ゲスト
静安区王華区長
インタビューの背景
静安区王華区長は、上海人民放送局の主催による「2021年サマーホットライン区長インタビュー」に出席し、司会者の海波さんとともにライブで関連部門や機関と連絡を取り、住民の懸念事に対応し、大衆の急ぎ事や難問、悩み、望みをタイムリーに調整・解決した。
司会者:
初心忘れず、使命を肩に担い、大衆のために実際の仕事をしましょう!これより、上海人民放送局、上海市建設交通工作党委員会、上海市人民提案勧誘弁公室、12345上海市民ホットライン、解放日報・上観ニュースの共催による「2021年サマーホットライン:区長インタビュー」は正式に開始します。本日は、大衆の声に耳を傾け、人々の生活問題を解決するため、静安区王華区長が生放送室にお越しいただき、ありがとうございます。
王華:
海波さん、皆さん、こんにちは!静安区区長の王華です。
司会者:
こんにちは、王区長。昨年の「サマーホットライン」により、静安区住民からの苦情や提案が適切かつ迅速に処理されましたよね。
王華:
はい。われわれ静安は、常に大衆のニーズに高い関心を寄せ、タイムリーに問題を解決しています。党員と幹部に対しても、住民の関心事に対し、各部門が即時に対応しなければならないと強調しました。
司会者:
これは静安の「秘訣」ですか?では、静安区はどのようにしてソフトパワーを向上させるのでしょうか。
王華:
都市のソフトパワーは、この地域のコアコンピタンスでもあります。静安のソフトパワーを高めるには、静安住民の体験や満足度に特に注意を払う必要があります。たとえば、市街地環境の質については、より心暖かい市街地を構築しなければなりません。
記者:
区長、こんにちは、上海テレビ放送局記者の劉婷です。宝山区と静安区との境界道路にあたる三泉路(共康路近く)では、視覚障害者誘導用道路が不完全、床タイルが凸凹、花壇緑化の手入れが行き届いていなかったなど、苦情があると取材でわかりました。
王華:
はい。中継で静安区緑化と都市外観管理局、建設管理委員会、彭浦新村街道、都市発展グループの関連責任者と連絡を取り、現在の問題と状況を説明してもらいましょう。
司会者:
ただ一本の道、一段の歩道、所轄部署はなぜそれほど明確に割り当てられているのですか?具体的な処置およびどの部門に帰属するでしょうか?
関連部門責任者:
北から南への方向で、道の西側は静安区に属しています。2017年と2019年に、水道管と電力パイプラインがそれぞれ更新されました。更新後2、3年で、自然な沈降や住民自家用車の通行による下向きの圧力が原因で、路面の沈降が発生しました。メンテナンスについては、両区の境界地域なら、宝山区にある先の約5〜10メートルに対しても、清掃するのが一般的です。この道路は、都市発展グループの責任で毎日清掃しているが、これからは、彭浦新村街道との協議のうえ、清掃の主体的責任者を明確し、長期的な監督と管理を強化したいと思います。
司会者:
同じ道路なのに、なぜ視覚障害者誘導用道路が遮断されているのですか?
