■取材・文 張琦
「私たち普段はここで文化のイベントに参加しています。週末になると嫁が孫を連れて親子イベントを楽しんでいます。これだけではなく、伝統文化の研究と学習や楽寧書坊での読書活動なども開催されて充実です。これから、いろいろなボランティア活働に参加していきたいと思います」と話した。上述した行事やイベントの開催と参加は昌平通710号のコミュニティの党員・大衆サービス総合体で実現できる―ここは元の党員・大衆サービスセンター、文化活働センター、新時代文明実践分センター、市人民代表大会常務委員会の末端立法連絡拠点などの党員と民衆向けのサービス提供を目指す各種類の機能と資源を統合し、総合サービス窓口が設けられておき、党の建設、党員・大衆関係、文化、精神文明などの関連事項の取扱いも十分に完備され、市民たちはここでワンストップサービスやワンウィンドウサービスの他に、公共サービス事項に関する相談受付などの総合的な業務をも体験できる。
記者は江寧路街道から下記のことが分かった。「開放型、集約化、共有性、ハブ型」のコミュニティ党員・大衆サービス総合体の構築への模索のほか、当街道はさらに昌平通りにおける公共サービスの提供機関が相対的に集中しているという特徴を十分に生かし、便民サービスをいっそう集積させ、党員・大衆サービスの陣地体系の構築を全面的に推進し、「10分間のみの昌平通党員・大衆サービスベルト」を作り出し、域内のコミュニティ住民らが便利で効率的なサービスが受けられるよう力を尽くすという。
「『共有で集中し、便利でアクセス可能』の原則に従い、当街道は引き続きコミュニティ党員・大衆サービス総合体の建設を通じて、党の建設の先導による自治、共治、徳治、法治を一体化して推し進め、大衆との結びつきをよりよくし、社会をリードし結集させ、民意を求めて導き、より広範囲をカバーする大衆の動員、より効果的な連動と統合、より強くなるプラットフォームの集積力、より多元化したガバナンス方法、より際立った引率効果などを実現する」と江寧路街道の関係担当者がこう明らかにした。
ワンストップサービスに多様化の体験
党員・大衆サービス総合体を構築しよう
午前中、住民の馮さんは江寧通りのコミュニティ党員・大衆サービス総合体で、同コミュニティの党学校と学校の合同学校運営について取り合わせをしていた。スタッフは彼に丁寧に答えてくれた。馮さんは同コミュニティの住民のほか、団地の党支部書記を務めている。同氏は記者にこう述べた。最近、コミュニティの党学校と学校が合同学校を運営する計画があり、党員と大衆が一緒に応募し、党の第19期第5回全体会議に関するテーマ学習に参加できるとのことを聞いたら、彼はここに来て関連状況を把握するとともに、本人の担当する党支部活動を展開するために同総合体で共有スペースを予約するという。
住民の章おばさんは普段、同団地のボランティア活動に積極的に参加したほか、楽寧書坊での読書活動をも楽しんでいた。新規登場した総合サービス窓口にボランティア登録の取扱業務があるのを見たら、章おばさんは進んで嬉しそうにに応募した。「これから図書館のボランティアとして、図書の整理仕事を行い、イベントに参加する住民らにサービスを提供します。私はこのようなボランティア活動の内容に非常に興味津々です。」
記者が気づいたところによると、この総合サービス窓口には、同窓口の「属性」が目立つように表示されており、江寧路街道社区党員・大衆サービスセンター、同街道の新時代文明実践分センター、同街道のコミュニティボランティアサービスセンターなど、元々3つのセンターに属すサービス機能はこの窓口で一括に問い合わせや手続きの取扱いができるという。
新たに公開された総合業務取扱のサービス窓口のほか、美しい江寧体験館も目新しいほどアップグレードされた。「儒子牛」コンテキスト式ミニ党課(「党課」とは中国共産党の組織が党員や入党申請者に党の綱領や規約についての教育を施す課程のこと)であれ、美しい江寧の歴史や文化の展示であれ、いずれも訪れてきた住民により豊かな体験を与えている。入念に準備されたさまざまな展示活動の他、同区の外商投資協会、スターバックスベーカリー工房のボランティアチームもこのほど同街道のスタッフと連携し、同地域の高齢者デイサービスセンターに住む高齢者のために、インタラクティブ式コミュニティ文化イベントを催した。
