■取材・文 邢蓓琳
38棟のオフィスビル、約1,500社の企業、3万人余りのホワイトカラーなどの「家財」をもって、静安寺商業圏は静安区におけるオフィスビル経済の密度が最も高い地域の一つになる。オフィスビル経済の活発な実態は静安寺街道にオフィスビルでの党の建設に関する探求の展開に広い空間と実践の基礎を提供している。
20年近くの発展を経て、静安寺街道におけるオフィスビルでの党の建設事業は絶えず「アップグレードとモデルチェンジ」し、オフィスビル内で「設立され、活躍させ、強化させた」党の組織は、ホワイトカラー層を一丸にさせ、暖かくて安らぎのあるキャリアー、発展を促進する面で強度がある堅固なキャリアーまで成長してきた。サービスをもって結束力を促進し、結束力をもってけん引の働きを発揮させ、けん引の力で発展をはかる。この特徴を持つ党の建設という「赤色(革命ゆかりのある)生産力」はますます多くの企業、ホワイトカラー層に認められているだけでなく、さらに「商業圏生態圏」の構築における原動力となっている。
陣地を固めて
モデルチェンジとアップグレードで「大黒柱」としてよく機能しよう
静安寺商業圏にある高和ビル(旧名中華企業ビル)は「ビルに党支部を作る」というオフィスビルでの党の建設モードの発祥地であり、上海で最初のオフィスビル党員・大衆サービスステーションの「生誕地」でもある。
2002年に、上海初のオフィスビル党員サービス拠点が設立され、党支部も設立れた。2007年に、オフィスビルの立体サービスステーションが設立された。2019年に、「ホワイトカラー駅家」オフィスビル党員・大衆サービスステーションの建設に成功した。2020年に、融合した街道党員・大衆サービスステーションおよび企業サービスセンターが成立された。この約20年間にわたった高和ビルのオフィスビルでの党の建設のプロセスは、静安寺街道が経験した拠点づくり、ステーションづくり、家づくりからセンターづくりまでの、カバー範囲の確保からサービス提供、エンパワーメント、ビジネス環境の最適化への助力までのオフィスビルでの党の建設における「固有領域の打破」と融合、モデルチェンジと成長し続けるプロセスを反映している。
設立初期に、企業訪問難、意思疎通と相互信頼の難問、組織構築上の難問などを解決するため、オフィスビル党の建設事業が「十種類の方法」を打ち出した。現在は「オフィスビルでの党の建設のハイライト、一流なビジネス環境」の構築に焦点を当て、組織、企業、個人をカバーする30項目の党務、政務、事務向けの「ワンストップ」式現場サービスと200項目余りのセルフサービスの提供へ発展してきた。静安寺街道は終始一貫してオフィスビル内にしっかりと党の組織の基礎を固め、企業とホワイトカラー層に「見える、感知できる、温かい」サービスを提供し、みんなの「大黒柱」としてよりよく機能している。
時代の流れに応じて行われつつあるモデルチェンジの中、静安寺街道党員・大衆サービスステーションと企業サービスセンターは党員・大衆の陣地の開放性を強化し続け、特色のあるけん引力を強化し、党の精神への学習をしっかりと実行し実践に移すことにより、同商業圏のホワイトカラー層の身近な「学習の殿堂」になり、「ハイクオリティな内容が1カ所に揃え、党員とホワイトカラー層が楽しんで参加し、発展の促進に効果がある」という目標を実現する。
街道層の開放的な「四史」学習教育の「大本営」として、街道党員・大衆サービスステーションは同行政区画内の豊富な教育資源と積極的に連動し、党員と大衆に喜ばれる学習と教育の内容と形を絶えず更新し、「四史」学習教育の魅力を強め、党員と大衆の学習意欲を十分に引き出し、学習教育が人々の心に打ち込まれることを確保する。深みのある学習、特色のあるカリキュラム、温かさのある生活は多くの若いホワイトカラーを「ファン」にさせている。イベントの中で思想を武装し、信念を固め、アイデンティティーを高めるよう彼らを導いている。
サービスを最適化し
質と効率を高めることにより、発展を促す
これまで、同街道に属す各オフィスビルの党員・大衆サービスステーションは、「党の引率とサービスを商業圏の生産と生活の各方面に溶け込ませる」という初心を終始一貫して堅持し、経済発展の「圧力安定バルブ」としてよく働き、オフィスビルでの党の建設とオフィスビル経済の「互恵共生」を実現した。バージョン4.0時代にはいると、同街道党員・大衆サービスステーションはさらに障壁を打ち破り、党の建設から生まれるけん引力と企業向けサービスを深く融合させ、静安寺商業圏、生態圏の構築に向けて持続的にエンパワーメントし、オフィスビル経済と地域発展に貢献している。
同街道党員・大衆サービスステーションは「一網通弁」(一つのサイトのみで全事項の取扱いが可能)政務端末、24時間セルフ税務機を配置し、共有の公共活動空間を構築すると同時に、党の建設の引率による「一二三四五」企業向けサービス提供の作業法を洗練し、実行する。この「一」とは党員・大衆サービスステーション及び企業サービスセンターの構築をしっかりと実行することをいう。「二」とは「党支部をオフィスビル内で作る」と「サービスは身近で利用可能」という党の建設と企業向けサービスの両方に力を入れ、うまく両立させることをいう。「三」とはオフィスビルの党の建設関連事業者、プロなボランティアと政府部門の総合サービスという「三つのチーム」を統合することをいう。「四」とは需要を把握したら、直ちに処理すること、プラットフォームで協力すること、特別なケースに対して特別に取り扱うこと、難問に対して専門チームで対応することなどの「四つのメカニズム」を構築することという。「五」とは党建同心園、企業ガソリンスタンド、ホワイトカラー減圧室、商業圏商学院、相談議事堂という「五つのプラットフォーム」をうまく運営することをいう。完全なサービスシステムとチェーンをもって総合的な企業向けのシステムを作り出し、同ステーションが効果的なサービスを提供できる、各方面がともに管理し愛用され、企業とホワイトカラー層に確実に便利さをもたらす心温まる陣地になるよう努力する。