関連部門責任者:
3メートル未満の道路には視覚障害者誘導用道路を設置しないこととなっているが、具体的な状況は現場に行って確認します。
王華:
境界路面の管理について、一つ目は清掃の主体的責任を把握し、監督を強化すること、二つ目は適切にごみの回収と運搬を行い、高い基準・条件で路面ケアを行うことです。視覚障害者誘導用道路について、設置するかどうかは実際状況に基づいて判断しなければなりません。
関連部門責任者:
はい、分かりました。三泉路バス駅北側の歩道に敷かれている大理石スラブは、当初区画の付属品として作られたものであることが分かりました。2018年、三泉路に対し、修繕した時、当時大理石スラブの状態は良好であったため、そのまま修繕を行いませんでした。一方、南側の歩道が修繕の時に再築され、同時に視覚障害者誘導用道路も整備されました。現在、市民のニーズに応えるため、区市政施設センターは、メンテナンス機関に対し、例の場所の歩道の大理石スラブの修繕と、視覚障害者誘導用道路の新設を手配したので、7月末までに修繕を完了するよう努めます。
関連部門責任者:
例の歩道の清掃だが、静安区の都市発展グループが定期的に清掃しているので、道路状態は良好です。柵内の緑地にはゴミが多いというが、それが宝山区に属し、静安区の責任範囲外となります。静安区は、境界道路のデットスペースを避けるために、先の5〜10メートルに対しても、清掃作業を実行しています。柵内の緑地のゴミ問題について、当局は緑地内の衛生保持を強化するよう、宝山区の緑化管理部門にこの問題を転送したと同時に、バス待ちの市民が便利にごみを捨てられるように、バス駅の近く(静安区範囲内)にゴミ箱を増設しました。
関連部門責任者:
また、該当緑化メンテナンス責任機関と連絡を取り、現場で調整を行いました。現在、この緑化帯にあったゴミがすべて片付けられ、発見連絡システムも確立されました。今後、清掃員が類似の状況を発見した場合、関連部門を通じてメンテナンス機関に迅速に報告することができます。同時に、傘下の環境衛生作業会社に対しては、壁の根元まで清掃要件を厳守し、責任の範囲内で道路の清掃を保障するよう強調しました。毎日の巡回を強化し、清潔で整頓された環境を確保しようとしています。
司会者:
今のところ、さまざまな「オンライン食料品ショッピング」アプリが住民に選択肢を提供したが、ほとんどの住民、特に高齢者にとって、野菜売り場での食材選びと買い物は単なるニーズであるだけでなく、生活の楽しみでもあります。天気は段々暑くなり、屋外をちょっとだけ歩くと汗がかきます。遠い所まで野菜を買いに出かけると、多くの住民にとって問題になります。
市民:
うちは2014年に平型関路2199弄の粤秀名邸に引っ越しました。この団地には1万人以上の住民がいるが、近くに標準化された野菜市場はありません。最寄の食料品買いスポットでは、鮮度と品揃えとも十分でもなかったため、隣の区にある野菜市場に行かなければなりません。それに、近くに郵便局も銀行もありません。共和新路の郵便局まで徒歩で20分が掛かります。
司会者:
最寄に野菜市場があるのに、時間と労力が掛かるにもかかわらず、隣の区にある野菜市場までいくのはなぜですか?これについて、静安区商務委員会にインタビューしましょう。
関連部門責任者:
粤秀名邸は、団地正門の1476番地に200平方メートル以上のスーパーマーケット型の野菜屋があります。野菜、大豆製品、果物、穀物、食用油などがあり、基本的に市民の日常ニーズを満たすことができるが、野菜の鮮度が足りないため、住民の満足度が低いです。また、この団地は虹口に近いです。虹口野菜市場は規模が大きく、品目も豊富で、好循環を形成しており、利用者が多ければ野菜がより新鮮で、多くの市民にとって、一番目の選択肢となりました。この問題を解決するために、われわれ商業委員会は、住民が必要とする野菜や大豆製品を団地正門まで直接届けるなどして手配しました。しかし、最近天気が暑くなり、鮮度管理や食品安全を考慮して団地直接輸送サービスが一時中止したが、将来的には再開するつもりです。
司会者:
老人のためのサービススポットだが、逆に老人からの苦情が少なくないというのですが。
関連部門責任者:
該当団地のニーズを満たすために、企画当初、団地の正門近くに1,000平方メートル以上を保存したが、詳細な配置と実行にはまだ欠点があり、1階のみがスーパーマーケットに利用され、2階と3階は老人介護スポットとなりました。
