11月20日から22日まで、第6回長江デルタ国際文化産業博覧会(長江デルタ文化博覧会)が上海国家会展センターで開催された。静安区は優れたクリエイティブ企業16社の代表とともに、「静安から長江デルタへの贈り物」で合同出展した。
静安区の展示ブースは「視聴静界」をテーマに、200平方メートルのスペースに「蘇河トレンドボックス」「声動ギフトボックス」「視界スマートボックス」「文脈ギフトボックス」「文韻グレースボックス」「光影ファンタジーボックス」という6つのギフトボックスを展示し、「聴覚・視覚・触覚・体感」による多元的な没入型体験を提供している。これにより、静安の特色あるクリエイティブ企業と代表的なプロジェクトを全方位・多角的に紹介し、「文化クリエイティブ+テクノロジー+消費」の融合を示している。
ブース内で流されている裸眼3D映像『静安・心意』は、今回の博覧会のために静安が特別に作った作品である。裸眼3Dの技術により、リアルで立体的な映像が画面から飛び出しているように見え、来場者が一瞬でその世界に引き込まれ、足を止めて魅了されている。
「光影ファンタジーボックス」は幻維数碼により、念入りに制作し、静安の没入感あふれた光と影の美学の最高水準を示している。エリア全体は「循光・時空を超えて」をテーマにした没入型空間として構築され、照明とプロジェクションが「文化とテクノロジーの完璧な融合」を示している。建築をキャンバスに、光と影を筆に、星の輝きで都市を照らし、上海の「多様性を受け入れる」という文化の基盤、そして「卓越性を追求する」というイノベーションの魅力を発信している。
「文韻グレースボックス」では、来場者が暮らしの美学に息づく匠の精神を肌で感じることができる。無形文化遺産の技術、老舗ブランド、そして地元オリジナルデザインが一堂に会し、各展示品には静安の温もりが込められている。「静・安」ふさ飾りのある匂い袋や「蓮開心香」沈香安ギフトボックスなど、雷允上(西区)の特色ある文化クリエイティブ商品が伝統の趣を際立たせている。また、雷允上が張園や宋慶齢故居など多くの上海の文化的ランドマークとコラボしたクリエイティブな匂い袋は、実用性と芸術性を巧みに融合させている。
東方娯楽伝媒が打ち出す「東方有礼」シリーズのクリエイティブグッズには、「2024 夢の実る東方」のテーマグッズや『私たちの歌』シーズン6の派生商品など、様々なカテゴリーが揃っている。各商品は人気IPの文化的記憶を受け継いでいる。品源文華が提供する「巨匠へのオマージュ」シリーズや「ボストン美術館」シリーズなどの展示品は、世界の有名な文化的要素と地元の美的理念を深く融合させ、国際的な視点と地域的特色を兼ね備えた文化体験を作り出している。
「蘇河トレンドボックス」は新しいものを好む人たちのために作られ、静安のトレンディカルチャーが集まる場である。麟霊柒文化伝播が厳選した20点の高品質なIPフィギュアは、全体設計から細部の造形まで工夫されており、コレクターに人気が高い。
版画ギャラリーにはトレンディなアートを表現する個性的な絵が多数展示され、濃厚な芸術的雰囲気が漂っている。Asmodee社による「宝石の煌き」ポケモンボードゲームなどの代表的な作品は、ボードゲームの魅力を存分に示している。B.DUCKのキュートなぬいぐるみや、次元波板糖(スティックキャンディーの一種)の特色ある展示品は、さっと写真を撮るだけでトレンド感溢れる一枚が撮れる。さらに、「雲仔静安遊記」インタラクティブスクリーンでは、来場者がQRコードを読み取って楽しい抽選イベントに参加し、限定のサプライズギフトを受け取ることで、「オンラインインタラクション+オフライン特典」という二重の楽しさを実感し、さまざまな角度からトレンディなライフスタイルを体験できる。
テクノロジーによって強化された没入型体験は、トレンド空間の注目すべき特徴となっている。