同ステーションはまた自発的に「一網統管」(一つのサイトで全体的管理を実現する)プラットフォームとドッキングし、商業圏内の企業サービスデータシステムを開発したり、システム内蔵のアプレットで企業と従業員のニーズを動的に把握したりし、企業に対して「100%の基本データを把握する、100%の企業を訪問する、100%の問題を解決する」ことを実現する。同ステーションのサービスプラットフォームでは、オフィスビルに入居したすべての企業がそれぞれ異なる色で表示されているのに記者が気づいた。スタッフの紹介によると、これは街道によって打ち出された企業の安定度を事前に判断するための革新的な「五色リスク分析法」で、全入居企業はそれぞれ「緑、青、黄、オレンジ、赤」の5色でその安定度を動的に表示され、すかさず対応・処置できるためのメカニズムだと説明した。高和ビルにある聯橋管理コンサルティング(上海)有限公司は業務用のオフィスの賃借期間が切れたが、自社の発展の必要に応じて新たな場所を探し、移転せざるを得ない最新の状況を把握した後、同ステーションは当企業を「不安定」と表示し、すぐに街道、区投資弁公室などの関係責任者と一緒に当会社を訪問し、その需要を的確に把握し、相手に適切な新しい業務用オフィスを見つけるのを助けるだけでなく、集中登録も協力したため、当企業は静安に長期滞在し発展する决意を固めた。
より優れた企業向けサービスの提供には科学技術の力を借りる必要があるだけでなく、オフィスビルの党員と大衆事務の従業員の熱い意欲と勤勉な訪問も欠けてはいけないことである。「fオフィスビルごとに訪問する」中で、越洋国際広場オフィスビル党員・大衆事業の従業員の王珊氏は、衛材(中国)薬業有限公司がモノのインターネットの関連業務を開発し、会社を新規設立する意欲があるという「情報」を把握した後、当企業の責任者と常に連絡を取り、そのつど進展とニーズを交流しながら街道に速やかに関係情報を報告した。その後、街道と区は共同で特別なケースに対して特別に取り扱う仕組みを作動し、企業向けのサービスの実施と税金登録の完成を確保し、当企業の各種の登録及び業務上の問題の解決を助けた。現在、同新規成立の企業はすでに静安区と契約を結び、区内に定着した。
コミュニティに恩を返し
必要とされる「小確幸」を感じよう
早朝6時過ぎ、ホワイトカラーの胡さんは華山病院の外来棟に入り、出勤前の1時間を利用して病院で患者に電子受付やセルフ料金支払いなどの指導サービスを提供した。昼休みの時間帯には、一部のホワイトカラーは公益プロジェクト「幸福白老匯」のボランティアとなり、一対一でコミュニティの高齢者にスマホの使い方を教えたり、一部のホワイトカラーは「1時間公益ジョッキング・ゴミ拾いイベント」に参加することで、ゴミの分別に貢献する。静安寺街道では近年、次々と開始された2,000以上のボランティアプロジェクトの中、ますます多くのホワイトカラーの姿が見られるようになっている。
胡さんが参加した「出勤前1時間」ボランティアプロジェクトは8年前に始まった。同プロジェクトは今まで運営してきて、ますます多くのホワイトカラーが「小さなオレンジ」に変身し、華山病院の受診ラッシュ時間帯における秩序の混乱問題を効果的に緩和している。静かにものを潤っている小雨のような行き届いた党の建設サービスがあるこそ、静安寺街道のホワイトカラー党員たちは自ら党員であることを意識し、様々なボランティア活動に参加し、より多くの必要な人に温もりを届けるようにしている。「私たちが必要とするとき、さらに助けが必要なときに、街道こそが手を差し伸べてくれて、愛と心温まる支援をくれました。コミュニティのおじさんとおばさん、おじいちゃんとおばあちゃんを助ける機会がある今、私たちは立ち上がる時が来たということです。私たちは必要とされている幸せを感じました」。誠意溢れる言葉、顔に溢しそうな笑顔は、ホワイトカラーの党員ボランティアの心が満たされ、獲得感と幸福感を表している。
ホワイトカラー党員が動き出し、ボランティア活動の形でコミュニティに恩返しをしている。企業内に設置された末端の党支部も先頭に立って、次々と公益事業プロジェクトを受け取る形でコミュニティに奉仕している。彼らはコミュニティの住民と一緒にカラフルな絵で壁を飾ったり、壁にある立体緑化を更新したり、コミュニティの困っている人々に髪切りのサービスを提供したり、コミュニティのアルツハイマー病を患う高齢者を介護したり、アルツハイマー病の評価スクリーニングと宣伝を展開したりしている……党員・大衆の共同建設、公益上の相互作用の連動のおかげで、コミュニティはより温かみと人情味が増えてきた。静安寺街道は今年、「全国で最も美しいボランティアサービスのコミュニティ」に選ばれた。
「かつては、私たちは自ら企業の党組織や党員を訪問して社会活動に参加しませんか呼びかける必要がありました。今になると、彼らは自発的に私たちのところに電話をかけてくれて、地域の公益活働に参加する意欲を表します。この数年間、企業の党組織は社会活動、特に交易活動に参加する意欲がかなり高まり、党員のボランティアサービスと企業の社会責任の履行と結び合わせる傾向が際立っています」と同街道のあるオフィスビル党員・大衆事業係が記者にこう話した。