市委員会宣伝部、市精神文明建設指導委員会弁公室の指導の下で、市衛生健康委員会、市衛生健康系列精神文明建設委員会が主催した2024年「上海のいいお医者さん」選考結果がこのほど正式に発表され、静安区中心病院（華山病院静安分院）常務副院長、肢体機能再建センター副主任である沈雲東氏が2024年「上海のいいお医者さん」称号を獲得した。

沈雲東、男性、46歳、中国共産党員、上海市静安区中心病院（華山病院静安分院）常務副院長、肢体機能再建センター副主任、華山病院手外科副主任、主任医師を務めている。

現在上海市医学会手外科学支部候補主任委員、中華医学会手外科学支部委員兼副秘書長、国家高齢者疾患臨床医学研究センター（華山）PIを担当している。上海市優秀学術リーダーに選ばれ、「国の名医・青年新鋭」、上海市衛生系列「銀蛇賞」などを受賞した。

データによると、中国には現在、脳卒中、脳出血、脳性麻痺などの中枢損傷患者が2300万人を超えており、患者の肢体片麻痺の治療が難しく、依然として世界医学の難題となっている。華山病院手外科徐文東教授が世界的に初めて開発した「頸部7神経交差転位術による中枢性片麻痺治療」は片麻痺肢体の機能を効果的に高め、国際同業者から「全く新しい治療分野のスタート」だと評価された。

沈雲東氏はここ5年間、毎年800回以上の手術を執刀している。手外科イノベーションチームのコアメンバーとして、彼は国際イノベーション手術「頸部7神経交差転位術による中枢性片麻痺治療」の研究開発と普及に全過程で参与し、率先して術式の改良をやり遂げた。

徐文東教授の指導の下、沈雲東氏は頸部7神経交差転位術の椎前路転位方法を開発し、神経再生距離を大幅に短縮され、神経移植を回避し、手術効果を高め、当該分野で世界的先導的地位を維持するために重要な貢献を果たした。関連作業は、チームが2018年に『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)』に論著を発表するために重要な貢献を果たした。

臨床業務をしっかりと実行すると同時に、沈雲東氏は科学研究の方向を末梢神経転位後の脳の可塑性研究に集中した。

徐文東教授の指導の下、沈雲東氏は科学研究チームを率いて、まずマウスとアカゲザルでの難易度の高い頸7神経椎体前路交差転位手術の動物モデル構築に成功し（世界初の報告）た。それに基づき、手術が中枢性片麻痺を治療するのに発効する重要なメカニズムは両側頸7神経交差転位によって構築される神経通路にあることが分かった。患肢の感覚を健側の脳半球にフィードバックすることによって、健側の大脳皮質脊髄路の顕著な再建を誘導する。幼年期には存在したが、成人後に休眠する神経通路を開くことができる。この発見は頸部7神経交差転位術による中枢性片麻痺治療の脳可塑性体制の研究高度化のために重要な一歩を踏み出し、研究結果は2022年に『Science』誌のサブ誌である『Science Advances』に発表された。この研究は臨床上の頸部7交差転位術による中枢性片麻痺治療の有効性体制と脳の機能再構築モデルを解答する上で重要な意義を持っている。

関連研究成果は上海市科学技術進歩特等賞（2020）、国家科学技術進歩賞一等賞（2023）を相次いで受賞し、2024年6月24日受賞代表として国家科学技術奨励大会に参加した。