静安概況
原稿発送の期日:2023-03-20 読書回数 :

静安概況

 

一、静安概況

2015年10月、国務院は、閘北区と静安区の二区を撤廃し、新しい静安区を設立するという「撤二建一」を承認した。全地区の総面積は約37平方キロメートルで、常住人口は94万500人である。13の街道、1つの鎮と267のコミュニティ(村)委員会を管轄している。「静安」は、管内にある古刹静安寺にちなんで名付けられた。静安区は、上海市市街地中心部に位置し、6つの区と接している。悠久な歴史を持ちながら、都市環境が綺麗で、ビジネスと商業が発達している静安区は、革新的な活力が迸り、情報と交通条件も非常に便利で、既に上海の対外交流の重要な窓口となっている。

(一)開発目標

二〇三五年長期目標に絞って、「第十四次五ヵ年計画」期間中に、グローバル化のサービス提供エリア、イノベーションと起業活力エリア、現代管理モデルエリア、国際文化大都市コアエリア、およびビューティフルライフ実践エリアの建設を加速する。 2025年までに、都市のレベルとコア競争力を継続的に向上させ、サービス機能が更に完備し、総合的な実力が更に強く、都市部管理効率が更に高く、文化的な魅力が更に際立ち、民衆生活のクオリティが更に高い「国際的な静安、優れた都市」を全面的に建設する。率先して高レベルのサービス、高品質な発展、高効率な管理、高品位な文化、高品質な生活と高レベルの参加を実現させ、優れた現代化国際都市をほぼ完成する。

——サービス機能が更に完備する。「グローバル化サービス・プロバイダー・プログラム」が全面的に実施され、各種の先端資源要素の集中を加速させ、地域経済が深く世界的なサービスネットワークに溶け込み、60社のグローバルグループの地域本部やほかの本部を新たに誘致する。「静安に集中し、上海で、全国にサービスを提供し、世界とリンクする」効果が継続的に拡大し、静安特色のある全面的な開放新構造が形成する。都市部のコア競争力、投資誘致力、放射的な影響力、および機能の積載能力が大幅に強化され、グローバル化サービス提供機構の数は80社に達し、上海が国内の大循環を円滑にし、そして国内と国際的な二つの循環「双循環」を繋げる重要なポイントになる。

——総合的な実力が更に強く。一般的公的予算の総収入は、中心市街地でリード的な地位を保ち、平均年間成長率は3〜5%に達する。地域のGDPは、全市のGDPとバランスよく伸びている。イノベーションシステムがますます完備され、産業構造の最適化とグレードアップが新しい成果を上げ、産業基盤の高度化と産業チェーンの近代化レベルが大幅に向上し、静安の 「国際イノベーション回廊」建設は顕著な成果を上げる。上海の「五つのセンター」、「四つの機能」に順応し、地域の位置づけに相応しい新産業、新業態、新スタイルが継続的に発展する。デジタル化都市が基本的なフレームを形成する。世界的なビッグデータや生命健康などの新興産業のクラスター化はスケール効果を形成し、高品質・高効率で、活気の溢れる持続可能なハイエンドの現代サービス産業体系を構築していく。

——都市部管理効率が更に高くなる。「一網通弁」(一つのネットワークで全ての業務を処理する)と「一網統管理」(一つのネットワークで一本化管理する)は効率的に運営し、都市管理は更に科学化、細分化、スマート化になる。都市再生の歩みが加速され、空間的レイアウトはさらに最適化され、生態環境の質は絶えずに向上し、付加価値当たりのエネルギー消費量や二酸化炭素排出量の削減率は、上海市が定められている目標を達成する。都市環境は良好な状態を維持し、市民の満足度は全市のトップレベルに達する 。町の安全、強靭性が明らかに向上し、社会管理を強化・革新し、静安特色の道を切り開く。末端組織とコミュニティの活力を更に引き出し、共同建設・共同管理の局面を初歩的に形成し、上海で最も秩序よく、最も安全で、最も綺麗な地域の一つになる。

——文化的な魅力が更に際立つ。赤色文化(革命ゆかりのある文化)、上海文化、江南文化がより良く開発・保護・利用される。公共文化のサービス体系と文化・体育施設のレイアウトはさらに改善される。文化創意産業は継続的に発展・成長する。国際的な多文化協力は継続的に充実しており、静安特色の文化的ブランドがより目立つようになる。市民の文明素質と都市の文明度が全面的に向上し、都市文化のソフトパワーと国際的な影響力がさらに強化される。

