106カ所の赤色資源、11カ所の優良赤色施設、6つの改革措置!静安区が赤色資源の保護で優れた成果を達成
原稿発送の期日:2025-12-12 訪問回数:

習近平総書記による新時代の中国の特色ある社会主義思想と習近平総書記の上海視察中の重要な講話精神を徹底的に学習・貫徹し、改革の全面的深化の成果と経験を効果的に総括・宣伝するとともに、中国の理論で上海の経験を総括し、上海の実践で中国の理論を解釈する取り組みを推進し、理論革新と実践革新の双方向の促進を図るため、上海市委員会宣伝部は「新思想が主導する新たな改革の方向性」優秀実践事例の募集・選考・宣伝活動を実施した。静安区の「赤色文化の効果的な伝承・発揚プロジェクト」事例が選出され、本日『解放日報』の特集版に掲載された。
  静安区は、最初の党章誕生の地、中国共産党の初期活動の中心地域として、豊富な赤色資源を基盤に、体系的な保護、教育・伝承、デジタルエンパワーメント、文化観光融合を多角的に推進している。「第14次五カ年計画」開始以来、全区では106カ所の重要な赤色資源・旧跡の現況を把握し、中国共産党第2回全国代表大会記念館など11カ所の赤色施設を新設・改修した。「スマートフォンで静安観光・静安文化観光VRパノラママップ」などのデジタルプロジェクトを展開し、「赤色施設をオンラインで巡る」環境を構築したまた、区レベルの赤色資源の保護・活用特別メカニズムは、党史・文化観光・教育などを統合し、連携推進の枠組みを形成した。今後、静安区は体制・メカニズム改革を指針とし、人材供給と国際情報発信を強化し、普及可能な「静安モデル」を改善し、赤色精神の伝承に持続的に模範を示していく。

改革の背景

静安区は上海市中心部に位置し、中国共産党創設期の重要な活動地域である。区内には党の創設、初期機関、統一戦線、労働者運動など、数多くの革命関連旧跡・遺跡が集中的に分布している。これらの資源は中国共産党の誕生から成長までの重要な過程を物語っており、理想と信念を育む教育活動を展開する上で特別な媒体となっている。
「第14次五カ年計画」期間中、上海市は「党の誕生地開発・宣伝プロジェクト」を実施し、赤色資源の全体計画・体系的保護・活性化利用を要求として掲げ、「1つの記念館と5つの旧跡」の開発目標を打ち出した。そのうち、静安区は「3つの旧跡」の開発を担当した。上海市と静安区の共同の努力により、「3つの旧跡」(中国共産党中央軍事委員会機関旧跡記念館、中国共産党中央事務局機関旧跡記念館、中央特科機関旧跡記念館)が「第14次五カ年計画」期間中にそれぞれ完成し、一般公開された。

一方、実際の業務においては依然として人材の不足、宣伝手法の時代遅れ、スマート展示と保護技術の不足、赤色文化と文化・観光・商業・スポーツの融合の不十分といった課題に直面した。
  これらの課題を解決するために、静安区委員会宣伝部は党史研究、文化観光、教育などの部門と連携し、全区の赤色資源に関する特別調査研究を実施し、赤色資源の分布状況、保護状況、活用効果を体系的に整理した。その調査結果を踏まえ、体制・メカニズム改革を主軸とし、デジタルエンパワーメントと文化観光融合を指針とする総合的な構想を打ち出し、赤色資源の「思想・精神教育」「開発・研究」「連動保護」および赤色文化の「革新的な伝播」という4つの拠点建設を明確化した。資源の統合、力の結集、媒体の革新を通じて、赤色文化の強みを都市発展の強みに転換した。「第14次五カ年計画」前期の取り組みを経て、静安区は赤色資源の全面調査・記録整備、優良施設建設、メカニズム革新、理論研究、ブランド構築などの面で段階的な成果を上げた。

これにより、重要な革命旧跡・遺跡の体系的な整理と段階的保護を実現し、「最初の党章誕生の地」という赤色文化ブランドの影響力を持続的に拡大している。特に「フンドリ」は静安区の赤色文化の新たなIPと成長してきた。中国共産党第2回全国代表大会と最初の党章誕生の物語を多角的に伝えることで、静安区の赤色文化の知名度と影響力を著しく向上させている。

