上海聚能湾企業服務有限公司の黄猛総経理は取材に対し、「メイカースペースからインキュベーター、スタートアップ・アクセラレーター、産業イノベーション支援まで、当社は包括的なサービスを提供している。」「聚能湾イノベーション起業センター(以下、聚能湾)が上海市北ハイテクパークにおける「大衆創業・万衆創新」の主要なインキュベーション機関で、インキュベーター全体の面積は48,400平方メートルに達する。」と説明した。
近年、聚能湾は「大衆創業・万衆創新に関するインキュベーション+投資支援+専門的な付加価値サービス+産業イノベーションの促進」という目標を掲げ、着実に前進している。インキュベーションの基盤整備を着実に進める一方で、サービスモデルの革新や事業範囲の拡大を継続し、次世代情報技術分野に注力している。
人材支援の面では、聚能湾はさらに「一歩先を行く」姿勢で、企業ニーズに即したリソースを積極的に提供している。上海市政府の「起業による雇用創出」に関する政策方針を貫徹し、インキュベーションサービスを拡充するため、聚能湾は人的資源・社会保障局、市北職業訓練センター、優良な人材派遣会社のリソースを統合し、インキュベーターにおける人材サービス業務を推進している。これにより、インキュベーション対象企業が関連政策を活用できるよう支援し、人材に関する課題の解決を図っている。
例えば、聚能湾はインキュベーション対象企業のうち、革新力が高く、発展の可能性が大きく、市場の見通しも明るい、帰国留学生が設立した企業を積極的に発掘し、帰国留学生の起業に対する支援体制を充実している。2022年、聚能湾の推薦を受け、インキュベーション対象企業「上海零三科技有限公司」の創業者・汪関盛氏は、人的資源・社会保障部の「2022年度中国留学帰国者起業支援スタートアップ計画」に応募した。聚能湾は専門の指導チームを立ち上げ、企業の創業者が事業運営状況や起業の経緯などを整理できるよう的確に支援した。また、人材プロジェクトの申請手続きを完了できるよう指導を行い、申請の各段階において専門的な助言を提供した。その結果、創業者は人的資源・社会保障部が実施する「2022年度中国留学帰国者起業スタートアップ支援計画」において「優秀起業プロジェクト」賞を受賞し、特別助成金を獲得した。
2009年の開設以来、聚能湾は科学技術部の「国家レベル科学技術企業インキュベーター」、工業・情報化部の「全国中小企業公共サービスモデルプラットフォーム」、人的資源・社会保障部の「全国起業・インキュベーションモデル拠点」という3つの国家レベルの栄誉を獲得した。
聚能湾は上海市で最初に認定された「海聚英才」イノベーション・起業インキュベーション拠点の一つとして、自社の人材育成を推進すると同時に、インキュベーション対象企業が外部の専門知識を導入できるよう積極的に支援している。インキュベーターはスタートアップ企業のニーズに応え、事業展開の重要な節目や具体的な業務においてメンターリソースを導入している。また、聚能湾は上海市科学技術イノベーションセンターが認定する「上海市スタートアップメンタースタジオ」の第1期選定機関にも選ばれた。聚能湾はビッグデータ産業エコシステムの構築も積極的に推進している。例えば、上海市オープンデータ・イノベーション・アプリケーション・コンテスト(SODAコンテスト)の開催を主導し、上海市を拠点に長江デルタ地域をカバーし、さらに中国東北部や海外からもイノベーションチームを募集することで、コンテストを通じて産業の集積とエコシステムの発展を促進している。
黄猛氏は、「現在、聚能湾は『クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)、ブロックチェーン』という明確な産業的特色と、垂直型エコシステム企業の導入・インキュベーションを促進する基盤を確立している。これらの4分野の産業チェーンの基盤技術から中間プラットフォーム、そして最上位のアプリケーションまで、大手企業が牽引し、中小規模のテクノロジー企業がその力を借りて発展するという良好な基盤がすでに形成されている。」と述べた。