——住民により素晴らしい生活を。社会保障制度がさらに改善される。デジタル化・多様化・高品質・個性化された公共サービスの供給がより豊富で便利になる。高齢者介護サービスの供給がより充実され、バランスが取れ、多様化されている。二級(旧式住宅の一種)古路地以下の住宅の改造作業を完成する。学生の総合的かつ個性的な成長を促進する。予測平均寿命が市の平均値を上回る。静安はより魅力的で温かみのある、誰もが憧れる上海の高品質で美しい町になるように目指す。

(二)歴史的沿革

1、沿革について

静安区は管内の古刹・静安寺から名づけられた。管内の呉淞江(故道)の北は、南宋の嘉定十年(1217年)までは昆山県に所属していたが、その後は嘉定県、宝山県に所属することになった。呉淞江(故道)の南は、元朝の至元二十八年(1291年)は華亭県に所属していたが、その後及び明、清の時代は上海県に所属することになった。虬江は上海県と宝山県の境界となる川であるが、民国初期では道路を作るために埋め立てられた。清朝の同治二年(1863年)、管内の中南部は米国の租界とされ、その後は共同租界として合併された。光緒二十五年(1899年)、管内南部の大分は共同租界の西区になった。租界の拡張に歯止めをかけようと、清朝の光緒二十六年(1900年)、閘北の紳商(紳士と商人)は閘北工程総局を建て、自ら商埠を開いた。1914年、仏国の租界が大きくなり、管内の長浜路(延安中路)、徐家匯路(華山路)以南の全地区を仏の租界として定められた。そのため、管内の南部は仏の租界と共同租界で、北部は主に華界(華人のプラットフォーム)となっていた。1927年7月、上海特別市政府は17の市・郷を受け入れ,翌年7月、すべての古い市・郷を区と改称し、閘北市を閘北区と呼ぶことになった。20世紀30年代、日本軍が二回の淞沪戦争を引き起こし、閘北区はほぼ廃墟になり、上海市における有名なバラック地域になった。1937年、上海が占拠された時期、日本占領政府は閘北区を閘北政務署、沪北区公署と改称した。共同租界は太平洋戦争までに、「孤島」となった。1945年抗日戦争が勝利した後、管内の各部分はそれぞれ第十区、十一区、十二区、十四区、十五区、二十二区、そして二十四区の一部になった。また1947年、第十四区を閘北区、第十五区を北駅区と呼ぶようになった。1949年5月30日、市軍管会は静安区を接収し、一度区名を静安寺区と変えたことがあるが、1950年6月28日、静安区に戻した。解放初期、当区の各部はそれぞれ静安、新城、江寧、閘北、北駅区に所属していた。1956年、上海市区調整のため、静安区が廃止され、富民路、常德路を境に、東は新城区に、西は長寧区に帰属し、閘北、北駅の両区は閘北区として合併された。1960年1月、再びの区画調整で、新成区、江寧区は廃止され、新成区成都北路から西の部分、江寧区の全体、長寧区鎮寧路から東の部分は合併され、静安区として再建された。2015年11月、上海市委、市政府は「国務院が上海市一部行政区画の調整に関する承認書」を発表し、閘北区、静安区を廃止し、新しい静安区を設立した。2016年3月、元の静安区、閘北区の「撤ニ建一」作業は完成され、新静安区が成立し、ようやく今日の区画となっている。

静安区は長年来、文明都市区の建設を経済発展、社会管理、民生サービスなどの各方面に溶け込ませること、文明都市区の建設を都市区の文明度と市民の文明素質を向上させる重要な手がかりとすること、「人間本位、人民のための建設」という理念を文明都市区建設の全過程に貫くことを終始堅持し、都市部の文明度と市民の文明素質の向上に努め、徳を尊び善を立ち上げ、文化が重厚で、調和がとれて住みやすく、人民が満足する文明都市を建設し、静安区が「中心都市部の新たなベンチマーク、上海発展の新たなハイライト」を打ち立てるために強固な思想保証、強大な精神力、豊潤な道徳的滋養と良好な文化条件を提供する。区全体のたゆまぬ努力を経て、静安区は「全国文明都市区」6連覇の栄誉ある称号を獲得している。2023年、静安区は引き続き根気強い建設意欲を維持し、より積極的で、着実で、真剣で、責任を負う行動で第7回全国文明都市区再評価年度テストの最終戦を締めくくった。

