2025上海ブックフェアの最終日、爆買いする本好きたち
原稿発送の期日:2025-08-20 訪問回数:

8月19日、2025上海ブックフェア及び「書香中国」上海ウイークが無事閉幕した。今回のブックフェア、会期は7日間、一日の平均展示時間が12時間を超える異例の長さで、文化と読書の祭典として広く注目された。最終日にも、ブックフェアの会場は人混みで、盛り上がっていた。

出展業者たちは立ち止まった読者一人一人に自分の良い本や人気商品を紹介するのに忙しく、本好きたちはこの年に一度の読書の饗宴を楽しんでいた。ボランティアとスタッフはこの最終日を上海のこの夏の忘れられない文化的記憶にさせるため、情熱と集中力でブックフェアに円満なピリオッドを打とうとしていた……

【「データ」から見るブックフェア】

今回のブックフェアは延べ38万2000人以上の市民と読者を受け入れて、前年同期比28.4%増加した。図書販売総定価額(定価ベースの額)は6472万7000元で、前年同期比31.6%増加した。文化クリエーティッブ製品の売上高は1017万元で、前年比100.1%増加した。「閲界夜市」は6日間で64万8000元の売上高を作り上げた。上海以外の地域からの来場者が25%を占めた。文化・観光・商業・スポーツ・展示会が連携した波及効果が際立っており、「読書が好き、生活を愛する」ことが、書籍の香りがあふれている人民都市の生き生きとした姿を映し出している。

特筆すべきは、初めて登場した「閲界夜市」が、上海ブックフェアを訪れた読者や周辺住民、観光客に、夜の文化的レジャーにおける新たな選択肢を提供した点である。書籍の香りと生活の温もりが相まり、都市に夏の夜を彩る豊かな文化消費を生み出した。

上海展覧センター、上海書城の二つのメイン会場付近の商業圏とブックフェアの連携はさらに密接的になっていた。「ブックフェア文化味覚マップ」を打ち出して、周辺の文化的ランドマーク、スポーツ・レジャー施設、老舗飲食店などを紹介した。中信書店・跳島(Talking Literature)音声書店が正式にオープンし、南京西路商業圏で耳に聞こえ、目に見える「ポッドキャスト応接間」を打ち出した。久光百貨では大型の文具展を開催し、世界中から集めた1万点目新しいおもちゃでブックフェアの来場者を呼び込み、互いに客を誘導することでウィンウィン関係を実現した。

ビッグデータのモニタリング・総合推計によると、ブックフェアの二つのメイン会場の来場者は、飲食、小売、宿泊、交通及びその他サービス(チケットを含む)の消費を直接牽引し、金額は約1億8100万元に上った。  上海ブックフェアの開催期間中、上海展覧センターメイン会場が位置する南京西路商業圏の1日平均客足は56万8000人で、オフライン小売・飲食消費は前年同期比39.07%増となり、上海書城メイン会場が位置する南京東路商業圏の1日平均客足は63万5000人で、オフライン小売・飲食消費は前年同期比23.95%増となった。

【最終日も活況を呈し続ける】

最終日、展示館内の図書推薦会や読者会見など各種文化イベントは依然として盛り上がり、多くの読者にとって見逃せない「心の糧」となった。

午前10時ごろ、上海ブックフェア会場の人出が次第に増し、大勢の本好きたちがブックフェアの最終日に、より多くの好きな作品を手に入れるために次々に駆けつけた。ブースの間を行き交う愛書家たちの中には、じっと本棚の前に立ち止まり、うつむいて読書に没頭する読者の姿もいれば、すでに気に入った本を何冊も抱えながら、さらに次の「お宝」を探し求める読者もいた。そして、休憩時間を利用して、あちこちのブースで興味のある本を手に取って読んでいるスタッフの姿も見られた。

現場で、かごいっぱいの本を購入したばかりの市民が記者にこう語った。「今日は最終日に乗じて急いで好きな本を買いに来ました。ブックフェアの価格は基本5割引、3.5割引であるうえに、一定の金額以上買うと、さらに割引が効きます。買いたくなる値段です。オフラインで本を購入する体験って、なかなかいいものですよね。気に入った本が直ちに買えますから。」

ブックフェアの最終日、多くの出版社や出展業者は割引キャンペーンや割引マークを目立つ位置に置き、一部の出展業者は期間限定の特価キャンペーンを打ち出した。紫図(Zito)図書は特定図書で6.5割引を打ち出し、千遇絵本(華旭)は当日限定の「1冊購入なら1冊無料サービス」キャンペーンを発表した。

割引や特典に後押しされ、多くの来場者が当初の購入計画をあれこれと「上方修正」し、会場のあちこちで、リュックサックいっぱいに本を詰めた「本の虫」たちの姿が見られた。

2025上海ブックフェアは成功裏に閉幕した。この数日間にわたる文化祭典は、読者たちに書籍と親しく触れ、著者と対面して交流するプラットフォームを提供した。ブックフェアは終わったが、それが灯した読書の情熱や、それにより伝われた文化の力は、より多くの人を読書の美しい世界に導き、書籍の香りを都市の隅々まで広げていくだろう。

暫しの別れは、より美しい再会のための布石である。読書へのこの情熱を胸に、ページをめくる音と、文字が築いた世界の中で、次なる書香の宴を静かに待とう。

また2026上海ブックフェアで会おう!