美術展「不老・時を超える非物質文化遺産大漆の物語」が開幕
原稿発送の期日:2025-04-28 訪問回数:

100年の歴史を誇る梅龍鎮酒家が非物質文化遺産の大漆芸術と出会うと、どのような化学反応が生まれるのだろう?4月25日、「不老・時を超える非物質文化遺産大漆の物語」美術展が南京西路にある梅龍鎮酒家で幕開け、多くの市民を引きつけた。

梅龍鎮酒家に入ると、柔らかい照明に引き立てられた美しい漆器の姿が現れ、目を楽しませる中式美学を表現している。

剔紅園林人物図方盤の上に、生き生きとしたあずまやや楼閣、人物が彫られ、黒底剔紅の如意に繊細な文様が重なり合い、彫漆罩明竹中鳥文房盒は、工芸の革新的な表現を示している。

注目を集めているのは鳳穿牡丹剔紅文房盒。その鮮やかな朱色と工芸の美しさに、観客が次々と足を止めた。人々は写真を撮り、展覧会の注目点や特色を記録した。

「百年老舗の梅龍鎮酒家で、非物質文化遺産の大漆の美しい作品を見ることができ、骨董品やさらに古い時代のコレクションもあるので、とても驚きました。ここではグルメを楽しむだけでなく、心も豊かになります」と、市民の韋さんはこのように述べた。

美しい漆器のほか、原材料や工芸の説明などが展示され、市民が展示品を鑑賞すると同時に漆器に対する理解と認識も高めた。

梵谷漆器の創始者である銭鴻芳氏は展覧会で文化解説員を務め、市民に大漆芸術を解説した。「例えば、この款彩屏風には刻灰の技法を用いており、彫りごとに修正が効きません」と、款彩屏風にある牡丹文様の彫刻を指しながら、大漆芸術の真髄は「工芸」にあると紹介した。

キュレーターによると、今回梅龍鎮酒家を展覧会場に選んだのは、その文化的内包に目をつけたからだという。梅龍鎮酒家の中国風の特色と海派文化の文化雰囲気は、漆器芸術と融合し、古風で優雅な環境の中で観客に非物質文化遺産の魅力を感じさせることができる。