2街鎮の概要

静安区には、静安寺街道、曹家渡街道、江寧路街道、石門二路街道、南京西路街道、天目西路街道、北駅街道、宝山路街道、芷江西路街道、共和新路街道、大寧路街道、彭浦新村街道、臨汾路街道、彭浦鎮など、計13の街道と1つの鎮がある。現在、静安区には267の住民(村)委員会がある(266の住民委員会と1つの村委員会を含む)。

1静安寺街道

静安区の西南部に位置する静安寺街道は、東の富民路、常德路を起点とし、西の鎮寧路を終点としている。また南は長楽路に至り、北は万航渡路及び新閘路と接している。管内の面積は1.57平方キロメートルである。当区は林立するビル、便利な交通、優れた人文が一体化として上海において有名である。当区内の文化資源も豊富で、千年の古刹・静安寺及び「極東第一楽府」である百楽門は区内にある。また蔡元培、張愛玲、周信芳など多くの文化名人も本街道に住んだことがある。当区の住民は「知識人の多さ、有名人の多さ、華僑とその親族の多さ、文化的教養の高さ」という特徴で知られている。華山病院、華東病院、上海歌劇院、上海市文学芸術界連合会、上海戯劇学院、市西中学校など有名な文化、医療、教育施設も当区に集中していて、社会事業は発達している。街道は全国文明単位、全国最美ボランティアサービスコミュニティ、全国調和コミュニティ建設示範街道、全国コミュニティ教育示範街道、全国文化先進コミュニティ、全国都市体育先進コミュニティ、全国僑務工作示範単位、上海市文明コミュニティ、上海市人民満足公務員団体、上海市愛国擁軍モデル街道、上海市民族団結進歩模範団体など名誉ある称号を受けた。

2)曹家渡街道

曹家渡街道は静安区の南西部に位置し、東の膠州路を起点とし、西の長寧路、江蘇路を終点としている。南は武定西路、新閘路に隣接し、北は長寿路、安遠路に至る。普陀区長寿路街道、長寧区華陽路街道、江蘇路街道に隣接し、静安寺街道、江寧路街道の隣において、管内面積は1.49平方キロメートル、「滬西小上海」に称されている。

中心市街地の重要な居住機能エリアとして、曹家渡街道は上海西側の商業、サービス業の拠点が集中し、旧上海、新上海、外国人が多く住む街である。街の文化的土壌はしっかりしていて、上海美術映画制作所、中国フィルハーモニー交響楽団を代表とする「旧上海」ブランドがあるほか、延平路、万航渡路の文化クリエイティブ産業の街を代表とする「新ファッション」の流れもあり、両者は有機的に融合し、調和と共生しており、曹家渡ならではの文化的魅力を明らかにしている。街全体の管轄区域内の「住みやすい、仕事しやすい、買い物しやすい、勉強と養老に向け」という特徴は明らかである。暮らすところがあり、管轄区域には住宅団地が93箇所あって、武定食材市場、聯華スーパー、薬局、家事サービス、クリーニング店、美容室などの各種商業店が200余りあり、「家の前」の便利なサービスがなんでもある。勉強のところがあり、管轄区には上海市第一師範付属小学校、市西初級中学、七一中学、静安アマチュア大学などの良質な学校が建てられ、教育の特色は明らかで、その中で、南西幼稚園の「遊戯教育」、第一師範付属小学校の「快楽教育」、万航渡路小学校の「京劇教育」などは、全市ないし全国に一定の影響力を持っている。養老するところがあり、管轄区の人口高齢化率が高く、恒裕曹家渡高齢者養護施設などの養老院が4カ所あり、高齢者ステーションが7カ所あり、ベッド数は千床以上で、「組み込み」養老の特徴が明らかで、比較的豊富な養老資源が曹家渡で暮らす高齢者をより多く幸福感を感じさせている。病気を治すところがあり、管轄区には区の高齢者病院などの医療機構が5つあり、コミュニティ衛生サービスステーションが6つあり、住民が近くで診察を受けるのに便利である。創業するところがあり、管轄内には「889広場」や「スマート広場」など19棟の現代ビジネスビルと7つのパークがあり、商業貿易業、金融業、文化クリエイティブ産業など各分野の優良企業が集まり、ホワイトカラーの人々が相対的に集まり、コミュニティの発展と共生共栄している。

