区衛生健康委員会の陳磊氏:「15分間健康圏」で健康を守る
原稿発送の期日:2025-03-17 訪問回数:

区长访谈

图2

ゲスト

陳磊

背景紹介

2024年、区衛生健康委員会は党の第20回全国代表大会、党の第20期第3回中央委員会全体会議及び習近平総書記が上海で考察する際の重要な談話精神を深く貫き、徹底させ、「人民都市は人民が建設し、人民都市は人民のために」の理念を深く実践し、衛生健康事業の質の高い発展を全面的に推進し、人民大衆の健康上の獲得感を絶えず強め、「大衆が医療を受けやすく、質の高い治療を受けられるだけでなく、より快適な診療環境と心のこもったサービスを受けられる」という目標の実現に努めてきました。

司会者:

皆さん、こんにちは。今日は区衛生健康委員会の陳磊主任にお越しいただきました。陳主任、こんにちは!

 

陳磊:

皆さん、こんにちは!

 

司会者:

2024年、区衛生健康委員会は党の第20回全国代表大会、党の第20期第3回中央委員会全体会議及び習近平総書記が上海で考察する際の重要な談話精神を深く貫き、徹底させ、「人民都市は人民が建設し、人民都市は人民のために」の理念を深く実践し、衛生健康事業の質の高い発展を全面的に推進し、人民大衆の健康上の獲得感を絶えず強め、「大衆が医療を受けやすく、質の高い治療を受けられるだけでなく、より快適な診療環境と心のこもったサービスを受けられる」という目標の実現に努めてきました。今日はいくつかのキーワードから始め、お伺いしたいと存じます。

 

司会者:

一つ目のキーワードは「便利」と「15分間医療サービス圏」で健康を守ることです。

 

陳磊:

現在、我々は全区の健康システムの「一局の碁」を統一的に計画しています。15分間散歩して到着できる医療サービス圏を基本的に形成し、住民の日常的な健康ニーズに便利を提供しています。ここ数年来、区衛生健康委員会は大衆の医療アクセスの「利便性」向上を目標とし、コミュニティ衛生サービス拠点配置の更なる最適化を実現し、複数の措置を講じてコミュニティ衛生サービスステーションの最適化建設を実施し、住民が身近で便利な医療サービスを享受できる環境の構築に取り組んできました。

 

司会者:

具体的に教えていただけませんか。

 

陳磊:

はい。医療供給において、現在、区衛生健康委員会にはすでに区属3級病院が1箇所、2級病院が10箇所、コミュニティ衛生サービスセンターは15箇所、コミュニティ衛生サービスステーションが86箇所で、すでに国の人口1万人当たりの配置基準に達しており、住民がコミュニティ衛生サービスセンターやステーションまで徒歩15分以内で行けるニーズを満たしています。これを踏まえ、区衛生健康委員会はまた、一部のコミュニティ衛生サービスセンターの立地最適化・改築・増築・ベッド増設などを引き続き推進し、より便利でアクセス可能な「15分間健康サービス圏」を構築しています。

 

陳磊:

医薬品供給において、区衛生健康委員会は多様な経路によりコミュニティの医薬品保障を改善し、住民の「包括的な」調剤ネットワークの構築を進めています。従来、コミュニティ衛生サービスセンターは末端医療機関として、基本医薬品を中心に供給してきました。区衛生健康委員会はビッグデータを通じてコミュニティ住民の常用医薬品のニーズを分析し、薬品の統一目録・統一調達・統一配送・統一支払い・統一サービスの「五つの統一」を推進してきました。現在、静安区の「クラウド」薬局にはすでに1200種類以上の薬品が供給されています。15ヵ所のコミュニティ衛生サービスセンターはいずれも薬学外来を開設されており、老年病・慢性病と多疾患併用薬物療法患者に対し、薬品使用指導を展開しています。このモデルは2023年上海市の「10大医療改革イノベーション措置」に入選されました。

 

司会者:

次には、「5ベッド連動」についてご紹介お願いします。

 

陳磊:

高齢化都市部の養老連携需要をさらに満たすため、区衛生健康委員会は「5ベッド連動」を通じて大衆が必要とする養老場所に積極的に進出し、区民政局と協力して医療の「3つのベッド」と養老の「2つのベッド」間の深い統合を深く推進しています。医療情報システムの相互接続、リハビリと漢方医に適したプロジェクトの導入、入院型ステーションの試行開始などの方式を通じて、家庭病床と施設養老ベッド、在宅養老ベッドの深い統合を着実に推進し、養老+医療の実際的な需要を満たしています。

 

陳磊:

建設中の静安高齢者健康センターは、現行の計画によると、上海市中医病院外来診療部、上海市第四リハビリテーション病院、社会化養老機構を導入し、高齢者の医療・看護・リハビリテーションを一体化した総合的な高齢者介護プラットフォームの構築を模索し、健康と養老の結合、医療と養老の結合、中国医学と西洋医学の結合を実現した一体化健康サービスシステムを実現する予定です。

 

司会者:

2つ目のキーワードは「良質」です。

 

陳磊:

高水準な地域健康サービスを基準に、区属医療機構の質の高い発展を推進することです。医療技術がトップレベルで、医療の質が高く、医療サービスが効率的で、病院管理がきめ細かく、大衆の満足度が比較的高い公立病院を構築します。区衛生健康委員会は静安区で「3+2+1」密着型医療連合体モデルを確立します。つまり、3級病院が2級病院及びいくつかのコミュニティ衛生サービスセンターと連合して統一的な運営管理を実行し、地域の医療資源を合理的かつ秩序正しく配置します。

 

司会者:

具体的に例を挙げてくれませんか。

 

陳磊:

はい。例えば、南部医療連合体の場合、静安区中心病院はレベル別診療協力システムのコアとして、上には華山病院の良質な資源のサポートを頼りに、末端には周辺のコミュニティ衛生サービスセンターをカバーしています。医療連合体内の各機関は同質化管理を全面的に展開し、二方向転院通路をスムーズにさせ、転院の費用納付を潤滑にさせ、診察券発行システムのレベルアップを完了することにより、医療連合体内のインフォメーションデータの相互連係を実現し、医療連合体内の科学的で適切且つ連続的なレベル別診療サービスを構築することなどの措置が講じられています。このような合理的で秩序正しい医療連合体モデルは国家衛生健康委員会医政医管局の「全国医療サービス改善模範機関」の称号を2回受賞し、2022年に「上海医療改革10大イノベーション措置」に選ばれました。

 

陳磊:

静安区中心病院は十数年にわたり、医療連合体のモデルによる持続的な能力強化を通じ、援助を受けることから自己向上に至るまで、各分野において著しい発展を遂げました。専門科建設において、最も代表的な成果は2024年6月、静センターの手及び上肢連合整形外科が国家臨床医学重点専門科と評価されたことです。同学科は上海市中心市街地唯一、静安区属病院初の国家級重点専門科であり、静安区地域の臨床科学研究レベルが新たな段階に上がったことを示しています。病院には、国家中医薬管理局重点専門科1カ所、上海市重点専門科7カ所、静安区医学重点専門科8カ所を有しており、陸氏傷科は上海市無形文化遺産に指定され、董氏小児科は上海市中医流派伝承基地となっており、市級以上の重点専門科数は全市の同級・同類病院の中で上位を占めています。科学研究において、2016年に国家級課題の「ゼロ」突破を実現して以来、病院は国家自然科学基金を15件承認され、SCI論文の発表件数は年々増加しています。国家老年疾患臨床医学研究センターの核心機関、上海市重中之重臨床医学センター(肢体機能再建センター)サブセンター、国家医薬品臨床試験機構(GCP)などとなり、多くの国家級重点科学研究プロジェクトを担当しました。

 

司会者:

これらの医療連合体建設の代表的成果は、静安区が新たな質の生産力に集中し、改革・イノベーションを深化させ、質の高い発展を模索している縮図です。

 

陳磊:

その通りです。現在、静安区は医療連合体の建設を全カバーしています。南部・中部・北部の協同発展により、医療管理・運営管理・情報管理・科学研究教育の4つの一体化を実現した地域的医療サービスシステムを構築しています。静安区中心病院は2017年に復旦大学付属病院の設立に成功し、2020年に3級病院になりました。これにより、3級病院基準の健康サービスを大衆の身近に提供できるようになりました。江寧路街道のコミュニティ衛生サービスセンターは静安区唯一の上海市質の高い発展試行スポットで、初めて全機能がデジタル化モデルチェンジを実現したコミュニティです。現在、江寧路コミュニティ衛生サービスセンターは多くの市・区・専門病院と協力し、20余りの専門家・専門科・専門病外来を開設しています。現在、開業中の複数の上海市有名中医ワークショップ末端ワークステーション、施氏傷科、モデル化リハビリテーションセンター、MDT、骨粗鬆症外来などの特色あるプロジェクトが住民から高い人気を集めています。専門家が指導に訪れた際、医療技術をコミュニティに伝え、住民にサービスし、住民に貢献するため、センターは技術担当スタッフを手配し、専門家から直接指導を受けました。

 

陳磊:

これを基準に、静安区でコミュニティ衛生サービスの質の高い発展を全面的に推進しています。各コミュニティ衛生サービスセンターはそれぞれの実情に踏まえ、一般病・慢性病の診療機能の建設、特色ある専門疾患・リハビリ医学・機能医学・中医専門科の能力建設を積極的に展開しています。現在、各コミュニティはすでに市級名中医ワークショップ末端サービスステーション8カ所、市級モデル化コミュニティリハビリセンター6カ所、看護センター1カ所、コミュニティ標準化口腔診察室2カ所、安寧治療・看護基地2カ所を建設しており、現在は健康管理センターの建設を全面的に起動しています。

 

司会者:

3つ目のキーワードは「効率的」です。

 

陳磊:

われわれは「スマート医療」の建設を積極的に展開し、スマート病院の新モデルを構築し、市民の受診体験を全面的に向上させています。

 

司会者:

具体例を挙げてご説明いただけますでしょうか。

 

陳磊:

「健康静安」プラットフォームに依拠し、医療機関・公共衛生機構、コミュニティが連携する「一体化」高度連携・共有プラットフォームの構築に力を入れてきました。上海市の「利便化受診サービス」デジタル化モデルチェンジ模範区の選考で3年連続で1位を獲得し、静安区はすでに率先して利便化受診サービス3.0自主的建設シーンの構築を完了し、区所属の26箇所の医療機構の機能の完全的なカバーを実現しました。初めて地域バージョン「スマート受診アシスタント」を開発し、二重の「クラウド付き添い受診」と「フィルムを受け取るのに待つ必要がなく、スマホでいつどこでも確認でき、いつどこでも共有可能」なサービスを実現しました。デジタル化モデルチェンジの「体験チーム」を構築し、デジタル化プロセスの随時実地体験を行い、問題点を探し出し、機能を最適化させ、住民を中心とした没入型デジタル健康サービスを構築しています。インターネットで病院「クラウド」薬局目録を開拓し、「健康静安」プラットフォームを頼りに、コミュニティ医療保険決済-処方箋のオンライン伝達-薬品の出庫配送-配達までの物流フォローアップを実現し、医薬品費用を減らすとともに、医薬品を自宅までの配送を可能にしました。本当に「スマホさえあれば、診察に困らない」ようにしています。

 

司会者:

将来の展望についてを紹介していただけますか。

 

陳磊:

健康は人民の素晴らしい生活の需要の中で不可欠な一部です。2025年末までに、静安区は「国際静安、卓越都心」の機能的位置づけに適応し、システムが完備し、分業が明確で、機能が相互補完しており、緊密に協力し合い、管理が効率的で、監督管理が秩序立った統合型医療サービスシステムの構築を目指しています。中国式現代化とは、必ず各分野・各業界の全方位的な現代化です。党の第20期第3回中央委員会全体会議の指導の下、静安区衛生健康システムは医薬衛生体制改革の全面的深化で衛生健康事業の質の高い発展を推進し、住民の身の回りの健康体験を絶えずレベルアップし、静安が中国式現代化都市区のサンプルを構築する事業のために健康な土台をしっかりと築いていきます。

 

司会者:

共有していただきありがとうございました!今日のインタビューはこれで終わります。また次回!

 

陳磊:

ありがとうございました!また!