ゲスト
張衆
インタビューの背景
2026年は「第15次五カ年計画」のスタートの年です。新たな発展の節目に立ち、静安区はどのように「国際静安、卓越都心」という目標を掲げ、上海の「五つのセンター」建設において主導的な役割を果たし、重要な貢献を成し遂げるのでしょうか。
司会者:
2026年は「第15次五カ年計画」のスタートの年です。新たな発展の節目に立ち、静安区はどのように「国際静安、卓越都心」という目標を掲げ、上海の「五つのセンター」建設において主導的な役割を果たし、重要な貢献を成し遂げるのでしょうか。今回のインタビューでは、静安区文化観光局の張衆二級調査研究員と、上海華略シンクタンクグループ研究院の張継軍院長をゲストに迎え、「第15次五カ年計画」における文化観光事業の主要目標、文化・クリエイティブ産業の集積、全域にわたる都市型文化観光消費の新たなシーンや業態の創出、公共文化の質の高い発展などをテーマに、踏み込んだ対話を繰り広げました。
張衆:
皆さん、こんにちは。
張継軍:
皆さん、こんにちは。
司会者:
報道によると、「第15次五カ年計画」期間中、静安区の文化観光当局は区内の「第15次五カ年計画綱要」に準拠し、社会主義国際文化大都市の中核エリア、国家公共文化サービスの質の高い発展の主導エリア、そして影響力のある文化・クリエイティブ産業の集積エリアを高水準で建設することで、「静安モデル」を構築し、「静安の力」を提供し、上海が世界屈指の国際文化大都市へと成長する基盤を築く計画を策定しました。今後の5年間、静安区はどのように文化発展拠点の構築に全力で取り組むのか、お聞かせいただけますか?
張衆:
はい。今後の5年間、静安区は6つの文化発展拠点の構築に全力で取り組む予定です。一つ目、革命文化の継承・発揚におけるモデル拠点として、区内の豊かな革命文化の伝統を基盤とし、革命文化の継承と発揚において国際的な文化大都市としての影響力を持つモデル拠点の構築を推進します。二つ目、公共文化サービスの発展における先導的な拠点として、2030年までに、1人当たりの公共文化サービス面積やサービス利用人数などの指標において全市トップの水準を維持し、年間平均の公益的な芸術普及活動の公演回数を8000回とするよう目指します。三つ目、文化遺産の保護・活用における実践拠点として、文化財の有機的な活用と無形文化遺産の生きた伝承による持続可能な発展の良好な枠組みを構築します。四つ目、文化・クリエイティブ産業の新たな質の発展におけるイノベーション拠点として、2030年までに、区全体の文化・クリエイティブ産業の売上高を1500億元に引き上げ、超高精細映像・音声コンテンツの制作時間を1万時間を超えるよう目指します。五つ目、文化と観光の融合によるファッション消費のブランド拠点として、影響力がある代表的な文化・観光ブランドを数多く打ち出し、話題を呼ぶ文化的なランドマークを数多く作り上げます。六つ目、文化の国際交流・発信における開放的な拠点として、文化資源の集積、国際的な人材交流、世界的な発信ルートの整備といった機能的基盤を強化し、「静安ストーリー」をより広く発信します。
司会者:
ご説明ありがとうございます。「第15次五カ年計画」期間中、静安区は優位産業に焦点を当て、新たな質の発展に向けた基盤を築いていきますが、具体的にどのような産業が挙げられるのか、ご説明いただけますか。
張衆:
主に映像・テレビ制作、ゲーム・eスポーツ、エンターテインメント、クリエイティブデザインの4つの優位産業に焦点を当てます。映像・テレビ制作分野では、「テクノロジーの活用」「シーンの融合」「コンテンツ経済」を軸に、「AI+映像・音声」コンテンツのイノベーション拠点の構築を加速させ、「視聴静界」上海超高精細映像・音声コンテンツ集積エリアの建設を推進し、超高精細映像・音声コンテンツ産業のサプライチェーン強化、補完、拡大を推進します。ゲーム・eスポーツ分野では、ゲーム・eスポーツ産業体制を整備し、eスポーツの「大会・消費・交流」が統合したエコシステムの拠点を作り上げます。また、「eスポーツPARK」の建設を推進し、ハイレベルな大会の誘致を継続的に進めます。さらに、ゲーム・eスポーツ大会の「セカンド会場」を構築し、没入感があり、人々の交流が活発で、消費の多様性に富んだ、スポーツイベント経済の新たな応用シーンを展開します。