一方、上海市で最初に認定された「海聚英才」イノベーション・起業モデル拠点の一つであり、同じく静安区に位置する上海大学国家大学サイエンスパークも、イノベーション・起業人材への支援において独自の特色を有している。
2023年4月8日に開催された「上海科創」杯第3回「海聚英才」グローバルイノベーション・起業コンテストの決勝戦において、上海大学国家大学サイエンスパークが指導した「昀光微電子(上海)有限公司」と「精海智能装備有限公司」の2社が、起業部門のトップ21に選出された。同パークの受賞実績は上海市内でトップクラスとなった。「累計登録企業数は1300社余り、ハイテク企業50社余り、科学技術分野の『小巨人』企業6社、『専精特新』企業(専門性、精巧性、特徴性、新規性の4つの優れた特徴を持つ中小企業)10社、メインボード上場企業1社、科学技術イノベーションボード上場企業1社、全国中小企業株式譲渡システム(NEEQ)上場企業4社を育成し、パーク内の企業の年間納税額は1億5000万元を超えている。」1991年に設立された上海大学国家大学サイエンスパークは上海市で初めて大学が設立した大学サイエンスパークで、上海大学静安キャンパス内に位置し、豊富な大学の科学技術リソースを有している。
設立以来、上海大学の研究や人材などの強みを活かし、イノベーション要素と市場要素を緊密に結びつけることで、イノベーション資源の集積、科学技術成果の転化、科学技術系スタートアップのインキュベーション、イノベーション人材の育成、開放的な連携発展を推進している。
情報によると、上海大学国家大学サイエンスパークは「大張江」政策の支援対象範囲に含まれているため、パーク内の企業やハイエンド人材などはいずれも「大張江」の政策支援を受けることができる。
2018年3月、上海大学の「先進金型用鋼と応用技術」に関する特許技術を3000万元で評価し、パーク内に学術系企業を設立した。同社の製品品質は海外の同種ハイエンド製品の水準に達し、国内における空白を埋めた。2021年、7000万元の戦略的出資を獲得した。2021年9月、上海大学の「精海シリーズ」無人艇技術の特許を4200万元で評価し、提携先と共同で登録資本金1億500万元の学術系企業を設立した。これにより、科学研究の革新成果を市場に展開し、経済社会の発展により一層貢献した。2021年12月、世界初の35キロボルト級超伝導電力ケーブル実証プロジェクトが上海市で正式に稼働を開始した。同パークが育成した「上海上創超導科技有限公司」は、このプロジェクトに第2世代高温超伝導の核心となる重要帯材を供給した。これにより、上海大学国家大学サイエンスパークが中国の重要なニーズに応え、「技術的ボトルネック」の解決に向けた画期的な進展を遂げた。
また、同パークはベンチャーキャピタル、金融機関、銀行、ファンドなどのテクノロジー企業向けサービス機関とも提携するとともに、英諾天使基金、億微(上海)創業投資、上海創業接力科技金融服務集団、上海穆達投資、水滴石天使基金、中国工商銀行閘北支店、中国銀行閘北支店、浦発銀行閘北支店、中信銀行大寧支店、海通証券上海支店、中信建投証券などとの長期的な提携関係を築き、パーク内企業の成長を支援している。
今後、上海大学国家大学サイエンスパークは、「海聚英才」という人材育成ブランドの認知度向上に努め、人材集結とイノベーション・起業を促進するモデル拠点を中心とした人材イノベーション・起業支援体制を整備・強化する。科学技術イノベーションを通じて産業の発展を後押しし、国家戦略や都市の発展への貢献をさらに深める中で、「卓越したイメージを刻み込み、上海大学の特質を際立たせる」とともに、上海市、長江デルタ地域、そして全国の経済社会の発展により一層貢献する。