本街道は全国社区教育示範街道、全国全民閲読活動先進単位、全国群衆体育先進単位、全国創建学習型家庭示範社区などの国家級の栄誉称号、また上海市文明社区、上海市学習型社区、上海市食品安全示範街道、上海市平安示範社区、上海市建設健康社区示範街道、上海市開拓老齢事業先進街道、上海市第一陣生活ゴミ分類示範街鎮などの市級の栄誉称号を受けた。2022年、同街道は静安区の先行試行地域として、相次いで全国都市一時間便民生活圏試行地域と、上海第一陣の「一時間便民生活圏」モデルコミュニティ建設試行スポットに入選した。

3)江寧路街道

江寧路街道は静安区の中部に位置し、静安区人民政府の所在地である。管轄区域の面積は1.84平方キロメートルであり、東の泰興路と西蘇州路から始まり、西は膠州路と常徳路に沿い、南は新閘路と北京西路に、北は安遠路につながっている。管内には市級文化財保護単位が1箇所、中国共産党中央秘書処機関の旧跡、西摩会堂など区級文化財保護単位5箇所、聶耳旧居などの区級文化財保護点31箇所がある。

区内の社会事業資源は豊富で、静教院附校、七一中学校、上海市児童病院、市眼病予防治療センター及び静安区中心病院、静安区図書館、静安区体育センターなどはすべてここに位置している。安遠路は普陀区と繋がり、玉仏寺に近く、仏教観光の重要な通路となっている。

街道は全国総合減災示範コミュニティ、全国コミュニティ教育示範街鎮、上海市文明コミュニティ、上海市先進末端党組織、上海市食品安全示範コミュニティ、上海市平安示範コミュニティ、上海市第一陣のゴミ分類示範街道などの称号を獲得した。また、2016年に上海市人民代表大会常務委員会「末端立法連絡所」になり、全市初の10つの立法連絡所の中で唯一の街道代表である。

4)石門二路街道

石門二路街道の東が成都北路から始まり、南が繁華な南京西路に面し、西が江寧路より武定路に曲がると泰興路に接し、北が南蘇州路に繋がっている。管轄区域の面積は1.07平方キロメートルであり、住宅地11箇所があり、戸籍人口が約3.4万世帯で、実際人口が約2.9万人である。地理的位置から見ると、南は南京西路両側にある高級ビジネス・商業集積地であり、北は蘇河湾地域にある蘇州河両岸人文レジャー・起業集中区である。

管轄区域内の交通が便利で、商業が繁栄し、文化資源が豊富である。上海市政協、上海自然博物館、上海少児図書館、美琪大戯院、上海評弾団、上海現代建築設計集団、上海市東方公証処、国泰君安証券など、一部の市級政府機関、観光スポットと大型グループがここに位置している。又、他にも米国駐上海総領事館ビザセンター、イギリス・ブラジル・ネパール駐上海総領事館などの外事機関がある。有名な作曲家の屠巴海、社会学者の鄧偉志、児童文学翻訳家の任溶溶、ピアニストの王逑、演芸俳優の駱文蓮など有名な文化人は石二コミュニティに住んでいる。

上海旧市街の一部として、石二コミュニティはまたいくつかの革命歴史記念地と近代優秀な歴史建築が集中しており、その中で比較的に有名なのは中国労働組合書記部旧跡陳列館、中国共産党中央軍事委員会機関旧跡記念館、中国共産党淞浦特委旧跡、元利質屋旧跡陳列館、リジューのテレーズカトリック教会、元ユダヤ人総会などがある。旧区改造の強化に従って、近年、管轄区域では、静安彫刻公園、蝴蝶灣緑地、区少年児童図書館など、管内の住民に多様な生活娯楽場所を提供するため、多くの公衆文化、サービス施設を新設した。

ここ数年、街道は共産党の方針や政策をしっかり徹底し、市や区からの様々な活動要求を実行し、目覚ましい成果を上げてきた。全国調和コミュニティ建設模範共同体、全国コミュニティ宣伝思想文化活動模範点、全国「四つの100」一番美しいボランティアサービスコミュニティ、全国スマートヘルスと高齢者介護モデル事業街道、全国調和コミュニティ建設示範街道、全国100モデル郷鎮(街道)労働組合、全国「三八紅旗」団体、国務院障害者工作委員会が授与した「障害者の家」及び上海市文明コミュニティ、上海市平安コミュニティ、上海市司法行政工作先進集団、上海市五一(メーデー)労働賞、上海市非公有制企業労働組合改革模範点、上海市工商業連合会優秀商会、上海市スマートコミュニティ示範部門、上海市健康鎮(街道)試行部門、上海市民族団結進歩先進集団、上海市生活ごみ分別示範街鎮、上海市華僑連合会システム先進組織、上海市児童友好コミュニティ模範点などの国家級、市級の栄誉を取得した。