エンターテインメント分野では、都市更新と連動させ、新型の多機能型没入型エンターテインメント施設の建設を推進し、「サーカスシティ周辺エンターテインメント集積エリア」と「上海戯劇学院周辺エンターテインメント集積エリア」を整備します。また、アニメ『アーケイン: リーグ・オブ・レジェンド』などの世界的なIPを静安区に誘致し続けるとともに、体験型・消費型・没入型ハイテクエンターテインメントの新たな応用シーンをより多く作り上げます。クリエイティブデザイン分野では、蘇河湾の「グローバル・ヤングパワー・センター」の建設を加速させ、上海工程技術大学のニューファッション学院の建設を推進します。また、地元のデザイナーブランドがグローバル・バリューチェーンに深く参入できるよう支援し、国際的なトップブランドと地元のクリエイティブ人材の融合的な発展を促進します。
司会者:
ご説明ありがとうございます。それでは、静安区に新たに誕生した文化的なランドマークについてお話ししましょう。静安区の「2つの軸・1つのベルト・3つのエリア」という空間配置を踏まえ、静安区の文化・観光分野における今後の発展計画について、ご説明いただけますか?
張衆:
南京西路・蘇河湾中央活力区(CAZ)は、静安区の歴史的趣と国際的な雰囲気が最も深く融合したエリアです。今後、文化・商業・観光・スポーツ・展示の融合を原動力として、上海・静安現代演劇バレーや「上海戯劇学院周辺エンターテインメント集積エリア」といった都市文化ブランドの構築を加速させます。蘇州河の静安区間をウォーターフロントの舞台とし、アート展示、デジタルクリエイティブ、トレンド消費、ファッションデザインを融合させた「若者向けエリア」を構築します。大寧「三生(生産、生活、生態)」融合イノベーションエリアは映像・テレビ制作、超高精細映像・音声コンテンツ、eスポーツ、新形態のエンターテインメント、ファッション・消費などの最先端分野に注力し、高水準な開発、高品質な消費、そして多様な都市機能の有機的な融合を実現します。大寧公園、大寧劇場と周辺商業エリアの文化・商業エコシステムの融合をさらに深め、「サーカスシティ周辺エンターテインメント集積エリア」の整備を推進します。市北国際科学技術イノベーションエリアは、産業集積の強みを活かし、文化と科学技術が深く融合した循環型モデルを構築します。産業基盤を活用して「喜馬天地」などの「文化・クリエイティブ+科学技術イノベーション」を融合させた活力ある空間を作り上げ、上海市超高精細映像産業・市北ハイテクモデルキャリアにある「視聴静界・元空間」という拠点を通じて、超高精細映像・音声コンテンツ産業チェーンの強化・高度化を図ります。
張継軍:
各エリアの主要資源と独自の強みを統合し、文化要素が「軸」に沿って「ベルト」へと計画的に流れるよう促進し、新たな文化ランドマークを的確に構築します。
張衆:
そうです。今後の5年間、静安区は都市更新を柱とし、文化体験を中核に据え、文化財保護の成果を地域の発展に活かす取り組みを推進します。具体的には、上海四行倉庫抗日戦争記念館や中国共産党第2回大会旧跡記念館などの文化・博物館施設において、展示・陳列の質的向上を推進します。また、張園(東区)などの重点プロジェクトを新たな姿で公開します。陝西北路の「中国歴史文化名街」や愚園路の「歴史文化街区」における伝統の継承・開発と機能の刷新を深化させます。「愚園から愚園路へ」という価値を深く掘り下げ、愚園路を単なる「地理的座標」から「文化IP」へと昇格させるよう推進します。蘇河湾、送風機工場跡地、彭浦機械工場跡地、新中動力工場跡地などの産業基盤の保護・活用を推進し、産業文明の「生きた展示エリア」などを整備します。
張継軍:
包括的かつ体系的な文化遺産保護・活用体制を構築し、文化財と無形文化遺産が保護の中で発展し、革新の中で継承されるよう推進します。また、科学技術の活用・活性化、市民参加などの取り組みを通じて、文化財資源の保護・活用を「静的な保存」から「動的な継承」へと飛躍させます。
司会者:
文化支援という観点から、文化・商業・観光・スポーツ・展示が融合したエコシステムをどのように構築すればよいか、ご説明いただけますか?
