ゲスト
張西飛
背景紹介
今年の春、「公園20分間」が上海で話題となりました。多くの人が、これこそが都市における「公園の利用自由」の象徴だと言われています。近年、静安区は人民のため「人民都市」という重要理念を真剣に実践し、市民のために最高な資源を提供し、公園都市の構築に力を入れています。これにより、生態空間の量と質が共に向上し、街の景観もより美しくなっています。
司会者:
皆さま、こんにちは。今年は静安区緑化・市容管理局の党組書記兼局長の張西飛書記にお越しいただきました。張書記、どうぞよろしくお願いいたします!
張西飛:
こんにちは!よろしくお願いします。
司会者:
今年の春、「公園20分間」が上海で話題となりました。多くの人が、これこそが都市における「公園の利用自由」の象徴だと言われています。
張西飛:
そうです。近年、静安区は人民のため「人民都市」という理念を真剣に実践し、市民に最高な資源を提供し、公園都市の構築に力を入れています。これにより、生態空間の量と質が共に向上し、街の景観もより美しくなっています。
司会者:
静安といえば、多くの方が百の公園が融合する都市とも言われるほど、街の至る所に公園があると羨ましく思っていますが。ツツジの谷や人工の滝があることから、今年は延安中路と老成都北路の北西角の交差点にある輔徳里公園が上海都心部の人気スポットとなっています。この都市部にある緑地では、中国式庭園と赤色(革命ゆかりある)文化が見事に融合しています。張書記、輔徳里公園についてご紹介いただけますか?
張西飛:
はい。2022年、区緑化・市容管理局は公園全体の改修工事を開始し、各方面の意見や提案を広く募集した上で、設計案を策定しました。公園を赤色文化と自然の山水をモチーフとする質の高い公園にすることを目指しています。改修の中で、区緑化・市容管理局は全過程にわたる人民民主主義を実践し、社会に向けて公園名を広く募集しました。集められた124件の公園名の中から得票が最も多い「輔徳里公園」を新たな名称として採用し、2023年10月1日に正式に一般公開しました。これにより、従来のコミュニティ公園から、「第2回党大会」の赤色テーマを際立たせた記念公園へと生まれ変わりました。
司会者:
そうです。大沽路に面した公園の北西入口には新たに公衆トイレが建設されました。このトイレは2023年度上海市の「最も美しいトイレ」に選ばれています。
張西飛:
その通りです。この公衆トイレの外観デザインに庭園設計の理念が随所で見られ、施設は園内の植栽や景観と調和するよう設計されています。渡り廊下には観賞植物も植えられ、まるで現代的な中国式庭園のようです。この公衆トイレは24時間開放されており、高齢者や子供向けの各種バリアフリー施設も完備されています。
司会者:
ご紹介いただき、ありがとうございます。今後の計画についてお聞かせいただけますでしょうか?
張西飛:
静安区緑化・市容管理局は人民都市の理念を徹底的に実践し、緑化を地域の経済社会の発展を支える「生産力プロジェクト」、そして市民のための「民心プロジェクト」として整備し続けています。緑化管理のレベルを全面的に向上させ、緑資源の「常に良好で、形態が美しく、質が優れる」という三つの優れた基準を目指し、「緑化生態リードエリア」としての地域づくり、公園都市の建設を着実に推進していきます。そして緑化空間を美しい環境へと構築し、市民の期待を素晴らしい現実に変え、エコロジーの緑が街を彩るよう尽力していきます。
司会者:
静安に住んでいる私たちは、わざわざ公園まで足を運ばなくても、家のすぐそばで緑を見て、触れて、楽しむことができるのです。例えば、昌平路はその代表的な美しい街区です。
張西飛:
近年、上海の「美しい街区」の整備は市民やメディアからますます注目されています。静安区委員会と区政府は市民の生活に焦点を当て、住民の満足感・幸福感・安心感の向上を旨に、市緑化・市容管理局の全面的な指導のもと、区緑化・市容管理局が昌平路(江寧路-武寧南路)全要素一体型のアップグレード改造を実施しました。
張西飛:
昌平路「美しい街区」プロジェクトは段階的に進められ、工事中、区緑化・市容管理局は「人民都市」理念を徹底的に貫徹し、市民の声に耳を傾け、意見を集め、全過程で人民民主を実践しました。市民から集められてきた138件の意見のうち、118件が採用されています。
司会者:
張書記、昌平路「美しい街区」づくりには、どのような特色やハイライトがありますか?