5)南京西路街道

南京西路街道は上海市の中心部に位置し、南京西路が東西に全域を横断していることからその名がついた。管内は区域面積が1.62平方キロメートル、静安区の南部に位置し、東は陝西南路、成都北路から始まり、西は富民路、常徳路に至り、南は長楽路、延安中路に延び、北は北京西路、南京西路に接し、規模それぞれの道路が26本あり、市の交通の大動脈である延安高架は南西を貫いており、地下鉄2号線、7号線、12号線、13号線はいずれも南西側に駅を設け、地下鉄の出入り口は計16カ所あり、名実ともに都心の「一等地」に位置している。

管轄区域には下記の特徴がある。一つ目は商業ビルが多いことである。管轄区域には、恒隆広場、中信泰富、嘉里中心(ケリーセンター)、興業太古匯など商業ビルが48棟ある。その中の39棟は区級税収の重点ビルであり、上海報業集団、上海放送テレビ局、上汽集団、上海国際集団、KPMG、大金中国、ワイス、ファイザーなど多くの大型国有企業と有名な外資企業がここに集まっている。二つ目は保護される建築物が多いことである。 区域にはマーラー別荘、静安別荘、張園、四明邨を含め、ヨーロッパの古典式、スペイン式、中国伝統式等様々なスタイルの歴史的建築物がある。その中に、国家重点文化財保護施設2箇所、上海市文化財保護施設11箇所、静安区文化財保護物リストに記載されるのは57箇所ある。三つ目はコミュニティに住んでいる有名人が多いことである。上海作家協会など多くの有名な文化機構はここに事務所を構えている。作曲家の呂其明、演劇芸術家の曹雷など20数人の有名な文化人がここに住んでいる。

近年、南西街道は、党の方針・政策を一貫して真摯に貫き、市・区の各活動要求を実行し、大きな成果を上げた。3回目の「全国文明機関」の評価を受け、3回連続で再評価を通過した。13回連続で「上海市文明コミュニティ」と評価され、9年連続で「上海市平安モデルコミュニティ」の評価を受け、また、全国雷鋒模倣ボランティアサービス「4つの百」の最も美しいボランティアサービスコミュニティ、「百年の祝いとする百の優れケース」上海都市末端党建設革新事例ベストケース、上海市人民代表大会代表「ホームサイト」市級モデルプラットフォーム、上海市基本華僑状況調査活動優秀組織賞、上海市児童友好コミュニティモデルポイントなど多くの栄誉を受賞した。

6)天目西路街道

天目西路街道は新静安の中南部に位置し、上海駅の周りを囲み、蘇州河に隣接し、管轄区域の面積は1.94平方キロメートル。管轄区は鉄道を境に、南と北に分けられ、同町には12の住宅区、28の住宅団地があり、管轄区の建物は計54棟。「蘇河湾世界レベルの水辺ビジネス活動エリア」の重要な担い手として、同町は「蘇河模範、ビジネス福地、文明の窓口、共同の家」を目標とする「質高い天目」の建設に努め、天目管轄区をより美しく温かくする。

(7)北駅街道

北駅街道は静安区「一軸三帯」(1つの軸と3つのベルト)発展戦略の蘇河湾水辺商務集中区に位置し、東は河南北路、羅浮路を起点とし、西は南北高架路に沿って天目西路街道と隣接し、南は蘇州河に至り、北は鉄道を界とし、芷江西路、宝山路街道に接する。管内の面積が1.99平方キロメートルである(水域を含む)。蘇州河湾の中心地域に位置する北駅街道、交通が便利で、管内における華潤蘇河湾センター、万象天地、静安大悦城、七浦路服装商店街は、上海有名な商業ランドマークである。北駅地域で、歴史と文化の蓄積が深くて厚い。この地域では、上海総商会旧跡、呉昌碩旧居、法廷官署、四行倉庫、中共三大以降の中央局機関の歴史記念館などがあり、前世紀二十年代三十年代で上海の「清明上河図」と呼ばれていた。2015年、四行倉庫抗日戦争記念館と晋元記念広場は正式に一般人向けに開館され、管内の人気な愛国主義教育基地となっている。北駅街道は上海市文明コミュニティであり、現在のところ、管内には市級の文明住宅区と区級の文明住宅区はそれぞれ6ヶ所ある。

