、昼夜の長さがひとしくなる時である。『素問・至真要大論』では、「謹察陰陽所在而調之,以平為期(体の中の『陰』と『陽』の所在を確認し、バランスが取れるように調和する)」という記述がある。養生において、人々も体の「陰平陽秘(『陰』と『陽』のバランスを取ること)」を心がける方がいい。

 

早寝早起き 「肺の気」を養う

 

『素問・四気調神大論』曰く、「秋三月,早臥早起,与鶏俱興(秋の三ヶ月間では、早寝早起きを心がけ、おんどりが時を告げたらすぐ起きる)」。早寝は「陰」のエナジーを保ち、「収束する」気(精力)を養う。早起きは「陽」のエナジーの成長に順応し、肺の気を拡散させる。睡眠の時に取るべき姿勢も人によって異なる。長生きお年寄りの中で、横臥して寝る人が圧倒的に多く、そのうち、右に向いて腰を曲げる姿勢が最も多いという。これは「臥如弓(横になるは弓の如し)」という古人の言にぴったり合っている。正確な睡眠姿勢は、右に向いて腰を曲げて横臥し、両足を少し曲げ、片手のひじを曲げて枕のそばに置き、もう片方の手を自然に太ももの上に乗せてから、全身をゆるめる状態である。心不全の患者は、半ば横臥の姿勢を取る方がいい。肺気腫の患者は、仰向けの状態で枕を高くして、両手を少し頭の方へ移動すると、呼吸がスムーズになり、よく寝れる。胃潰瘍の患者が右向きになったら、胃から食管に回流していく酸性体液がだいぶ増え、胃に灼熱感を伴う疼痛が起こる恐れがあるので、左向きにする方がいい。

 

太極拳や五禽戯などの軽めの運動

 

秋と言えば、まさに体を鍛える好機である。しかしこの時期に、体中の「陰」と「陽」のエナジーは保っていて回復しているため、運動もこの原則に順応すべきである。つまり、控えめに運動し、汗のかきすぎや「陽」の気の消耗を避ける。したがって、五禽戯、太極拳および八段錦などはおすすめの運動方式である。同時に、六字訣にあわせて息を吐く方法、内気功、意守功などの「静功」と併用したら、動的・静的なトレーニング結び合わせ、体を鍛えながら精神を養うことができる。

 

食事はさっぱりに水分を補給 滋養食品を避ける

 

秋は乾いていて、「燥邪」が主の外邪(病原性の外部要因)である。ゆえに、秋分が過ぎたら、辛い食べ物をなるべく食べない方がいい。おすすめの食べ物は清涼な味、酸味や甘味がある、水分補給になる、もしくは肺の気を安定させる効果がある果物である。梨、大根、ニンジン、レンコン、オオクログワイ、サトウキビ、柑橘、サンザシ、リンゴ、ブドウ、ユリ、白キクラゲ、長芋、柿などの果物は秋の乾燥を緩和できる。昔から、秋は栄養を補給する季節だと言われている。だけど現代社会では、人々は普段から必要以上の栄養を摂っているため、秋分でも滋養食品を避けるべきである。伝統的な秋の「貼膘(体重増加)」の方法は既に時代に遅れている。

 

精神を安定させ 憂鬱を解消する

 

漢方医の「天人相応」理論から見れば、肺は「金」に属し、秋の気(ひんやりとした雰囲気)と呼応する。また、肺は気(空気や精神的なエナジー)を支配し、呼吸を司り、憂鬱な気持ちに繋がる。肺の気が弱い人、特にお年寄りは、秋になると天候の変化に敏感になる。晩秋の物寂しい雨風、枯れていく草木や生気のない景色を見たら、痛ましく感じたり、年老いたことを悲しんだりして、憂鬱な気分に浸れやすい。こんな時期の対処策は、精神を安定させること、厳しい気分を緩めること、精力を保つことなどがある。お年寄りは口数を減らし、高いところに登って眺望することで、憂鬱で沈んだ気持ちを発散し、秋の「容平の気(寛容で平穏的な特徴)」に適応できる。

 

(静安区漢方医病院)


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