王華:
静安区の高齢者の割合は40%を超えているので、実店舗でのオフラインショッピング、特に食料品の購買に需要量が高く、食料品の品質と種類に注目する必要があります。このような問題については、綿密な現地調査などを実施するうえ、野菜売り場の面積と品質、さらに野菜売り場の粘着性とリピーターを増やさなければなりません。熱い天気のなか団地への直接輸送をどうやって野菜の品質を保証するかについて、商務委員会は課題としてしかっりと研究しなければなりません。今年、区政府はまた、老人食堂の増設と、老人への食事提供、食事支援を行うサービスの新規人数を各街鎮の審査標準とすることにより、関連比率をさらに増やせばと思います。また、言及された郵便局や銀行数が少ないという問題について、状況に応じて近くに増設する予定です。
関連部門責任者:
次のステップとして、われわれ静安区商務委員会は大寧グループと協力して、管理レベルを高め、ショッピング環境を改善し、供給の種類を増やし、サービスを向上させ、より多くの住民消費者を引き付けるよう該当スーパーマーケットの業者を指導していきます。また、住民のニーズを把握するために定期的に団地に訪問し、団地への直接供給サービスの内容を拡大させ、オンデマンドサービスや定期的な供給を実現できるように努力し、供給圧力をさらに緩和させます。同時に、大寧グループとともに、オンラインとオフラインでの協力方法を積極的に模索し、強力な生鮮食品のeコマース企業の導入や、預け倉庫の設立と輸送・転送センターの整備により、市場サービスの供給能力と運用効率の向上に全力を挙げます。
市民:
こんにちは、区長。普段、電動自転車で通勤しているが、団地には充電スポットが設置されていません。今までは自分の家から電線を引いて、充電していました。5月1日、上海は「史上最も厳しい非自動車管理規制」を公布したことから、この行為の危険性に気付き、自発的に違法な充電をやめました。しかし、充電するには、勤務先の団地での充電スポットを使うしかなく、結構手間がかかります。同じニーズを持つ団地の住民も自分の団地で充電スポットの設置を望んでいます。
王華:
住民にニーズがあるなら身近で満足させ、住民の安全な出かけに便利を提供しなければなりません。関連部門は、現場調査を実施し、よりこの団地に適した設置計画を見つけなければなりません。
司会者:
「美しいホーム」だが、管理が怠るなら、美しいホームと言えるでしょうか?それでは、静安区芷江西路街道の許さんからのお悩みを聞いてみましょう。
市民:
昨年、「美しいホーム」工事が始まり、団地の道路沿いにLED装飾ライトを備えた花壇がいくつか建てられました。もともとは街の外観を向上させるための工事だが、管理が怠り、花壇に花が枯れ、雑草が生え、装飾灯の多くが損なわれ、ワイヤーが露出し、安全上のリスクさえ出てきます。この問題を1年近く報告し、また何度も街道の責任部門に連絡を取ったが、そのまま、なんの解決にも繋がりませんでした。
関連部門責任者:
この地域は現在街道によって代理管理されており、上記の問題は確かにあります。街道は、通常の使用を保障するため、できるだけ早く装飾用ライトに対し全面的な検修を行います。緑化の維持管理について、夏場が終わり、装飾用ライトを全部交換し、メンテナンスのために緑化都市外観局に引き渡す予定です。
王華:
通常の監督と検査の頻度を増やし、また建設業者に契約で規定された関連する責任を果たすように促す必要があります。
関連部門責任者:
我が局は、芷江西路街道と連絡を取るうえ、上記の状況を即座に調整し、また区緑化管理センターの指導下でその後の引渡しと是正作業を完遂します。さらに、一歩進んで区全体の街道建設と緑地養護の検査を行い、区による統一管理を推進します。
関連部門責任者:
芷江西路街道は次のことをやり遂げます。一つ目は、専門的なメンテナンスを強化することです。まだ区緑化センターに引き渡されていない緑化地については、区緑化センターと積極的にマッチングし、管轄内の新植植物への専門的な維持を強化します。二つ目は、監督と検査を強化することです。ゼネコン・エージェントや監理会社が管轄内のすべての「美しいブロック」工事などの照明、新設緑化、メンテナンスを監督するよう手配を行い、見つかった問題に対し、即時な見直しを要求します。三つ目は、長期的な管理を実施することです。管轄区域内のすべて新植の緑化を、管理のために適時に地区緑化センターに引渡し、特別な人員による定期的な維持管理を配置します。
