(記者 邢蓓琳)静安の商業界で、いつでも企業自身の発展を全静安区の経済社会発展の一部として考え、「商売の準則」に心掛け、取り引きを一回ずつちゃんと成し遂げる企業といえば、上海九百グループである。
グループの「かじ取り」、すなわちグループ党委書記かつ代表取締役の許騂の話によると、九百グループは成立したから22年間でずっと静安と一体となって進み、絶え間なく発展し、商業不動産、特色食品、現代百貨店とホテルマネジメントの四つのメイン業務の「四輪駆動」を実現した。静安の新たな戦略計画がもたらした発展のチャンスを目の前に、グループは今まで以上に心と感情を込めて、革新の精神、考え方と措置で現代商業企業グループを作り出すつもりである。
メイン業務を強化する
上海九百(グループ)有限会社は1996年に成立した以来、「市場向け、国有、区所属」という全体的なポジションをつけ、商業不動産、特色食品、現代百貨店とホテルマネジメントの四つのメイン業務を強化した以上、新たな発展可能なポイントを次々と見つけた。ここ数年、グループは「一軸三帯(一つの枢軸と三つのベルト)」の発展戦略をめぐって、国際商業の最高基準を目指して、静安南京西路をハイエンド商業コア街区にする工夫をした。
南京西路商圏の九百中安名品回廊は世界中の贅沢品グループから20個以上の有名グローバルブランドと7軒のコンセプトストアの全国旗艦店を集めた。これから、周大福はここで中国初の体験消費コンセプトストアをオープンすることになり、ランゲとロレックスの上海旗艦店ももうすぐここに拠点を構えるという。専門街の建設において、銅仁路にその店を置く全球最大級アートギャラリーの敬華芸術空間は国内の重要な書画芸術展示、伝播、交流、取引のプラットフォームとなった。巨鹿路にあるたくさんのオールド洋風家屋は在来の姿のまま修繕され、ハイエンドレストランの集まりとなり、都市に温かみを、幸福感に深みを添えた。久光百貨店は十年連続で上海独立百貨店小売り売上額の第三位に立ち、上海の、ひいては全国のハイエンド百貨ショッピングの人気店になった。2017年の開店13周年記念イベントおよび国慶節(建国記念日)の期間で、久光の売り上げは1.17億元に達した。同年の年度売り上げはさらに26.56億元に達し、前年比で7.31%の成長を記録した。百楽門ハイエンドホテルはポジションの長所をしっかりつかみ、ホテルと創意産業を集積した。美麗園ホテルは2016年10月にグループにより委託管理された以来、業務がさらに充実されて発展した。許騂の話によると、これらの成果は区委、区政府の指導の下で、「九百メンバー」全員が一心同体、励まし合って出した結果である。「仕事の関係をさらに整理し、仕事のプロセスをさらに改良し、仕事の組織をさらに完備させ、仕事の段取りをさらに改善することで、企業の発展方向と改革ルートをいっそうはっきりさせ、生命力と活力をいっそうかき立てることは、われわれグループ指導者たちの努力する目標だ」。
「老舗」の活力をかき立てる
西区老大房、三陽盛、新長発、立豊食品、正章洗染などの「中華老舗」ブランド及び泰昌、アミー、白玉蘭、景徳鎮磁器などの上海知名ブランドはグループの大事な資産である。これらの「老舗」を市場でより着実に確立するために、グループはブランド品質の向上を通じてオールドブランドの競争力を高め、活力をかき立てることに力を入れた。
西区老大房は当該グループ食品部門の支えで、年間利益が一千万元を上回っている。2017年、企業は工場の引っ越しに直面した。グループの指導により、今回の引っ越しは老舗ブランドの新たな旅立ちのチャンスに変わった。僅かな半年間で、当該企業は新工場の場所選び、外装や内装工事、設備インストールと全体的な引っ越しを果たし、国慶節と中秋節に間に合い、月餅を500万個も売った。その年の年間売上額は4600万元を超えた。また、グループは「外へ出る」戦略を実施し、「久食匯」というブランドを新しく作り出して、前後して共和新路と五角場商圏で二軒の実体店舗をオープンし、実体商業の新しい経営パターンと機制を探求し、予定していた成果を得られた。商業がコミュニティに入ることが趣旨の「毎週プレゼント」イベントと連動して、企業は「九百恵生活」という新しいブランドを作って、コミュニティ商売の新たなパターンとベクターを絶え間なく探求した。
それ以外、グループは改革を深めることを通じて、企業の革新的な転換を推し進め、競争力と持久的発展を図って、上場した九百株式会社の効果を発揮して海鼎情報会社の株式の譲渡で企業資産を有効的に再生させたり、戦略投資者を迎え入れて立豊食品を活性化したりした。グループの指導者たちは積極的に「輸血」を行った一方、経営不振の企業に転換するよう促し、「自己造血」の実現に積極的に助力した。グループ子会社の九百インテリア家具はシャットダウン、合併と業態調整を通じて損失をカットし、難関を乗り越えた。正章洗染が長年連続赤字の状況に対して、グループ指導者は正章の幹部と職員を率いて、司法を通じて歴史的に残存する課題を解決し、市場協力を強め、販売ルートを増やすように努力した。今、当該ブランドは向上の勢いをつけた。
文化を魂として 工夫を伝承
九百グループは職人気質の文化で上海ブランドを作り、革新文化でショッピングブランドを作り、チーム文化で企業責任のブランドを作り、学びと考え重視の文化で企業文化のブランドを作った。2017年、グループは年度「上海企業革新文化ブランド10選」を受賞した。
「九百講壇」は2015年3月に設置された以来、計25回(そのうち6回は青年幹部限定)開催された。50名近くの「九百メンバー」は講壇に登って講演を担当して、仕事に対しての自分の学ぶこと、考えと感想を語った。「九百講壇」は今、九百グループの幹部と職員が才能を見せ、成長を遂げる舞台となった。許騂の話によると、「九百講壇」はグループの幹部職員の自らの学習と思考を刺激するイベントである。グループはこれからも当該イベントの影響範囲を拡大し、参加比例を向上させ、新しい視野と着手点を探求し、講壇の影響力と効果を強める予定である。2017年3月から、グループ指導者は「読書九百」と題する指導者グループメンバー読書交流会を六回開催し、学習型指導グループの建設に力を込めた。
2017年、グループは「技術の伝授、文化の伝承」をテーマとし、師弟提携スタジオを12ヵ所成立し、老舗の腕前と技術を伝授させ、職人気質を伝承させた。そして、スタジオごとにチームとリーダーを設置し、合意に達し、成果を出し、場所と制度を定めた。ここ一年間、親方たちは畢生の腕前と経験を残さずに伝授して、弟子たちも真面目に学んで、師匠の「衣鉢」を継げようと努力して、前の世代の職人気質を身に付けた。
許騂の話によると、これからの九百グループは「一企一策(企業の状況に応じて独自の対策を練る)」という発展戦略に従って、四つのメイン業務による「四輪駆動」のレベルアップバージョンを作り出し、商業不動産とコミュニティ商売を強調し、産業をさらに固め、主業をさらに強め、企業規模をさらに広げて、メイン業態がより充実され、資産品質がより改良され、ブランドバリューがより強調され、企業文化がより活発で、内部管理がより科学的な現代商業企業グループを作り上げ、「国際的静安・夢をかなえる安楽の地」の建設により多くの「九百のパワー」を注入する予定である。