児童会の提案から「AI探究」へ、「藁を宝に」変える実践で教育の新モデルを提示
原稿発送の期日:2026-01-12 訪問回数:

1月9日、上海市静安区の静安実験小学校(海防キャンパス)にて、静安区学術シーズンの第10期区級イベントとなる「双新(新学習指導要領・新教科書)連携、スマート・エコロジーの創造:バックワード・デザイン理論に基づく小学生の科学的リテラシー育成の探求」プロジェクト展示会が閉幕した。本イベントは、新学習指導要領と新教科書の導入に伴う授業変革に焦点を当てたものである。「デジタル技術による教育変革」と「地域間『双新』連携プロジェクトの展示」を核心テーマに据え、同校におけるエコキャンパスの持続可能な学習空間の構築や、「指導・学習・評価の一体化」モデルの実践成果が全方位的に披露された。

イベントでは、「藁焼きがスモッグの原因になるなら、どうやって宝に変えるか?」という、児童代表大会の提案から生まれたリアルな課題が、プロジェクト型学習「藁キノコハウス」の核心的な原動力となった。理科、労働、美術、情報など多教科の教員による協同指導のもと、児童たちは「キノコの生育に影響を与える重要因子」を巡って自主的な探究を展開。生成AIを変数設計、データ分析、成果制作の全プロセスに深く統合し、「エコ実践+教科横断型融合+デジタル・スマートエンパワーメント」という完全な学習サイクルを構築した。

変数研究の段階では、児童は生成AIを活用して栽培事例の迅速な検索や菌類の生育メカニズムの解析を行い、実験仮説と制御プランを最適化した。また、成果のアウトプット段階では、AIが「クリエイティブ・パートナー」に変身。動画編集、デザインラフの生成、プレゼン構成の作成などをサポートし、最終的に『マッシュルームの生育条件の探究』『培地敷設の秘密』『光照がキノコの生育に与える影響』といった、テーマが鮮明で論理的な一連の探究成果を結実させた。これにより、学習プロセスはより精緻で生き生きとしたものとなった。

授業後の検討会では、教科横断型の評価ハブとして機能するシステム「課堂宝」が、多次元のパフォーマンスデータを統合して児童の成長レポートを作成した。さらに、スマート授業評価システム「深瞳」が教育研究モデルの革新を実現した。参観した教員がQRコードをスキャンするだけで即座に評価コメントを提出でき、システムが10分以内に多次元ヒートマップと提案サマリーを自動生成する仕組みである。これにより、教育研究は従来の「遅延型振り返り」から「現場での共創」へと転換し、教育研究のカバー率と実効性を大幅に向上させた。

参加した専門家らは本プロジェクトを高く評価し、「リアルな課題を起点とし、教科横断的な連携とデジタルツールを基盤に、リテラシー志向の指導戦略を的確に具現化した」との認識で一致した。特に教育研究メカニズムにおける「全員参加、データによる裏付け、即時フィードバック」の実現は、地域のデジタル・スマート時代におけるプロジェクト型学習に対し、複製・普及可能な実践範例を提供したとされる。また、目標を指針として評価を授業の全プロセスに貫通させる学校側の手法も肯定された上で、専門家からは教科横断的な学習目標の設定や、科学と技術の差異化などについて深い示唆がなされ、今後の発展に向けた方向性が示された。

今回のイベントは、「実践展示―スマート研究討論―モデル抽出―地域への波及」という完全なサイクルを通じ、地域教育のデジタル・スマートトランスフォーメーションと「双新」の実現に向けた貴重な実践経験をもたらした。朱莉敏校長は次のように述べている。「本校は引き続き、生徒たちの抱くリアルな課題を出発点とし、デジタル・スマートツールと教科横断的な連携メカニズムを基盤として、『指導・学習・評価・育成』の全プロセスの統合を深化させていく。プロジェクト型学習をより生き生きとした、効率的かつ『人間形成』への効果が高いものへと発展させ、『知識伝達型』から『資質・能力育成型』への転換を実現することで、新時代を担う質の高い人材を育むための礎を築いていく考えだ」。