さらに、中国共産党第2回全国代表大会が開催され、最初の党章が採択されたという独自の歴史的資源を背景に、2024年1月に静安区は華東師範大学と共同で『中国共産党章程』研究センターを設立し、党規約の歴史と理論研究を専門的に展開している。「第14次五カ年計画」期間中、静安区は「静安区における中国共産党中央初期機関」など複数の党史研究課題を完了し、『赤色の静安——最初の党章誕生地の100の物語』『中国共産党第2回全国代表大会史』などのシリーズ著作を編纂・出版した。30本以上のショート動画と100本以上の党史ドキュメンタリーを制作し、全国巡回展や「移動式党章教室」など一連のテーマ展示活動を展開した。これにより、赤色学術研究と宣伝教育の分野で豊か成果を収めた。
  上記の取り組みはいずれも、改革のさらなる深化に確固たる基盤を提供するとともに、今後、複製・普及可能な「静安モデル」を構築するための条件を整えた。

改革の成果と取り組み

(一)統轄メカニズムを健全化し、区レベルの赤色文化活動における連携体制を構築する
  2021年、静安区は全市に先駆けて区レベルの赤色資源保護・活用に関する共同会議を設置し、党史、文化観光、教育、財政、計画などの部門および街道(町内)、産業パークを統一調整プラットフォームに組み入れ、会議協議、リスト管理、監督・フィードバックなどの制度を確立した。これにより、赤色施設の整備、革命文物の保護、教育活動の展開、文化観光プロジェクトの開発を統合的に推進した。合同会議は、定期的な定例会議とテーマ別調整を組み合わせ、重点プロジェクトに対してプロジェクト化・リスト化管理を実施し、「年度計画―四半期進捗―年末評価」の閉ループメカニズムを確立した。中国共産党中央軍事委員会機関旧跡を含む3つの旧跡の記念館新設・開館、中国共産党第2回全国代表大会記念館などの重点施設の改修・機能向上、 「静安区における中国共産党中央初期機関」12年間歴史の特別研究、党章研究、『中国共産党第2回全国代表大会史』シリーズ専門書の編纂・出版、ならびに赤色資源の安全巡回管理、赤色文化クリエイティブ商品の開発などを年度重点プロジェクトに組み込んだ。「党の誕生地開発・宣伝プロジェクト」を軸に、赤色資源の伝承・発揚と保護・活用に関する実施計画および3カ年行動計画を策定し、重点プロジェクト、時間割、責任分担を明確化した。2025年には「赤色資源保護・活用特別活動メカニズム」をさらに整備し、業務プロセスを末端組織まで拡大し、社会組織や企業などの力を取り込み、政府主導・政府の縦割り部署と地方行政間の連携・社会協働による推進体制を構築した。静安区党委員会理論学習センターグループや静安区政府常務会議などで定期的に専門業務の報告を聴取することで、赤色文化活動を「部分的な推進」から「全区の戦略」へと格上げし、都市機能の品質向上や地域産業の構造転換と並行して計画・実施・検査した。これにより、その後の改革に確固たる組織的保証と制度的サポートを提供し、特に重要プロジェクトの審査・承認、経費配分、用地調整などの面で、末端組織の単一部門では解決が困難なボトルネックを効果的に解消した。
(二)全面的な調査・登録を実施し、赤色資源保護の基盤を固める
  「資源が不明確で分散している」という問題の解決に向け、静安区は党史専門家、文化財・博物館専門職員、街道の力を結集し、区内の赤色資源に対して全面的な調査と認定を実施し、等級別・分類別の名簿を作成した。認定結果によると、区内の重要な赤色資源は旧跡と遺跡合わせて106カ所あり、うち旧跡が32カ所、遺跡が74カ所を占め、その数は全市でも上位に位置している。2022年、上海市が発表した第1回赤色資源リストの612カ所のうち、静安区からは105カ所が選定された。これには20カ所以上の中国共産党中央委員会初期機関の旧跡・遺跡が含まれている。静安区は各旧跡・遺跡について電子アーカイブを構築し、歴史的変遷、保護状況、利用状況を記録するとともに、空間計画と都市再開発に統合的に組み込んだ。これに基づき、赤色旧跡・遺跡の保護・活用計画を策定し、「可能な限り保存し、旧状に復元し、活性化して活用する」という原則に従い、旧跡の修復、遺跡の記念碑設置、環境整備、機能向上を段階的に実施した。