新たに構築されたコミュニティ党員・大衆サービス総合体として、党の建設、文化、ボランティアサービスなどの様々な体験が全部そろっている。3階に設けられる楽寧議事堂は、よりよく民意に耳を傾けて、民衆の知恵を集めるプラットフォームやルートとして、「全員が効果的に都市ガバナンスに参加できる」という理念の具体的な実現を目指す。江寧路街道に設けられた市人民代表大会常務委員会の末端立法連絡拠点は、民生やコミュニティに関わる地方的法規について、つねに管轄区域内の機関と一般住民に向けて意見を求め、さらに末端からの提案を市人民代表大会に直接報告し、その中、多くの提案が立法機関に最終的に採用されている。立法の民主化と科学化に末端の観点と大衆の知恵を貢献している。同街道の政協連絡組はコミュニティとの効果的な連動を強化し、社会情勢と民意の意思疎通ルートをさらにスムーズにさせ、社会主義の全過程の民主と協商における民主が末端に定着するよう推進している。江寧の住民たちもここで活動を共有するスペースを持つことができるようになり、ここで自由に考えを発表したり、意見交換をしたりすることにより、コミュニティの各種問題をめぐる共同建設、共同協議、共同管理に効果的に参加したりすることができる。
多様な公共サービスを集積し
10分間党員・大衆サービスベルトを建設しよう
全区域をカバーする党員・大衆サービス提供の陣地の体系の構築において、江寧路街道は計画配置の上で現地の状況に応じ、一つのコミュニティ党員・大衆サービス総合体を中枢とし、党員・大衆サービス陣地での「拠り所」を構築し、党員・大衆、文化、新時代文明実践センター、末端立法連絡拠点の四位一体の構築を完成した。
党員・大衆総合体と通りを隔てて向こう側には、江寧通りのコミュニティ事務受付センターがある。住民に密着するコミュニティーの様々な関連事項の取扱いは同センターには受け付けられている。コミュニティ事務受付センターを出て、歩くと5分もしないうち、昌平通り414号に位置する江寧路街道の企業サービスセンターに着く。同センターには「一網通弁」(一つのサイトのみで全事項の取扱いが可能)スマートサービスプラットフォームが設置されており、企業向けサービス提供係チーム、企業向けサービス専門家顧問団、政策指導プラットフォーム、「ワンストップ」式専務担当サービスなど多数の措置を通じて、訪れてきた企業やホワイトカラーに全方位なサービスを提供している。
同時に、同企業サービスセンターの中に公共法律サービス専門窓も特別に設置されており、毎週の金曜日の午後、プロの弁護士がここで訪ねてきた企業に法律相談やサービスを提供する。この間、オフィスビル党員・大衆事業の従事者と団地の党総支部は連携して「仲人」役を務め、上海滬紡ビル有限公司のための橋渡しを行い、力を合わせてホワイトカラー向けの昼食プランを考案し、市場の需給を的確にドッキングすることで、感染症による企業の経営上の圧力を緩和させた。
このほか、同センターは屋外作業従業員配慮リレーステーション、従業員閲覧室、業務相談室、共有会議スペース等のサービスキャリアを設立し、管轄区域内に入居する企業及び各種の組織、グループ団体のニーズを導きとし、サービスのカバー範囲を拡大しつつ、その効率を絶えず向上させている。今年は感染症の影響を受け、市総工会の移動検診車の市街地への進出が制限される中、同街道の総工会と上海国賓医療センターが協力し合い、フリーランス会員172人向け、腫瘍指標とカラー超音波検査の「オーダーメイド版」の健康診断サービスを提供した。
取材によると、昌平通りにおいて、コミュニティ党員・大衆サービス総合体、コミュニティ事務受付センター、コミュニティ生活サービスセンター、企業サービスセンター、青少年センター、家庭文明建設指導センター、オフィスビル党員・大衆サービスステーション、人民代表大会代表ホーム、退役軍人サービスステーション、巧博職業指導ワークステーション、屋外作業従業員配慮リレーステーション、愛老家園、康健駅、街道都市運営総合管理センターなどの公共サービス拠点が集まり、「10分間昌平通り党員・大衆サービスベルト」の構築が実現された。同党群サービスベルトにおいて、党の建設をもって団体の構築を導くことにより、コミュニティ生活、政務受付、都市部管理、衛生健康、法律相談などの各種類のサービス資源が、縦方向に貫通したり、横方向に連動したり、効率的に対応したりする大衆向けのサービスにつながる「事業ネットワーク」が形成され、党員と大衆の身近の「肝心なこと」の解決を目指す。
