2022年11月27日、1882年に建設始められた張園が100年ぶりに再び絶句させるほどの輝きを見せる。「人民が人民の都市を建設し、人民の都市は人民のため、都市モデルルームを作る」という理念を持って、トレンディ文化、芸術、ファッションなどの要素を歴史建物に加え、新しい活力と機能を見せて、静かで年月の流れを感じさせるこの古い建筑「海上の第一名園」は自分の新生を迎えている。張園西区は同日、率先して新たに除幕する。
上海初の保護的徴収「都市の刷新」プロジェクトである張園更新は、上海のハイレベルな「都市の刷新」推進が画期的な進展と成果を収めたことを示している。4年間の保護的修繕を経て、張園の歴史建物の修繕は「古いものを修理し、その真を保存する」を原則とし、歴史建物の「一棟一ファイル」を基礎とし、上海里弄街区の保護更新の試行スポットと重要なベンチマークとなった。昔に負けないぐらいの繁栄を受け、古びた石庫門里弄は上海の中洋折衷(中国と西洋のスタイルをうまく組み合わせる)建筑の新たなランドマークだけでなく、古い街区の改造や「都市の刷新」の新たな手本にもなる。
張園更新、「都市の刷新」の先駆者に
近年、「都市の刷新」は社会の注目を集め、国家第14次五カ年計画綱要に正式に盛り込まれた。「都市の刷新」は革新的な突破が切実に必要であり、「都市の刷新」政策体系を確立し、都市の発展に適した更新モデルを構築し、人民が満足する社会主義現代化の模範都市の建設を後押しする。いわば「都市の刷新」の時代が現れ、訪れ始めている。
本日再開された張園は一里塚のような意味合いで都市文明の印を刻むと同時に、独創的な方法で中国伝統文化の内包を拡大し、古い建築物の不老の魂を呼び覚まし、海派(上海流)石庫門の優雅な雰囲気を再現し、新たな都市、新たな生活、新たな生命力を呼び起こすために新たな「都市の刷新」の手本を見せてくれた。
張園は上海市中心部の南京西路歴史文化風貌区に位置しており、園内には市の優秀な歴史建物13カ所、区文物保護単位24カ所、保存計画建物5カ所が残されており、それぞれの建物には独自の歴史があるから、周辺の高層ビルに囲まれて、独特の景観を作り上げている。
百年前、上海で初めての公共電灯がここで灯され、初めての自転車がここで登場した。初めての自転車レース、初めての屋外写真館、初めての華人公開映画などがここにあった。。孫中山、蔡元培、章太炎、馬相伯などは張園で講演したことがある。拳王のリング戦、災害救援イベント、募金のための園会、トレンディな展覧会などが張園で開催された。
今日、百年張園が新生し、歴史的なつながりやノスタルジックな息吹以外に、再生の背後にある「都市の刷新」が一層有意義である。
一棟一ファイルで張園の風貌を再現する
「リスペクト」と「心がけ」は、「都市の刷新」と都市の文脈を守るために最も重要な中核理念であり、あり方でもある。
上海静安置業集団は2016年より、張園内の170棟の歴史建物の「一棟一ファイル」の完全な資料ベースを構築している。旧威海路590弄64支弄1号の情報が記載された住宅ファイルだけでも400ページを超える。建物概況、家屋情報、基礎資料、歴史設計図、現状設計図、不動産資料がそろっているほか、さらには古い住民の写真、家主の子孫を取材した映像と文字資料が集められ、技術の説明、保護制御の提案なども添付されている。
張園は2018年、42棟・170棟・2053室の調査・測量・製図・記録・比較・整理・撮影が完了し、全市で初めて「一棟一ファイル」を実現した景観エリアとなった。このように全方位、全次元で家屋資料を記録し、保護管理の提案を行い、その後の保護、修繕、利用など一連の作業のために堅固な基礎を築くというやり方は、全国でも初となる。その後、「一棟一ファイル」の方式は静安区だけでなく上海全市でさらに普及させ、深化した。
張園の修繕はさらに昔の基礎の上に、昔の姿をそのまま現している。レンガや瓦、ドアや窓から、古い建築の壁についたまだらの跡、部屋内の本来のレイアウト、さらには特殊な模様付きの床タイルまで、修繕チームはできるだけ保存もしくは復元している。
融合・再建でトレンドの新たなランドマークを作る
歴史建物の最高の保存は、活性化利用の中での保護であり、都市の文脈の保護のための最高の方法は、伝承の中で革新することである。
「海上の第一名園」の深い歴史に基づき、2年間の修繕と刷新を経て、幕を開けた張園西区は南京西路の多くの高層ビルに囲まれて独自のスタイルを形成し、都心の繁華街に海派石庫門の優雅な雰囲気を齎した。張園の設計は石庫門里弄の中洋折衷の優位性を十分に発揮し、古典と現代を里弄の街区で自然に融合させ、業態の分布が「東静西賑、没入無界」を中心的な枠組みとし、多元的総合的な計画を展開している。
東区は比較的静かで、今後はブティックホテル、マンション、クリエイティブオフィスを建設し、エリア産業の高度化をけん引する。西区は世界トップブランドの進出を導入し、豊盛里と完全な商業インタフェースを形成し、張園に真新しい商業機能と業態を与え、中心市街地に影響力と評判のある商業圏商店街を作る。
張園西区では、アルカディア・クラブ(Arcadia Club)、ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)、ブルガリ・パルファム(BVLGARI PARFUMS)、BY FAR、ディオール(DIOR)、グッチ(GUCCI)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、モエ・エ・シャンドン(RE Bike Museum)、フランスのシスレー(Sisley)、ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)など、ラグジュアリーブランドが勢ぞろいしている。今後、張園は「初出店」、「初披露」、「初発行」を重視し、体験型で先導的なファッション消費を導入することで、海派文化(上海流文化)のテーマを深化し、張園の歴史風格保護区に真新しい商業機能と業態を与える。
聞くところによると、張園の南北区域にはそれぞれ文化芸能センター、潮流センター、美術館などの文化施設が設置され、敷地内には公共活動スペースが多数設置され、周辺市民を呼び寄せる文化活動の拠点になると計画している。
伝承・革新で海派伝承が都市の自信を示す
「都市の刷新」の意義は「人民の生活感」を保存することだけにあるのではなく、張園は高度複合的な業態計画を通じ、都市のビジネス・レジャー機能、消費機能、文化機能を融合させ、都市の質の高い発展段階の需要を満たし、「都市の刷新」と産業の根付きとを結びつけ、更新エリアを「輸血」待ちから自身の「造血」機能の完備へと転換させ、持続的な発展を実現している。
2022年11月27日、張園西区は間もなく開業し、張園の新たな章を開き、張園の建設と開放が次の段階に入ることを示している。張園の先天的条件と「遺伝子」は、歴史と現代、現地と国際が融合した繁華な商業貿易の場になることを運命づけており、努力して商業の先端を歩み、南京西路商店街に新たな活力を注入し、国際的視野の下での新たな商業文明をもたらし、上海の商業の新たな高みを様々な次元で刷新することになるだろう。
昔の張園は上海が世界の新しい事物と理念を伝達する窓口、今日の張園は世界の輝かしい商業文明の集合になって、世界の卓越した都市は世界に向けての応接間である。昔の張園は中国と外国のセレブの社交の大舞台で、中国で最も早く国際化された大都市の印だったが、今日の張園は世界の要素を融合し、世界の人々に向けて、より開放的で自信を持つ都市の代表地となるだろう。将来の張園は、きっと世界で最も影響力と評判のある商業圏商店街になるだろう!