デジタル化の保護と展示を同時に推進し、「スマートフォンで静安観光・静安文化観光VRパノラママップ」などのデジタルプロジェクトを展開して区内の重要な赤色施設を網羅し、「タップするだけで歴史が見られる」環境を構築した。区内では、旧跡建築の健康モニタリングシステム、3Dレーザースキャン、デジタルバックアップなどの科学技術手段を模索し、赤色資源旧跡や施設の保護の精度と科学性を高めた。全面調査とデジタル化の成果は、赤色観光ルートの設計、テーマ施設の立地選定、都市再生に権威ある根拠を提供し、赤色資源の保護と都市機能の最適化、住民の生活品質向上を相互的に促進した。
(三)優良博物館群を構築し、質の高い赤色教育拠点を作り上げる
  「最初の党章誕生の地」を基盤に、静安区は赤色施設の建設を「散在する単一施設」から「グループ化・集積化」へと推進している。「第14次五カ年計画」開始以来、中国共産党第2回全国代表大会記念館、中国共産党中央軍事委員会機関旧跡記念館、中国共産党中央事務局旧跡記念館、中央特科機関旧跡記念館など一連の重点施設が相次いで建設・改修・グレードアップされた。同時に、無線暗号通信発祥の地遺跡と上海労働者運動遺跡を基盤に、2つのテーマ別展示が整備された。2025年までに、全区では中国共産党第2回全国代表大会旧跡記念館を中核とする11カ所の赤色施設と2つのテーマ展示が形成され、党大会旧跡、初期中央機関旧跡、指導者旧居、大衆運動遺跡などを網羅し、配置が合理的でテーマが補完し合う「赤色博物館群」が基本的に構築された。
  静安区は、赤色施設の建設と歴史的景観の保護、コミュニティ再生を統合的に考慮し、石庫門路地、蘇河湾岸線、宝山路地域などのエリアにおいて、「文化財本体+公共緑地+地域マイクロ再生」という総合利用モデルを模索し、赤色記憶を都市の文脈に溶け込ませている。展示施設の建設では展示手法の革新に重点を置き、歴史再現、マルチメディアインタラクティブ技術、没入型体験などを総合的に活用し、中国共産党第2回全国代表大会の開催過程、初期中央機関の活動、秘密工作戦線の闘争物語をパノラマ的に展示している。さらに注目すべきは、静安区の各赤色施設が没入型教育を模索し続け、「各館独自の特色あるプログラム」を構築している点である。独自なシチュエーション型党教育課程や赤色演劇を開発し、予約が殺到している。オリジナル企画のシチュエーション型党教育課程シリーズ『赤い足跡』や、中国共産党第3回全国代表大会後の中央局・機関歴史記念館の没入型演劇『沈黙の告白』は、常に「チケットがなかなか手に入らない」状態だ。シチュエーション型党教育課程や赤色演劇では、解説員が歴史人物に変身し、時空を超えた会話やロールプレイ、インタラクティブゲームなどの手法を用い、影絵芝居や版画などの無形文化遺産技法を組み合わせることで、一枚一枚の古い写真や手紙に秘められた物語を感動的に再現している。これにより、観客は時空を超えて当時の歴史を体験し、信念を鍛えることができる。こうした革新的な実践は従来の解説形式を変革し、赤色の歴史を「目に見え、触れられ、感じられる」ものに変え、若い観客から大きな支持を得るとともに、党教育の影響力を高めている。多くの企業や公的機関が、静安区の赤色施設の見学を新党員の入党教育や若手社員の入社研修における「最初の授業」として位置付け、常態化した現場教育メカニズムを構築している。「第14次五カ年計画」期間中、静安区の主要な赤色施設は延べ256.8万人の見学を受け入れた。現在、党員幹部の党教育や市民・観光客の党史学習・赤色文化理解における重要な拠点となっている。
(四)赤色施設・学校・社会連携による革新的な取り組みを推進し、青少年を対象とした包括的な赤色教育システムを構築する
  静安区は全市に先駆けて赤色資源と思想政治教育の深い融合を試験的に推進し、特に思想教育に焦点を当て、赤色文化を通じて知識を伝え、思想を鍛え、全区の青少年の心に赤色文化を根付かせるとともに、実践と参考・普及可能な「静安赤色知識教室」の形成を推進し、赤色教育システムを包括的に構築している。

