■取材・文 張琦
1月11日に、大寧通街道の住民である張さんはウィチャットの公式アカウント「活力大寧」の「ウィサービス」サブページを開いたところ、同ページではウィチャット専用のアプレットが追加され、自分が関心を持っている老後介護や食事介助についても、ここで解決策を見つけることができることに気づいた。「高齢者介護や求職、就業などよく質問されている関連内容はこのアプレットで即時に調べることができます」と同街道の高齢者対策幹部の丁衛慶氏はこう言った。新規導入されたこのサービス機能は、同街道の「全年齢区間」をカバーし、住民全員向けのサービス構築において、大きな革新的措置だと説明した。
大寧路街道は昨年12月の末に、管轄区域内の5カ所のステーションで新たに「顔認証現場予約」の便民サービス措置を打ち出した。今では、どの年齢層の住民でも個人の慣れたやり方に応じて、ウィーチャットで予約するか現場で顔認証予約を選択し、イベントに参加できるようになっている。
この数年間、大寧路街道は異なる年齢層の住民に多元的なサービスを提供することに力を入れて、コミュニティの資源を十分に活かし、住民のニーズを的確にマッチングさせることで、ターゲットを絞った全年齢層向けのサービス圏を構築し、域内のコミュニティ住民の幸福感を全面的に高めている。
「家のすぐそばにある」個性的なサービスで
実際のニーズを満たす
「顔認証をすれば、次のイベントの予約ができるから、スマホ操作の心配もない。」平型関路2199弄に位置する大寧路街道の高齢者向け総合サービスセンターで、コミュニティの高齢者住民の陳さんはスタッフの助けを借りて次回の便民イベントを予約した。大寧路街道への記者の取材によると、今ではすべての住民が個人の習慣に基づき、ウィーチャットのアプレットで予約するか現場での顔認証で予約する方法を選び、お気に入りのコミュニティイベントを予約できるようになっているという。丁氏によると、昨年の12月末に同街道が第一陣「顔認証予約」設備が試験的に導入されたステーションとして、現在において、大寧路街道高齢者事務総合サービスセンター、高齢者事務総合サービス第二分センター、高齢者事務総合サービス第三分センター、延鉄楽齢家園、540弄楽齢家園などのステーションでは「顔認証予約」でコミュニティイベント予約の機能を実現している。
新規登場の措置のほか、同コミュニティが提供する養老相談サービスも数多くの住民に便利さをもたらした。大寧路コミュニティサービスセンターでは、高齢者住民の真さんは養老相談係の殷怡さんと生活の変化について相談している際、とてもうれしそうに見えた。「わしは基本的に毎日サービスセンターに来て、本を読んだり、フィットネスをしたり、イベントに参加したりして、友達ができて、老後の生活がさらに生き甲斐があるように感じます」と話した。
高齢者の真さんの生活に変化をもたらしたのは、彼がしきりに口にしていた在宅養老相談拠点である。真さんに子供がおらず、一人暮らしで、生活には助けが必要であった。普段滅多に外出もしないし、性格もすこしひねくれていった。2018年に、真さんは街道には介護相談拠点があることを知り、やってみようという気持ちで訪れてみた。介護者がいないという基本的な状況を把握した養老相談係は、彼のために個性的な養老プランを作成し提案した。真さんは長期介護保険の評価を受けた後、在宅養老サービス補助金が支給され、在宅サービス従業員が週に3回訪問し、本人のために食事を作ったり、洗濯をしたり、掃除をしたりしてくれている。一方、養老相談係は、近くのコミュニティの高齢者向けサービスステーションに行って各種のイベントに参加したり、同街道の管理下に置かれる楽活空間で運動したりすることを真さんに勧めた。「法律の関連問題について、彼らに相談しました。弁護士を探してくれて、実用的な返事も得て、老後の生活によりどころがあるように感じがします」と真さんが述べた。
真さんのように養老相談係から着実に助けられてくれた例は少なくない。オフラインにおいて、同街道は高齢者向けサービスセンター、高齢者活動室で養老相談拠点を設立する。一方、オンラインにおいて、「養老ホットライン」を開通した。在宅養老関連の相談のほか、街道側はさらに養老相談係と家庭医の間の双方向な連携を強化した。45人の養老相談係は、管轄地域以内のコミュニティの高齢者層に政策相談と個別な養老プランのオーダーメイドサービスをも提供している。同時に、同街道は高齢者向け総合サービスセンターの構内でも保健拠点と健康スマートステーションを設置しており、健康管理を強化するとともに、認知障害者のいる家庭向けの介護サポートセンターを設立し、症状があると判明された延べ500人余りの高齢者に相談と介入サービスを提供している。
高齢者向けサービスのレベルを引き上げるため、大寧路街道は高齢者向けサービス施設の配置計画も最適化させ、数カ所散在しているバランスのとれた養老サービス施設の配置を継続的に推し進め、計3ヵ所の高齢者向け総合サービスセンター、1カ所の長期介護施設、2カ所のデイサービス施設、7カ所の楽活空間、6カ所の楽齢家園高齢者支援サービスステーション、6カ所の配膳施設及び1カ所の康健ステーションを建設する。「楽生活」、「高齢者仲間」、「楽齢有伴(高齢者に仲間がいる)」、「移動食堂」、「階段昇降機」、「在宅サービス一括カード」などの多様なプロジェクトを通じて、高齢者の個性的なニーズを満たす。
「ドアを開けると利用可能」なサービスで
15分間の党員・大衆サービス圏を構築
