6月7日、2025年全国普通高等学校招生統一試験が正式に開始した。静安区に配置された15カ所の試験会場では、夢を持つ受験生4000人余りを迎えた。試験場で、学生たちは青春の夢を描いており、試験場の外では、温情と守護が絡み合っている。受験生たちを見守っている教師は「未来可期（未来が期待される）」と書かれた赤いTシャツを身にまとい、「好スタート」を願うすばらしい期待を伝えている。春の入試で成功した学生は肩を並べて奮闘してきたクラスメートに真摯な祝福を送った。保護者たちは雨の中でカラフルな傘を支え、無声の付き添いで最も堅実な盾になっている。コミュニティが丹念に用意した大学入試エネルギー補給ステーションは、細かいところで人文的な配慮を見せている。

大学入試の初日はちょうど梅雨入りにあたって、降雨の可能性に直面して、静安警察は事前に配置を行った。段階的に増援できる警察力を確保し、全力を入れて試験会場周辺の道路整理と秩序維持を展開し、この青春の肝心な試験が順調に行われるようサポートした。

雨の中で夢を追い、「期待できる未来」と同行する「エネルギー補給」

朝7時50分、雨が急いだり緩んだりする中、赤い卒業記念Tシャツを着た新中高校の受験生担当教師たちがきちんと試験会場に姿を現していた。物理教師の徐凡迪先生によると、これらのTシャツには学校のロゴと「未来可期（未来が期待される）」という文字が印刷されており、生徒たちが「好スタート」を迎えるよう願う素晴らしい期待を意味している。徐先生は、「今日、各クラスの担任と学年組の先生は全員出勤し、7時45分に集合しまし」と述べた。降雨状況に対応するため、学校はすでに準備を整っており、受験票を発行する際に予備の衣類を用意するよう受験生に注意している。「大雨や試験場のエアコン運転状況を考慮して、生徒が雨に濡れたり、温度差のせいで試験状態に影響を与えたりしないようにしています」と、徐先生は説明した。

試験前のストレス解消について、徐凡迪先生は、「私たちは先日、校舎応援を組織し、各クラスの生徒に励ましの歌を歌わせました。授業の合間やクラス会でも歌が好きな生徒に声を上げて歌うよう奨励しました。このようなリラックスした雰囲気を通じて生徒のストレスを緩和しました」と語った。

2025年の春季試験に合格し、上海工程技術大学電子工程技術専攻の学生になったばかりの、新中高校三年8組の徐越さんは7時半ごろに試験場に到着し、もうすぐ大学入試の試験場に入って踏ん張るクラスメートや友人を応援した。「大学入試のこの時期の緊張は知っています。昨日、すべてのクラスメートや友達に『大学入試頑張って』とのメッセージを送って、彼らが望んでいることが叶うことを願いました」。徐越さんは、春の試験に合格した後、まず旅行でリラックスし、最近はインターンシップやアルバイト、そして専門科目の学習に参加していると笑顔で紹介した。今後の計画について、クラスメートたちの試験が終わると、みんな一緒に遊びに行くよう約束しているので、雨が降ってもきっと情熱を止めることはできないと、彼女は嬉しそうに述べた。

試験会場の外で、色とりどりの傘を持ち、雨の中で赤い服を着て立っている保護者たちの姿が感動的である。彼らは無言の付き添いで支持する心を伝えていた。試験会場から50メートル離れた場所に、コミュニティの大学入試エネルギー補給ステーションが同時に設置されている。「大学入試の日に細雨が舞い上がり、成績も必ず舞い上がる」、「大学入試に雨が止まらず、大学入試の吉報も止まらない」などの応援スローガンを貼って祝福を送っていた。それだけでなく、休憩スペース（恒温エアコン、飲料水、騒音低減耳栓、WiFi）を設け、利便化印刷サービス（受験票、復習資料、誠実試験承諾書）や文房具の借用（0.5ｍｍ黒ペン、解答用紙塗りペン、消しゴム定規など）を提供していた。

丁寧に守りながら、対策と緊急保障支援を十分に行う

上海市市西中等学校の試験場では、静安寺派出所と静安公安分局交通管理支隊の一大隊の警察官が早くも出勤した。静安交通警察、派出所の警察官は試験会場の入り口の道路や歩道の秩序を維持している。警察によると、朝早くから大雨が予報されたことを考慮し、試験場ではより丁寧できめ細かな保障措置が講じられた。現場で試験進行保障行動に参加した静安公安分局静安寺派出所総合指揮室の許健峻副主任は、警察は降雨に備えた各種対策を用意しており、「受験生が順調に入場し、保護者が安心して待機できるよう確保することを目標にしている」と述べた。

大学入試期間中に上海市で予想される降雨に対し、静安警察は事前に段階的に増援可能な警察力を用意して、各試験場周辺の道路整理と秩序維持を保障している。各試験場所属地の派出所は、学校側の保護者待機エリアの設置に積極的に協力し、路面パトロールと指揮・整理を強化するとともに、警察力を組織して受験生の保護者が秩序正しく待機できるよう誘導して人が集まって通行に影響を及ぼさないようにすることで、受験路線の安全・円滑化を確保している。交通警察部門によると、各試験場にはバイク隊が配置され、受験生や保護者の緊急援助要請に迅速に対応できるよう随時待機しており、必要に応じてグリーンルートを開設して、緊急援助サービスを提供している。静安公安分局交通管理支隊一大隊の胡一帆警察官は、「雨の日の状況に対応して、周辺の交差点だけでなく、2組のパトロール警察力だけでない4組の警察力を配置して、受験生をサポートしています」と説明した。

大学入試期間中の交通保障の需要、特に6月9日の外国語聴解試験に対応し、静安分局交通管理支隊は詳細な交通組織案を制定した。受験生と保護者の移動に便利を提供するため、支隊は大学入試直前に『静安区2025年大学入試期間中における移動ガイド』を発表し、各試験場周辺の公共交通情報と駐車エリア、そして受験路線攻略を詳しく提供した。各試験場の周辺には明確なガイドマークが設置されており、受験生を載せた車両が指定されたエリアで駐車し、受験生が下りたらすぐに出発するよう誘導した。受験生は安全で便利な専用歩行通路を通じて試験場まで直通できる。

交通管理の効率を高めるため、静安警察は気象状況に応じて警察用ドローンを利用し、試験場周辺の主要道路を空中で巡視した。交通管理部門は同時に、市民は試験期間中にできるだけ公共交通を利用して移動し、車で試験場周辺を通過する際には、自覚的にクラクション禁止規定を遵守し、自発的にピークをずらして移動するよう呼びかけた。