一、メカニズムの面では、静安区はイノベーションと協働を強化し、全市に先駆けて関連パイロット事業の実施計画を発表した。赤色資源を思想政治教育に融合させるための作業連盟を設立し、専門作業メカニズムと思想政治教育一体化研究センターを基盤に政府・学校・施設・社会が参加する教育システムを構築している。「カリキュラムの開発+実践の場の拡大」を両立させる取り組みを通じて、常態化した教育プラットフォームを構築している。
二、実践の場の面では、静安区の100校の小中学校が区内の10カ所の重点的な赤色施設、赤色テーマ展、および1つの赤色文化エリアと継続的に提携し、「10の館と1つのエリアが100校をつなぐ」連携体制を構築している。赤色施設では、「青少年向け解説文」「青少年向け音声ガイド」などの若者向けサービスを導入し、「青少年研修学習デー」を設け、青少年に適した研修学習環境を整えている。2025年までに累計8万人以上の青少年研修を受け入れ、全区の中学校・小学校生徒の80%以上をカバーしている。
三、カリキュラム開発の面では、「双師双研」メカニズム(双師とは、愛国主義教育基地の講師と校内の教科担当教師を指す。双研とは、学校内における思想政治教育と校外・社会における思想政治教育を指す)を構築し、思想政治の教育研究員、赤色施設の解説員、学校の思想政治科目の教師および生徒が共同で参加するカリキュラム開発チームを結成し、中国共産党第2回全国代表大会、最初の党章、労働者運動などの重点テーマを中心に、党史知識を国語、歴史、芸術などの教科と融合させ、 フィールドワーク実践、シナリオシミュレーション、プロジェクト学習などのモジュールを設計し、学際融合型カリキュラムや難易度別・分類別テーマカリキュラムを開発している。ボードゲーム文化クリエイティブ商品やフィールドワークマップなどのインタラクティブ教材を導入すると同時に、「実景教室」「移動教室」「赤色施設で新学期最初の授業」など、多様な形式で静安区の特徴を活かしたカリキュラム体系を拡充・開発している。今年度だけで約100の赤色テーマカリキュラムを開発した。
四、コンテンツ発信の面では、新メディアプラットフォームを革新的に活用し、インフルエンサーとの協力により、マンガやショート動画を展開している。2024年に公開した「中央特科」をテーマにしたマンガ形式の長文記事とショート動画は、インターネットで累計視聴回数が320.5万回、総コメント数が11.2万件に達した。同時に、青少年向けマンガ読本、学習マニュアル、赤色テーマの学習旅行マップなどを開発し、ブランドの影響力を高めることで、青少年の注目を集めている。

