(記者 文=王彦琰/撮影=余儒文)「私はあした四つの会議に参加する予定だが、明後日って?すまん、明後日も日程が詰まっていて、何カ所の旧市街再開発の現場に視察するから」、取材を行う時間を決めるために、記者が何回も凌斌に連絡したが、毎回にも彼の忙しい日程に断られた。ようやくある日曜の午後に華興新城での旧市街再開発基地の現場の事務室でこの「ビジー・ガイ」との面会ができた。目の前にいる凌斌は皮膚が黒く痩せて、笑顔の中に微かな倦怠感が感じられる。なるほど、彼は午前8時から昌平路橋市政収用基地で開かれた住民向けの補償金支給儀式に参加して、終わったらすぐに華興新城旧市街再開発基地に行って週間の各種類の関係資料を整理して、来週の仕事を計画するのだ。これは暑くて人をめまいさせるほどの日曜日である。だが、凌斌にとってごく普通の勤務日に過ぎない。
負荷を超えた仕事「昼も夜も」「5+2」休まないで働く
週一回の旧市街再開発例会、週一回の完成段階の基地の作業推進会、週一回の新設基地のプロジェクト準備会、毎週少なくとも三日間をさいて取り壊し作業を進行中の旧市街再開発現場に行って視察すること、それに住民の苦情を聞いたり、矛盾を仲裁したり、住民の家に訪問したり、政策の説明をしたりすることなど、凌斌の毎日の日程は上のような仕事が詰まっている。この間、昌平路橋市政収用プロジェクトはダッシュ段階に入り、凌斌と彼の率いるチームが高温にもかかわらず仕事に没頭する。現在、昌平路橋市政徴収プロジェクトは終末段階に入るが、凌斌は依然として休む暇がなく、新しい旧市街再開発プロジェクトの準備をしなければならないからだ。
情報によると、今年後半に本区において中心医院西ブロック237街坊、91街坊、永新路649路などの旧市街再開発基地の土地収用作業を始める予定だ。新プロジェクトごとに段取りが50以上に達し、実施時間が天で計算し、各職能部門の間の交流と協調が必要となる。同時に、今区内では17個のプロジェクトが終末・繰替段階に入り、600数世帯の住民にかかわる。凌斌のブリーフケースの中に『今年後半計画始動旧市街再開発プロジェクト進捗表』、『終末・繰替段階基地任務推進表』、『終末・繰替段階基地世帯情報表』、『各旧市街再開発基地プロセス推進表』、『単位収用推進進捗表』など様々な資料が詰まっている。旧市街再開発の従業者として、この数百世帯の状況をはっきり把握せねばならず、一戸一戸に訪問して実状を確認するのは彼と彼のチームの仕事の内容の一つであると凌斌が記者に伝えた。仕事量が多いけど、辛抱強く堅持してはじめて住民からの信頼と支持を得られる。
方法を革新し、旧市街再開発を効率化に
2016年3月、区総工会の決定により、「凌斌旧市街再開発革新スタジオ」が成立された。このチームは収用作業の推進、不動産資源の管理、苦情聴取と接待などの領域の人材を持って、「制度+科学技術+態度+サービス」という革新的な作業方法を採用して、旧市街再開発の助力になる。ハイテクを通して情報公開を行い、制度建設を強化し、統一的な管理を促進して「科学技術+制度」で公平・公正を見守る。よい仕事の態度とサービス意識を提唱し、土地収用での作業の規範を促進し、「態度+サービス」で矛盾を緩和・解消する。
昌平路橋市政工程収用プロジェクトは「徹二建一」(元の二つの区を一つに合併)実施後の始めの南北統一補償案のプロジェクトである。このプロジェクトの進展において、旧市街再開発総弁公室が対応的に方法・方式を革新し、総体的な面での協調と推進の働きをよく発揮した。凌斌と彼のチームが中堅的な力として、「1本の針に千本の線を通す」のように、各方面を協調してその仕事への積極性を引き出させて、主要対象住民の締約と引っ越しを効率的に推し進めた。このために、基地では連合接待室が成立され、街道の事務員、居民委員会の幹部、司法局の人民調解員、弁護士などがチームを組んで旧市街再開発の対象になる住民を接待し、その要求を聞き、関係情報を遅滞なく凌斌が率いる旧市街再開発総弁公室推進部に報告し、当部からの速やかな反応と支持を確保する。それに、街道も「書記スタジオ」を成立して、旧市街再開発に関する経験がある居民委員会の元書記を誘って協調・推進事業への助力を求める。同時に、旧市街再開発総弁公室推進部が定期的に街道の事務員、居民委員会の幹部を招いて協調会を開き、仕事進行中のボトルネックと困難を把握したり、業務の指導、協調と交流をしたり、ケースごとに解決案を作成する。
旧市街再開発プロジェクトの前期準備から終末段階にかけて、作業が多くて及んでいる面も多い、協調しなければならぬことがたくさん存在している。旧市街再開発作業がピアノを弾くように、全局把握と各部協調のみで正しい音が出ると凌斌がこう喩える。効果的な推進メカニズムと対応的な作業方法のおかげで、6月22日の土地収用決定公告の公布から8月1日の一部の居民が集中的に引越しをすることにかけて、当日まで締約済の割合が99.37%に達する。昌平路橋市政収用プロジェクトは締約のスピートと締約率の面で新記録を残した。
市民を思いやり、根気持って丹念に市民の困難を解決する
2011年10月から旧市街再開発総弁公室推進部に入職した以来、凌斌は「昼+夜」「5+2」という理念を実践し、旧市街再開発の現場に赴き、立退き関係居民に家に行区回数も立退き関係居民を接待する回数も千回を超えて、彼の手で締約した居民が500数世帯に達し、立退き関係居民の中によい評判を得た。凌斌は上海市「一流の業績を獲得し、公僕のイメージを樹立する」人民に満足させる公務員になるテーマ実践イベントで個人二等功、「上海市重大工程功績競合優秀建設者」などの名誉称号、2011-2015年度に「上海市先進工作者」、2016年に上海市優秀共産党員、2016年に上海市五一労働褒章を獲得し、それに組織と同僚の推薦で中国共産党上海市第十一回代表大会の党代表になる。
2016年初頭、蘇河湾での最後の旧市街再開発プロジェクト――華興新城旧市街再開発プロジェクトが着工にあなった。この団地では老人が多くて、少なからぬ住民はここで何十年住んでいて、容易く引っ越ししたくない。締約の前に、凌斌は繰り返して当該団地の住民たちと座談会を開き、彼らの考えと要求を聞き、落ち着いて詳しく政策を説明したり、積極的に交流と解説を行ったり、短いうちに彼らに不動産仲介会社を確定したり、ずっと適合な不動産情報を提供したりして、彼らの後顧の憂いを解消する。凌斌と同僚の動力のおかげで、華興新城旧市街再開発基地で初日の締約率が90%の有効率を超えた。
「形式に拘わらず住民の満足を目指す、行政上の実績に拘わらず民心を大切にする、これは共産党員の一員である私の最大の願いと追求だ」。凌斌はこつを掴んでやる気満々で仕事をし、住民たちの最も気になる問題と困難を解決し、旧市街再開発作業の対象になる居民たちからの信頼を得る。