記者の取材によると、大寧路コミュニティ現在の高齢化度は27%で、静安区全域において、高齢化度が最も低い街道である。同街道は高齢者向けサービスをしっかりと実施する同時に、各年齢層の特徴に合わせて多種多様で多元的なサービスを展開している。
「私は先ほど近くの託児施設に子どもを預けてから、ここに来て本を読みながら休んでいるところです」大寧国際にある党員・大衆サービスステーションで、近くで就職し生活しているホワイトカラーの王さんは、この党員・大衆サービスステーションでは、便利な公共空間を体験できるほか、その隣にある「寧の書斎」も彼女がよく訪ねた場所だと述べた。「ここに来てサロンに参加することもできるので、とても便利です」という。
大寧路街道は2016年から、大寧路街道社区党員・大衆サービスセンター+サービスステーションのオフィスビル(パーク)と商業圏の党員・大衆サービスというシステムの構築に力を入れ、ホワイトカラー層の多元的なニーズを満たし、同グループの獲得感と幸福感を高めている。2020年10月に、大寧路街道の管轄下に置かれる6カ所目の党員・大衆サービスステーションであるホワイトカラー駅家・大寧宏慧党員・大衆サービスステーションが正式に運営開始したことに伴い、同街道の「1+6」モードにおける15分間の党員・大衆生活圏が基本的に完成した。コミュニティの党員・大衆サービスセンターのほか、大寧徳必、大寧和源、大寧智谷、大寧国際、大寧珠江、大寧宏慧などの6カ所の党員・大衆サービスステーションもあり、ホワイトカラー層にイベント開催用の場所を提供できるだけでなく、ホワイトカラー層向けのサービス資源情報のプッシュも常に行っている。
「1+6党員・大衆サービス陣地体系の構築の目的は、ホワイトカラー層にドアを開けると把握可能、利用可能なサービスステーションを作り出すことにある。全ステーションは商業圏やパークの目立つ位置に設置され、彼らにイベントを開催するための場所を提供している。ホワイトカラー層は同ステーションで党組織関係の移転、プロな党の建設サービスの指導を受けることができるうえに、街道からプッシュされてきたさまざまなサービス資源の情報も手軽に楽しめます」。大寧路街道コミュニティ党委員会の葉樺副書記によると、党員・大衆サービスステーションでは、党の建設に関する指導、プロな相談、救命・救急研修など各種のサービス資源がホワイトカラー層の身近にあって即時に利用可能な資源になり、彼らがここで全年齢層をカバーするサービスを気楽に楽しめ、まるで「家」にいるような温かさを感じさせるという。
一方、同街道は就業起業指導センターをキャリアとし、管轄区域以内にある六つの企業が集まる主要なパーク、商業圏、オフィスビルに企業サービスセンターの端末ステーションを設立し、「政策+人材+融資」の企業サービス圏を構築する。青年層の交友問題を解決するために、同街道の総工会は党員・大衆サービスステーションを頼りにし、青年交友合コンイベントを催し、管轄区域内、特に商業圏周辺のホワイトカラー青年層の交流を促進していく。
「遊びながら勉強する」イベント体験を通して
子どもの成長を促す
「この前、交通警察のおじさんの仕事は道路に立っているばかりと思っていたが、自ら体験してみると、彼らが毎日交通を指揮したり、違法行為を取り締まりしたりするのに非常に苦労していることがようやく分かりました。」と江場通りと寿陽通りの交差点で制服姿をして「子供交通警察」を務める叶子銘さんが言った。この日、小学3年生の叶子銘さんは他の20人ほどの子供たちと一緒に路面に出て、交通警察の指導を受けながら、ジェスチャー体操を習い、楽しい「職業体験」をした。このイベントは、大寧路街道によって実施されている「花と少年」青少年職業体験キャンプのシリーズイベントの一つであり、同街道の「子供にやさしいコミュニティ」作り事業の縮図でもある。
記者によると、同コミュニティにいる子どもたちの生活をより豊かにするために、大寧路街道は0-18歳の子供を4つの年齢層に分け、彼らにそれぞれ特色と注目点の違う各種類のサービスを提供し、社会全体が子供を大切にする濃厚な雰囲気づくりに努め、大寧コミュニティを「子供が安全で、健康に成長でき、その権利も十分に尊重される子供にやさしいコミュニティ」に構築することを目指している。
0-3歳の子どもに対して、同街道は乳幼児向けの早期教育と育児支援を提供し、包摂サービス型の保育所を設置し、保育サービスシステムを整備する。一方、温かく安らぎのある細部まで行き届いた配慮措置の完備を重視し、哺乳が必要である母親のニーズをできるだけ満たすために、大寧国際党員・大衆サービスステーションはママ小屋を設立した。同ママ小屋では専用の冷蔵庫、消毒キャビネット、ヒーター、おむつ替え台などを備え、小屋の利用管理規定を制定し、セキュリティゲートを設置し、実名登録を実行し、「小屋」の役割を最大限に果たしている。4-6歳の年齢層の子どもに対して、親子読書、環境保全など、内容が豊富で、遊びながら勉強できるイベントを展開し、ゲームの中で成長させることを主張している。7-12歳の子どもたちに対して、「花と少年、夢の実現と成長」という職業体験キャンプなどのイベントを開催し、子どもたちが実践の中から成長していくようにしている。13-18歳の年齢層の青少年に対して、思春期の青少年向けの成長支援に重点を置き、当年齢層の青少年とその保護者に訓練コースを提供することで、青少年の心身の健康を促進し、親子関係を増進し、青少年の成長を見守る。