五、コミュニティ参加の面では、静安区の各街道党群(党員・群衆)サービスセンター、文明実践センターおよびコミュニティなどが積極的に赤色施設・学校連携システムに組み込まれるよう模索し、「コミュニティ+赤色施設+小中学校」の連携を通じて、青少年の校外実践と家庭教育の空間を拡大し、「学校教育・社会教育・家庭教育」の三位一体の枠組みを構築している。青少年を対象とした包括的な赤色教育システムを基本的に形成し、赤色文化による精神育成の各業務・任務を着実に推進している。
(五)人材支援を強化し、専門的な赤色文化チームを構築する
  静安区は、長年存在する専門人材の不足という課題をめぐり、人材育成を赤色文化プロジェクトの重要な要素として位置付け、総合的に推進している。人材採用のルートを拡大し、施設建設とメカニズム改革と連動させ、党史・文化財・博物館学などの分野において随時専門人材を募集している。同時に、大学との共同専門人材育成や施設別特別採用計画の実施などを模索し、党史に精通し、展示企画能力に優れ、情報発信力のある複合型人材を段階的に導入している。さらに、職務内容の見直し、報酬・福利厚生の充実、キャリアパスの整備を通じて、職位の魅力を高めている。一方、職階評価とインセンティブ制度を整備し、解説員や研究員などを専門技術職階体系に組み入れるよう推進している。赤色施設などの特色に適した評価基準の設置を模索し、業務の中堅人材向けに職階取得の「グリーンチャンネル」を設けるよう取り組んでいる。
  同時に、大学や研修機関と連携して定期的な研修を実施し、革命史、新メディア発信、デジタル展示などのテーマ別研修を展開し、「人文歴史教養+技術能力+国際的視野」を備えた複合型人材を育成している。静安区で最も人気のある赤色文化「双十佳」活動(区民に愛される赤色文化普及プロジェクトと個人を表彰するイベント)、赤色解説員コンテスト、業務技能コンテストなどを継続的に開催し、「優秀解説員」「優秀赤色文化普及プロジェクト」を選出している。また、受賞状況を職階審査や表彰制度と連動させ、チームが業務研究や解説の革新に取り組む内発的動機を喚起している。中国共産党第2回全国代表大会記念館などの施設は、大学と連携して実習・実践基地を共同で設置し、大学院生や青年ボランティアを史料整理やバイリンガル解説などの業務に参加させている。政治的素養、業務能力、サービス意識の育成を強化することで、赤色文化チームの専門性と職業的誇りが著しく向上し、政治的信念が固く、業務能力に優れ、構成が合理的な赤色文化人材チームが形成されつつあり、「静安モデル」に持続可能な人材保障を提供している。
(六)赤色IPを着実に開発し、文化観光の融合と国際的な情報発信の連動した発展を推進する
  静安区は「最初の党章誕生の地」という独自の位置付けを基盤に、「フンドリ」を代表とする赤色文化IPを体系的に構築し、中国共産党第2回全国代表大会、最初の党章、労働者運動という核心的なシンボルを中心に、一連の記念行事、オリジナル演劇、ドキュメンタリーを創出している。社会各界が赤色文化クリエイティブ商品の開発に参加するよう奨励している。例えば、デザイン会社や老舗企業と協力してポストカード、アパレル、文房具、文化クリエイティブギフトボックスなどの製品を発売し、赤色文化の要素が絶えず現代の生活消費シーンに溶け込んでいる。蘇河湾などの歴史的景観エリアを基盤に、「初心の旅」「さあ、静安区へ出かけよう」といった厳選シティウォークコースを展開している。静安区の夜間消費やライトショーイベントと連動させ、静安の赤色スポットを紹介し、夜間の赤色施設見学ツアーを実施している。赤色施設、実景パフォーマンス、夜間経済を有機的に結びつけ、赤色観光を新たな消費ホットスポットとしている。また、主要な商業圏、公園、コミュニティには赤色テーマの彫刻、景観装置、記念プレートなどを設置し、人々が日常のレジャー、買い物、散歩の中で「顔を上げれば赤色要素が目に入り、立ち止まれば赤色物語が学べる」ようにし、赤色文化の可視性と普及率を絶えず高めている。
  情報発信方式については、静安区は区内のメディア融合センターを中心に、各赤色施設の新メディアアカウントと連携して情報発信マトリックスを構築し、公式WeChatアカウントやショート動画プラットフォームなどを通じて赤色物語を伝え、見学ルートを紹介している。一部のショート動画は再生回数100万回を突破した。施設やエリアを基盤に「オンライン見学」「オンライン講座」などのオンラインコンテンツを展開し、上海以外の観客や特別なニーズを持つ人々の学習要求に応えている。「国際静安」の強みを活かし、施設における多言語サービスを充実させ、赤色文化に関する多言語コーパスを構築している。海外ソーシャルメディアを通じて静安区の赤色物語を発信し、多国籍企業関係者や留学生などを招いて赤色テーマのシティウォーク体験イベントを開催するとともに、記念性と実用性を兼ね備えた中英バイリンガルの文化クリエイティブ記念品を開発している。2025年、文化観光部が主催した「中国の物語を効果的に伝える」国際研修班が静安区で開催された。参加者は静安区の赤色施設や都市再生プロジェクトを見学し、静安区が分かりやすい方法で中国共産党の物語を生き生きと伝える手法を高く評価した。これにより、静安区の赤色文化の全国的な影響力と国際的な知名度は持続的に高まっている。
  以上の取り組みを通じて、静安区は「資源の把握、メカニズムの円滑化、施設群の形成、教育体系の構築、人材の支援体制、強力な情報発信」という赤色資源の保護・活用の枠組みを徐々に構築してきた。これにより、貴重な革命旧跡・遺跡が体系的に保護・活性化され、質の高い赤色施設や赤色文化観光商品(ツアーや体験など)が党員幹部教育や市民のレジャー・観光の重要な行先となり、専門人材や革新チームが赤色文化の創作・発信の最前線で活動している。赤色文化は「静的な展示」から「生活への融合」へと移行し、上海の「党の誕生地」としての赤色文化の拠点づくりに静安区のモデルを提供している。