張西飛:
建設においては、「全要素・一体化・シンプル化」というコンセプトのもと、昌平路にある既存の緑化状況を十分に活用し、「モクゲンジ」通りの特徴を生かして、空中に広がる緑のバリアと樹下を通り抜ける緑道を整備しました。また、昌平路沿いの面積の小さい緑地とベルト緑地をポケットパーク(小規模公園)へと改造し、ブレスレットのようにつながることで、上海初の「ポケットパーク・ベルト」を形成しました。これにより、市民は「窓を開ければ緑が見られ、曲がれば美しさが広がり、外に出れば公園がある」といった理想的な体験を享受できるようになりました。
司会者:
今後、静安区の「美しい街区」づくりは、どのような課題に取り組んでいくのでしょうか?
張西飛:
静安区の「美しい街区」づくりは、文化的背景、都市構造、景観の特徴に踏まえ、街区そのものの歴史文化的価値を掘り起こし、点・線・面という空間上の視覚効果の向上に取り組みます。また、都市景観の魅力を引き出し、地域環境の質を高め、住民がより安心して暮らせる、都市がより住みやすい、そして都市環境がより美しくなることを目指します。
司会者:
張書記、全市の各区に対する生活ごみ分別の実施効果総合評価で、静安区は3回連続で1位となっています。この成果を達成するために、どのような取り組みをしてきたのでしょうか?
張西飛:
ごみ分別の実効性が良好に維持されていることを基盤に、静安区ではリサイクルできるものの正しい分別に注力し、生活ごみ分別の「アップグレードバージョン」である「静安モデル」を構築しました。この取り組みの中で、テクノロジーによるデジタル管理の支援がごみ分別作業にデータサポートと確かな保障を提供しています。
張西飛:
静安区の車内アナウンス型スマート収集運搬ルートでは、ごみの収集・運搬が決められた時間と場所で効率的に行われています。さらに、区内の党政機関、学校、公園では、リサイクルできるものの細分化された分別が全面的に実施されており、静安寺商業エリアは市内初となる生活ごみ細分化分別のモデル地区として成功を収めています。
司会者:
また、静安区は上海市の都市景観環境品質に関する市民満足度調査において、3回連続で全市1位であることを伺いました。
司会者:
そうです。近年、静安区は「一河一環二高架」を中心にビル群の景観照明の整備・向上を重点的に進めており、「蘇河秀帯」と幹線道路沿いのビル照明による夜景がほぼ完成しています。また、区緑化・市容管理局は南京西路の祝祭用イルミネーションの改修・グレードアップを行い、常徳路-陝西北路をモデル区間として「海上の星空」をテーマにした祝祭用イルミネーションを設置しました。新素材と新技術を融合させ、動的映像で雰囲気を演出し、市民や観光客、社会各界から高い評価を得ています。
司会者:
今後、区緑化・市容管理局はどのような展望を描いているのでしょうか?
張西飛:
今後、区緑化・市容管理局は、中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議の精神を真剣に学び実践し、区委員会および区政府の力強い指導の下、習近平生態文明思想および人民都市に関する重要理念をしっかりと行動に移し、「緑化生態リードエリア」「景観照明シンボルエリア」「環衛管理モデルエリア」「都市景観環境モデルエリア」建設の推進に力を尽くします。美しい静安の共同構築・共有に向けて、区緑化・市容管理局は新時代・新たな道のりにおいて緑化・都市景観業界のモデル転換・高度化と質の高い発展の新しい一章を綴り、中国式現代化都市の静安モデルの構築に更なる貢献を果たしていきます。
司会者:
貴重なお話を共有いただき、ありがとうございました。本日のインタビューはこれで終わりになります。張書記、ありがとうございました。
張西飛:
ありがとうございました。