ゲスト
呉炳懐
インタビューの背景
2026年は「第15次五カ年計画」のスタート年です。新たな発展の節目に立ち、静安区はどのように「国際静安、卓越都心」という目標を掲げ、上海市の「五つのセンター」建設において主導的な役割を果たし、重要な貢献を成し遂げるのでしょうか。
司会者:
2026年は「第15次五カ年計画」のスタート年です。新たな発展の節目に立ち、静安区はどのように「国際静安、卓越都心」という目標を掲げ、上海市の「五つのセンター」建設において主導的な役割を果たし、重要な貢献を成し遂げるのでしょうか。今回は、静安区計画・自然資源局の呉炳懐副局長と、上海市都市計画設計研究院の詳細計画・都市デザイン分院の王曙光院長をゲストにお迎え、静安区「第15次五カ年計画」期間中、空間発展計画、「二つの軸・一つのベルト・三つのエリア」という新たな空間配置、「Σエコベルト」計画、南北間の高品質でバランスのとれた発展の促進などについて、詳しくご紹介をお願いします。
呉炳懐:
皆さん、こんにちは!
王曙光:
皆さん、こんにちは!
司会者:
「第15次五カ年計画」期間中、静安区が上海市の「五つのセンター」建設における重要な拠点として、全面的に取り組みを強化し、構造転換と高度化に向けた難関攻略の節目であり、国土空間の配置を最適化させ、南北間の高品質でバランスのとれた発展を推進し、空間ガバナンスの現代化を実現する上で、極めて重要な5年間でもあります。静安区は「二つの軸・一つのベルト・三つのエリア」という都市全体の空間配置を構築し、あらゆる資源要素を軸・ベルト・エリアへと集積させることで、静安区の南北間の高品質でバランスのとれた発展を促進しています。「二つの軸・一つのベルト・三つのエリア」という空間配置をどのように理解すべきか、ご紹介をお願いします。
呉炳懐:
はい。静安区の発展主軸は、互いに接しながら、それぞれ異なる役割を担う2つの軸を中心に構成されます。東西方向に伸びる「南京西路ハイエンドサービス主導型発展軸」は、市の「延安路ー世紀大道」という主要発展軸に深く溶け込み、多国籍企業の本部やハイレベルな機構が密集することで、世界とつながり、世界にサービスを届ける資源配分ハブの構築に注力します。戦略的レベルでは、静安区の南北を貫く「南北高品質均衡発展軸」が相乗効果を生み出します。南北高架道路などの交通回廊を基盤に沿線の形態を体系的に最適化させ、南北両側の機能連携と要素流動を促進します。また、西蔵路-平型関路、普善路-万栄路などの補助軸の発展を統括的に推進することで、静安区の南北間において、地理的な連結から資源の相互融合、産業の相互促進、機能の相互作用に至る双方向の活性化を実現し、地域の調和のとれた発展に強力な原動力を注入します。
司会者:
すなわち、「二つの軸」は静安区の発展を支える強固な「骨」を形成します。一方、蘇州河、彭越浦、走馬塘が連なって形成する「Σエコベルト」は区内の各地を結びつけ、人々の生活の質を向上させる発展の「脈」となります。
呉炳懐:
そうです。骨と脈を基盤に、三つの主要機能エリアが一体となり、全域にわたる質の高い協調的発展という新たな青写真を書き上げます。「南京西路-蘇河湾中央活力区(CAZ)」は、世界クラスの中央活力区と国際消費センター都市の中核エリアを構築するという戦略的使命を担います。蘇河両岸の一体的な発展を推進することで、上海ならではのハイエンドな品質と静安区ならではのイメージや雰囲気を兼ね備えた、国際的大都市の中心部を象徴するエリアを構築します。一方、「大寧『三生』融合イノベーション区」は、「南北連携」ハブとしての役割を果たし、「科学技術イノベーション+文化クリエイティブ」「研究開発+実用化」「仕事+生活」の融合的な発展方法を堅持し、「生産、生活、生態」の有機的な融合と共同発展を実現します。市北国際科学技術イノベーション区は、静安区が新たな質の生産力を育成する最前線として、国際トップクラスの産業イノベーションコミュニティの構築を目標に、科学技術イノベーションの雰囲気とイノベーションエコシステムを構築し、科学技術と文化が融合した都市型デジタル経済モデル区を構築します。
司会者:
ご説明ありがとうございます。静安区は区内の蘇州河、彭越浦、走馬塘など、相互につながった水系資源を活用し、「Σエコベルト」を構築していますが、高品質なエコシステムを活用し、質の高い発展を促進する方法について、ご紹介をお願いします。
呉炳懐:
蘇州河沿線では、景観の向上、機能の最適化、そして空間の革新に注力し、世界クラスのウォーターフロント文化・ビジネスモデルを作り上げます。水域、緑地と都市のレジャー機能を融合させた歩行者・自転車ネットワークを総合的に計画し、河川沿いや河川を横断する歩行者・自転車ネットワークの巡り合わせを効果的に構築します。水辺のアートスペースの設置、水辺の景観品質の向上、ウォーターフロント消費シーンの整備などを通じて、蘇州河沿いの活力を全面的に引き出します。彭越浦沿線では、緑地の連続性の確保、歩行者・自転車用空間の最適化、市民向けアクティビティの導入を総合的に推進し、質の高い水辺レジャー拠点の形成を図ります。大寧公園の水辺エリアの公共アクセス性と機能の複合性を向上させ、スポーツ・レジャーや文化・エンターテインメントなど、多様的で活気ある業態を積極的に導入します。彭越浦の両岸や中環の南北を結び、連続した歩行者・自転車用橋梁や景観遊歩道をさらに増設し、ウォーターフロントエリアと周辺コミュニティとの歩行・自転車による接続をさらに強化することで、市民のレジャーニーズに確実に応えます。走馬塘沿線では、市北国際科学技術イノベーション区の位置付けを踏まえ、科学技術イノベーション人材を対象に活気あふれる総合空間を整備します。都市緑地と水域が融合した生態環境とレジャー・憩いの場、イノベーション支援サービスなどの機能を統合し、ウォーターフロントエリアの再生と機能の複合化を推進することで、単なるウォーターフロントエリアを、科学技術イノベーション支援施設や若者のアウトドア交流の場など、創造性とレジャー、仕事と生活がスムーズに融合した総合的な「活気あふれるベルト」へと転換・アップグレードします。