改革の経験と意義

(一)党委員会の指導を堅持し、統一的な計画立案を前提とする
静安区は赤色資源の活用を区党委員会・区政府の重要議題に組み込み、 主要指導者が自ら研究・配置を行い、合同会議などの統轄メカニズムを構築し、党史・文化観光・教育・財政などを統合し、赤色文化建設を都市発展の総合計画と重要プロジェクトに組み込み、同時に推進することで、「全区の統一的計画」となる業務体制の形成に政治的保証を提供している。特に重要プロジェクトの審査・承認、経費配分、用地確保などの面では、区レベルの統轄により、意思決定の効率と実行力が効果的に向上している。
(二)問題意識を堅持し、体制・メカニズム改革を鍵とする
静安区の改革は、資源の分布状況、保護状態、利用効果の体系的な診断から始まり、「資産状況の不明確さ、管理の分散化、情報発信力の不足、人材不足」といった顕著な問題に焦点を当てた。全面調査と記録整備、統合管理、デジタルエンパワーメント、人材改革を通じて閉ループを形成し、「何を改革したか、どのように改革したか、どのような成果を得たか」を全過程に貫徹させ、制度によって深層的な矛盾を解決する考え方を示している。同時に、実践しながら経験を総括し、試験的に導入しながら普及させることを堅持し、成熟した経験をタイムリーに制度的枠組みへと昇華させ、改革の体系性、全体性、協調性を強化している。
(三)イノベーション駆動を堅持し、赤色文化に新たな活力と生命力を吹き込む
「スマートフォンで静安観光・静安文化観光VRパノラママップ」、シチュエーション型党教育課程、没入型実景授業から、ショート動画、アニメ、ゲームなどの新メディア製品に至るまで、静安区は常に内容の真実性を基盤に形式の革新を追求し、赤色文化をよりデジタル化、若年層向け、インタラクティブにすることで、その魅力、影響力、伝播力を絶えず高めている。AR/VRや裸眼3Dなどの技術で歴史を「生き生き」と再現し、シチュエーション型党教育課程や没入型体験で観客にリアルな体験を提供し、ショート動画やアニメ・マンガ・ゲームで若者を「盛り上げる」。さらに、多言語対応の新メディアで世界に関連情報を発信することで全世界との距離を縮んでいる。同時に、革新的な実践の効果評価と経験の振り返りに注力し、複製・普及可能な技術ソリューションと操作ガイドラインを数多く形成し、他の地域に参考を提供している。「内容の真実性+形式の革新」は静安区が赤色物語を効果的に語る唯一の方法となっている。要するに、貴重な精神的財産であるほど、現代的な手段で広める必要がある。時代と歩調を合わせてこそ、革命の歴史は後世の人々を惹きつけ続け、未来を照らし続けることができる。

(四)分類教育を堅持し、融合教育を根本とする
静安区は党員幹部、青少年、一般市民など異なるグループを対象に、難易度別・分類別の校内外連携型思想教育システムを構築し、赤色教育を「日常への融合」と「主体的参加」へと転換させている。特に青少年を重点対象とし、「新学期最初の授業」などの媒体を通じて、赤色精神を心に根付かせている。「台帳+リスト+事例データベース」の構築を通じて、静安区はテーマが明確で形式が多様な赤色教育カリキュラムや活動を蓄積し、教育供給の持続的な充実の基盤を築いている。
(五)人材を重視し、専門チームを重要な保障とする
実践が示すように、質の高い専門チームがなければ、質の高い赤色文化の伝承も実現することができない。静安区は、人材誘致のルート拡大、職階評価制度の改革、インセンティブ制度の整備、研修実践の強化を通じて、政治的に確固たる信念を持ち、専門知識に精通し、構成が合理的な赤色文化「エリートチーム」を育成し、赤色資源の保護・活用に絶え間ない人材支援を提供している。各種の赤色施設は、重要な展示企画、国際的な宣伝活動、高水準の学術研究において、このチームを基盤として専門的な支援を提供し、「人材の活用、育成、集積」という好循環を形成している。
(六)開放的な視野を堅持し、中国の物語を効果的に伝えることを重要な使命とする
静安区は赤色文化を「中国の物語を効果的に伝え、上海の物語を効果的に伝える」という大きな枠組みの中で位置づけ、海外の人々が理解できる言葉で共産党員の初心と使命を伝えることに長け、真実で生き生きとした事例を通じて中国発展の道筋と中国の精神を表現することに長けている。国家の対外発信活動に貢献する中で、赤色文化の国際的な知名度と影響力を絶えず高めている。具体的な実践において、静安区は「道理を説く」ことと「物語を語る」ことを結びつけ、価値観と都市の日常生活シーンを融合させ、「分かりやすい方法で熱い思いを述べる」という手法で国際への情報発信の親しみやすさと信頼性を高めている。これらの経験を踏まえ、体系的視点、改革・革新、開放・共有を堅持すると、赤色資源の優位性を新時代の新たな道程における都市発展の精神的基盤と原動力に転換できると我々は確信している。