上海東方伝媒技術有限公司が精力を入れて開発した「空から見る上海」プログラムでは、5Dモーションシートと高画質VR機器を組み合わせ、リアルな映像効果と多次元な感覚フィードバックを通じて、見学者が上海の空を飛ぶように、都市のランドマークや景観を俯瞰することができる。風語筑による「夢に蘇る円明園」VRプログラムは、最新のVR技術によって昔の円明園の壮麗な景観を精密に再現し、見学者を一瞬でその輝く時代へとタイムスリップさせ、伝統文化の奥深さを直感的に体感できる。この2つのプログラムは静安区の「文化クリエイティブ+テクノロジー」という核心的な発展の特徴と高度に一致し、上海がスマートビデオ・オーディオ機器分野で持つ先端技術力と実用化されたイノベーションの成果を生き生きと示している。
「文脉ギフトボックス」は、来場者に静安の都市のルートに「触れる」体験を提供し、静安の豊かな歴史的蓄積と独特な人文的魅力を肌で感じることができる。
会場に展示されている「張園安塏第」文化クリエイティブグッズシリーズは、昔ながらの上海のクラシックな建築物の細部を忠実に再現している。エリア全体は「百年静安」を物語の主軸とし、地域の歴史文化の流れをつなぎ合わせ、インタラクティブスクリーンや特集映像など多様な表現方法を通じて、静安の発展の歴史をたどっている。千年の歴史を誇る静安寺の起源から、明清時代の市場の盛況ぶり、近代の開港による都市の再構築まで、各時代の歴史が鮮明に再現されている。時代の記憶を刻んだこの「文化ギフトボックス」は、静安の貴重な文化記憶を留めるとともに、都市の発展の歴史を完全に見届けてきた。
「視界スマートボックス」は静安区のスマートビデオ・オーディオ機器産業の中核的な展示エリアとして、業界を代表するリーディングカンパニーの先端技術成果を集結し、テクノロジーと視聴の融合によるイノベーションの魅力を存分にアピールしている。
万生華態による「鉄仏寺MR没入型体験」は、先進的なMR技術を活用して昔の風景を目の前に再現し、眠っていた歴史を生き生きと蘇らせる。デジタルドメインが高品質な特殊効果映像を2本提供し、超高精細視聴業界の最先端技術が取り入れられている。創享霊境が発表した『ゆらゆら VR マジカルミュージックの旅』は、没入型VR技術と音楽を高度に融合させ、見学者に聴覚と視覚の両方で芸術的な体験を届ける。超高精細ディスプレイで上映される楊磊監督による8K映画『太平年』は、すべての画面がなめらかでクリアで、卓越した質感を誇っている。
ヒマラヤFMが独自に企画した「声動ギフトボックス」は、「静安の音を聴く」をテーマにした音・風景型の没入型サウンド空間である。
特徴的なレコードスキャンエリアは特に注目を集めている。見学者はレコードの図柄をスキャンすることで静安専用のアルバムを聴くことができる。『蘇河の詩話・静安を読む』『曲がれば出会う陝西北路』といった地域色豊かな音声ストーリーや、静安越劇団による有名な曲など、都市の人文を伝える音楽が流れてくる。
インタラクティブな検索スクリーンで革新的な体験をもたらす。動画を通じて全シーン適応型オーディオ技術を理解し、「いつでもどこでも心の声に耳を傾ける」という便利なサービスを体験できる。また、「チョモランマオーディオAIモデル」を検索し、多様な感情をもち、マルチキャラクター・多言語対応AIの没入型演出を実感し、オーディオ技術の革新力について知ることができる。シニア向けAIラジオ「ヒマラヤコンパニオン」と子供向け知育玩具「波波球ボール型AIタッチペン」は、来場者の注目を集めている。テック感と暮らしの温もりを兼ね備え、オーディオ技術がより良い生活を実現するという核心的価値を見事に示している。ロボットがその場で淹れる静安コーヒーは、静安からの温もりを来場者の手に届ける。
無形文化遺産の受け継ぎからトレンドの作り出し、歴史をたどることから未来への探求、聴覚の饗宴から視覚の驚きまで、静安は第6回長江デルタ文化博覧会で6つの「ギフトボックス」を通じて、「文化クリエイティブ+テクノロジー+消費」の融合発展の成果を多角的に披露し、文化革新への揺るぎない姿勢と探求を語り、都市の温もりと魅力を伝え、長江デルタ文化産業の質の高い発展における『静安篇』を書き下ろしている。