王曙光:
「Σエコベルト」は地域の境界をより円滑につなぎ、機能と品質を向上させ、都市緑地と水域が融合し、河岸が連携し、水と都市が融合した生態空間を構築することで、高品質な生態環境が質の高い発展を支え、牽引する役割を強化します。
司会者:
詳しいご説明ありがとうございます。「第15次五カ年計画」期間中、静安区は全市の戦略的枠組みを基盤に、実情を踏まえつつ、細分化による発展を堅持し、独自性と特色を活かして各エリアの発展を牽引します。区内の南・中・北三つの機能エリアは、それぞれ独自な特色を持ちつつも相互に連携し、「それぞれの優位性を活かし、発展の成果を分かち合う」という目標を目指します。南北間の連携を通じて、どのように高品質でバランスのとれた発展を実現するのか、ご説明をお願いします。
呉炳懐:
はい。まず、各エリアの中核機能を強化し、特色ある発展を牽引します。南部では、中核エリアとしての牽引力を継続的に確保し、世界クラスの中央活力エリアを構築するとともに、商業・ビジネスにおける優位性を維持し、発展のレベルと水準を継続的に向上させます。中部では、機能産業の特色を確立し、産業と都市の融合による質の高い都市ブランド効力を強化し、「生活・生態・生産(三生)」の融合を促進し、中環沿いに活気あふれる総合的なモデル都市エリアを構築します。北部では、科学技術イノベーション産業の発展を推進し、イノベーションの策源力を強化し、都心部における科学技術イノベーションの牽引エリアを構築します。次に、南北間の交通連携を強化し、全域にわたる効率的な要素流動を促進します。重点道路の建設を推進し、「幹線1本とわき道2本」からなる縦方向の道路建設を主軸に静安区の南北連携を強化し、複合軸のけん引機能を向上させます。静安区の「Σエコベルト」を重点とし、連続性があり、体験豊かな歩行者・自転車ネットワーク体制を体系的に構築します。蘇州河を横断する歩行者・自転車用橋の配置を増やし、彭越浦中段のウォーターフロントエリアを貫通し、走馬塘の歩行者・自転車システムのボトルネックを解消することで、ウォーターフロントエリアの景観と風貌の最適化・向上を促進します。
呉炳懐:
さらに、民生保障を継続的に強化し、住民サービスと居住環境の質を向上させます。具体的には、居住環境の質を向上させ、約8000世帯がすむ簡易住宅の改修を強力に推進し、産業と都市の融合を強化します。一方、公共サービスの提供を最適化させ、「15分間コミュニティ生活圏」の施設配置を継続的に整備し、公共サービスの水準と質を向上させます。最後に、古い建物に新たな活力を吹き込む取り組みを積極的に推進し、景観保護と産業の融合が互いに相乗効果を生み出すようにします。愚園路の歴史的景観保護地区の更新・改修プロジェクトを継続的に推進し、歴史的景観の保護と都市の有機的な更新を結びつける実践的なルートを模索します。同時に、東斯文里などの歴史的景観地区にある歴史建築群の活用を推進し、周辺にある新築プロジェクトとの融合を図り、歴史文化資源の潜在的な価値を十分に引き出し、産業の革新と高度化を支援します。彭浦機械工場、新中動力機工場、上海冶金鉱山機械工場(新業坊第2期)の工業景観の保存と活用を推進し、産業遺産の「非標準的な空間」を新興産業やイノベーション型企業と結びつけ、産業遺産を基盤とした革新産業の発展を促進します。
王曙光:
南部のハイエンド資源を活用して北部の科学技術イノベーションを支援し、北部の科学技術イノベーションを通じて南部のハイエンド資源に貢献します。さらに、南部のハイエンド資源、中部の文化・生態環境、北部の科学技術イノベーションを統合し、各機能エリアが相互に連携しつつもそれぞれの特色を発揮することで、静安区の南北間の高品質でバランスのとれた発展を推進します。
司会者:
詳しいご説明ありがとうございます。「第15次五カ年計画」期間中、静安区は「南北間の高品質でバランスのとれた発展」という根本的な要求に基づき、科学技術イノベーションが都市部へ回帰するという新たなトレンドを捉え、強みをさらに磨き上げ、優位性を発揮します。より優れた空間配置を通じてより強力な発展の原動力を提供し、南北の資源・要素の統合と相互補完を促進し、都市機能の飛躍的向上と品質向上を全面的に推進することで、静安区の南北間の高品質でバランスのとれた発展を実現します。貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございます。本日のインタビューはこれで終わりになります!ありがとうございました。
呉炳懐:
ありがとうございました。
王曙光:
ありがとうございました。