サービス連動と融合を最適化させ 党員・大衆サービスを大衆の心に根付こう
記者の取材によると、街道側は16カ所の「静隣一家」団地の党員・大衆サービスステーションを末端機関とし、党員・大衆サービス戦線連盟を構築する。「四縦四横」という江寧区の党の建設におけるグリッド構造に基づき、団地の党総支部の軸としての役割を十分に発揮させ、同グリッド内にある住宅ビルとオフィスビル、パーク内にある党員・大衆サービスステーション及び民間の力の連動と融合をけん引する。各種類のサービスステーションの最前線で、非固定型の党組織又は党の建設連絡員制度を確立し、各党員・大衆サービスステーションの位置づけと結びつき、党員と大衆のニーズを満たせるサービスリストを作成し、コミュニティーの実情に合致するサービス項目を育成・開発し、党員・大衆サービス陣地を末端の行政区画にある思想と政治事業の強化を目指す強固な陣地、科学理論の学習と普及を目的とする大衆向けのプラットフォーム、時代の新人の育成と時代の新風の発揚を旨とする精神的故郷になれるよう構築するという。
一方、同街道はいっそう社会動員を深め、プラットフォームの集積力をより強くさせる。プロジェクト化を手掛かりに、各年齢層への集積力を強化し、「銀鳩芸術団」、「蒋家巷住民講師団」、「コミュニティ家庭委員会」など、一連の大衆に受け入れられ、コミュニティに利用される団体や自治組織のインキュベーションを実行した。党員・大衆サービス陣地内において民間からの意見を聞き、智慧を集め、力を集めるプラットフォームルートを開拓し、コミュニティ内の大衆文化チーム、各種の党員・大衆とボランティア活動および「コミュニティ・ミニプロジェクト」のリーダーを掘り出し、コミュニティにおいて影響力と発言権を持つ党員と末端管理の中堅を育成し、社会が関連事業に参加する活力を引き出す。
ブランド構築の面で、同街道は党群サービスが大衆の心に根付くよう努力する。社区管理における肝心な部分をめぐり、江寧コミュニティ連盟の地域化党の建設キャリアを頼りにし、江寧党員・大衆サービスの「楽寧」ブランドの構築に力を入れる。コミュニティ党学校、コミュニティ学校の合同学校運営モデルを更新し、江寧の「儒子牛」コンテキスト式ミニ党課と結びつけ、「楽寧学堂」という党員・大衆教育ブランドを作り出す。コミュニティ内の親子サービス資源を掘り出し、「楽寧一家親」親子サービスブランドを構築する。ボランティア活動基地、学生社会実践基地、児童ホームなどの資源を統合し、「楽寧公益坊」ボランティア公益ブランドを構築する。大衆の文化・体育自治団体の活力を引き出し、「楽寧夢舞台」大衆文化活動ブランドを構築する。末端の立法連絡拠点、コミュニティ・ミニプロジェクトコンテストを頼りにし、「楽寧議事堂」協議自治ブランドを構築する。企業サービスセンター、江寧商会の資源を最適化させ、「楽寧私董会」企業サービスブランドを構築する。
スマート化の応用場面において、同街道は党員・大衆サービスのカバー範囲内にサービスのレベル向上に力を入れ、総合体のスマート化管理システムを全面的にアップグレード・完備させた。市・区の「スマート党の建設」プラットフォームと連携し、「in江寧」のウィーチャット公式アカウントを窓口にし、オンライン予約受付、教育訓練、ボランティアサービスのポイント引換などのモジュールの機能をさらに細部までカバーさせ、各サービスの「ワンクリックでチェック可能」を実現させ、より優れたサービスを提供する。一方、スタッフを配置し、高齢者などのグループに良質な現場指導、様々な事務の予約や手続きの取扱いに支援サービスを提供し、スマート運用と現場取扱を同時に機能させ、細部まで届くサービスを管轄区域内のより多くの住民に行き渡らせる。