司会者:
図書館の開館時間は短いので、放課後どこで宿題をすればいいのですか?女性市民の程さんは、江寧路街道図書館の閉館時間が早いことを指摘しました。
市民:
江寧路街道図書館は、ほかの多くの街道図書館より1時間早いの午後5時に閉館し、読書と宿題をする子どもたちのニーズを応えることができません。
関連部門責任者:
図書館は、毎日感染症対策としての消毒を行うため、午後5時に閉館しています。今後は、住民のニーズを考慮し、徐々に開放時間を調整していくと考えます。
王華:
感染症対策を確実に保障するという前提の下で、より多くの市民、特に子供たちの読書ニーズを満たすために、消毒を延期する可能性を探る必要があります。
関連部門責任者:
新型コロナウィルス感染症の流行前、月曜日~木曜日は18:00に、金曜日~日曜日は20:30に閉館することとなっていました。現在、感染症対策を遂行するために、江寧路街道図書館の開放時間を8:30-11:30、13:30-17:00に調整されました。閲覧室での人数も85%以内に抑えられています。午後5時に図書館が閉館し、その後は公共エリアと図書館エリアの消毒が行われます。本を借りたり読んだりする市民のニーズをよりよく満たすために、当街道図書館は正門で24時間利用可能な借り入れと返却の機械を設置しており、住民はその機械を通して24時間で、本を借りたり返却したりすることができます。同時に、WeChatグループも作って、要請があれば、図書館スタッフは住民が迅速に本を借りられるよう、事前に住民の必要となる関連図書を準備します。次のステップでは、研究調査を実施し、より多くの住民の意見を聞き、多半数の住民のニーズを考慮するうえ、開放時間を調整するかどうかを検討します。
司会者:
女性市民張さんの話によると、工事現場の夜間工事で市民に迷惑を掛けたというのです。リモートで張さんの話を聞きましょう。
市民:
余姚路武寧南路にある軌道交通14番線は、24時間休むことなく工事し続けるため、近隣の住民がしっかり休息が取れません。
王華:
この工事は、鉄道交通14号線にある3番目の出入り口の工事となり、夜間の工事許可も取ったが、施工側は周辺住民の気持ちを考慮すべきです。建設管理委員会は施工側と協調し、作業方法を改善し、住民への影響を最小限に抑える必要があります。
関連部門責任者:
生態環境局の法執行官は、現場から把握した状況と施工側の夜間施工の実際の状況に基づいて、騒音防止と制御の観点から、以下のような騒音制御の方法を施工側に提案します。一つ目は、建設期間を合理的に調整し、建設量を合理化させ、夜間施工時間を短縮し、住民への影響を減らすようにと施工側に提案します。二つ目は、夜間施工の際に、施工現場で騒音対策の実施に責任を持つ特別な人を配置し、管理を強化し、夜間の棒鋼の積み下ろしや出入り車の笛鳴らし、バックセンサーの鳴らし、大きな騒音など人為的な騒音を回避すべきだと、施工側に注意を促します。三つ目は、施工側が周辺住宅地の住民委員会とのコミュニケーションを強化し、特定の夜間建設日と期間の詳細を知らせ、事前に工事の内容を通達し、住民への十分な説明が必要です。四つ目は、施工側による現場の騒音対策および次の騒音低減対策の改善計画に対する更なる見直しを促し、当局は具体的な対策および計画に対して指導を行い、また管轄当局と協力してさらなるフォローアップをしていきます。
関連部門責任者:
14号線建設工事は市レベルの重要工事であり、現在は建設スケジュールに従って着実に推進しています。その夜間工事許可はオンラインで提出されており、合法的なものです。この工事の騒音影響については、われわれ建設管理委員会は関係部署との連携のもと、現場での巡回を強化し、施工側に対し、夜間の文明的施工の監督、工事計画の最適化などを促し、夜間工事の回避をできるだけ図ります。また、継続的なコンクリートの流し込みや古い資材の外部への輸送など夜間施工が避けられないプロセスについて、周囲の住民への影響を減らすために騒音低減対策を講じるべきだと、施工側に働きかけます。
王華:
住民の急ぎ事や難問、悩み、望みについて、われわれは即時に関心を持ち、住民の気持ちを念頭に、関連問題を解決し、人々の生活サービスの質を継続的に改善させ、大衆の体験と満足度の向上にに特別な注意を払わなければなりません!
司会者:
本日は、王華区長が生放送室にお越しいただき、ありがとうございました。また、次回お会いしましょう!