張衆:
第15次五カ年計画期間中、静安区はエンターテインメント・公演、文化・博物館展示、文化イベントなどの主要機能に注力し、影響力のある文化ブランドIPを継続的に育成するとともに、24時間体制で運営される文化・商業・観光・スポーツ・展示が融合したエコシステムを構築し、スマートツーリズムの新たな業態を発展させ、ファッション消費の新たな原動力を生み出します。まず、文化を原動力として、全域にわたる新たな消費シーンを作り上げ、「毎月新しいテーマ、通年開催」という都市フェスティバル・マトリックスを構築し、文化、体験、消費を統合した都市型文化観光融合の新たな業態を構築します。文化ブランドイベントの世界的な影響力を継続的に高めさせ、クリエイティブマーケット、美術展示、無形文化遺産体験など多様な業態のクロスオーバー融合を推進します。「芸術蘇河」展示・公演シーズンと連動し、ギャラリー、展示館、劇場への集客を促進し、二次消費への転換と価値の拡大を図ります。 一方、ファッションの牽引力を発揮し、国際消費センター都市モデル区の建設をさらに推進します。中国ファッション産業フェスティバルなどのハイレベルなプラットフォームを継続的に展開し、首発経済(企業が新製品、新業態、新モデル、新サービス、新技術を打ち出したり、1号店を新規開業したりするなど、一連の「初」を特徴とした経済活動)、夜間経済、デジタル経済を強力に発展させます。「AI+消費」を深化させ、文化・観光ルートを通じて全域の消費と結びつけ、商業業態の多様性を図ります。
張継軍:
静安区は上海の国際消費センター都市の主要エリアの構築に一貫して取り組んでいます。特に消費は常に静安区の経済を牽引する重要な原動力となっています。消費の戦略的意義がますます高まる中、静安区の文化・観光の発展と消費活動との間には非常に良好な相乗効果が生まれ、文化・商業・観光・スポーツ・展示の深い融合を実現することができます。
司会者:
これまでに、静安区の1人当たりの公共文化サービス面積とサービス利用人数は、常に上海市内でトップクラスを維持してきました。今後の5年間、静安区はどのように発展の枠を広げ、公共文化サービスを通じて人々の生活を豊かにするのでしょうか。
張衆:
今後、静安区はこの強みをさらに強化し、「公益」と「市場」が互いに補完し合い、促進し合う仕組みを通じて、公共文化サービスの提供範囲を効果的に拡大させます。また、社会各界の力が社会全体の公共文化サービスに参画するよう奨励・誘致し、「生活の充実」から「発展への支援」へと戦略的な飛躍を実現します。そして、「全市民、全年齢層、全域」を網羅する高水準な現代的公共文化サービス体系を構築し、市民の満足度と充実感を絶えず高めさせます。特色ある高品質な空間の新たな枠組みを構築し、スマート化を促進し、的確にニーズに応える新たなサービス体制を整備するとともに、静安区は「第15次五カ年計画」期間中、「中国大衆文化ブランド革新事例」に選ばれた「中外家庭演劇コンテスト」などの特色あるブランドの強みをさらに活かします。
張継軍:
草の根の芸術団体の活力を継続的に喚起し、有名な芸術家や団体による質の高いコンテンツを市民に直接届けることで、象徴的な文化ブランドイベントを作り上げます。上海・静安現代演劇バレーを文化の架け橋とし、グローバルな視野を持った文化交流・協力ネットワークを拡大し、国際的な視野と地域独自の特色を兼ね備えた新たな芸術エコシステムを構築します。
司会者:
躍進の午年、新たな道のりへ。着実な歩みで未来へと突き進んでまいりましょう。静安区の文化観光分野における今後5年間の発展ビジョンは、社会主義国際文化大都市の中核エリアを高品質に建設し、文化と経済・社会各分野の発展との深い融合を推進し、静安区が「5つのセンター」の重要な拠点となるよう、文化・観光面の原動力と活力を提供します。お二人のご発言、ありがとうございました。本日のインタビューはこれで終了となります!ありがとうございました。
張衆:
こちらこそ、ありがとうございました。
張継軍:
こちらこそ、ありがとうございました。