8)宝山路街道

宝山路街道は静安区の中部に位置し、東は宝興路を起点として虹口区に接し、西は西藏北路を終点とし、南は地下鉄の三号線に至り、北は中山北路に隣接する。管内の面積が1.62平方キロメートルであり、18の住民委員会が設置されており、常住人口は5.5万人ある。宝山路街道は内回り線内の住宅区を主とするコミュニティで、現在73の住宅団地があり、8つの市級文明区と9つの区級文明区がある。宝山路街道は立地の優位性が明らかで、南は蘇河に接し、北は大寧と結び、静安区蘇河湾経済発展ベルトの中核地区に隣接している。管内の医療、教育などのコミュニティ生活サービス資源は豊富で、幼稚園から高校までの小・中学校14校があり、上海市中医病院などの医療機関4つがある。そして、全市で唯一にコミュニティより主催され、「上海市科学普及教育基地」に指定されている業界別テーマ博物館「上海メガネ博物館」がある。街道は赤い文化の深い奥深さを持ち、「赤い宝山」と呼ばれ、湖州会館、商務印書館、三曽里など26カ所の革命史跡がある。街道はこれまで全国総合減災モデルコミュニティ、全国科学普及デー優秀活動、全国巾幗文明職などの栄誉を手にしてきた。

9)芷江西路街道

芷江西路街道は静安区の中南部に位置し、東はチベット北路に面し、宝山路街道と接し、南は鉄道沿線に延び、西は大統路、普善路に至り、天目西路街道とつながり、北は中山北路に接し、共和新路街道と隣接している。同町の管轄面積は1.64平方キロメートルで、18の住宅区を管轄しており、2022年12月時点で実人口は70102人、実本籍人口は48806人。町の名称は烽火街道だったが、1987年に現名称に変更された。1996年11月に旧・虬江路街道と合併し、新たな芷江西路街道として成立した。芷江西路街道は変化、発展、前進中の旧市街区であるが、「15分のコミュニティ生活圏」都市零細更新計画の建設を絶えず推進した結果、芷江西路五月花生活広場に代表されるランドマーク的商業体を徐々に形成し、コミュニティ生活の「ワンストップ体験」モデルが管轄区全体の営業雰囲気をけん引している。管内には教育・文化・生活資源が豊富で、市北初級中学、上海大学市北付属中学校、民営揚波中学、中山北路小学校、芷江中路幼稚園などの学校、機関車体育場、区全民フィットネスセンター(建設中)などの文化スポーツ施設、近隣センター、老人サービスセンター、高齢者ケアハウス、環境保護・科学技術産業博覧会展示センターなどの住民向けサービスの新陣地が点在している。ここ数年来、同町は全国の工場業務公開民主管理活動推進先進単位、上海市生活ごみ分別モデル街鎮、上海市建設規則ゼロ違反モデル街鎮、上海市反テロ先進集団などの栄誉称号と「上海市五・一労働賞状」を受賞し、城上城居住区は「全国民主法治モデルコミュニティ」と評価された。管轄区の上海申宴餐飲有限公司の劉根標調理技術職人革新事務所が「2022年度上海市職人革新事務所」の評価を受けた。

10)共和新路街道

共和新路街道は南が中山北路から始まり、東は西宝興路、北宝興路に至り、虹口区と接し、西は滬太路に至り、普陀区と接し、北は延長路、老滬太路に至る。共和新路は南から北へと貫き、管轄区域を東と西の2つのプレートに分けている。街道の総面積は約2.72平方キロメートルある。

街道は「同新円」の党建設ブランドをけん引役とし、民生の保障と改善を際立った位置に置くことを堅持し、「両美建設」をきっかけに管轄区の品質を持続的に向上させ、古い家屋の改造、エレベーターの増設を足がかりに民生の福祉を絶えず強化している。「15分間幸福圏」「高齢者生活圏」「公共文化圏」をつくることで、住民に全方位・全天候・全年齢の公共サービスを提供することに取り組んでいる。街道は企業のサービス活動を高度に重視し、各種資源を統合し、各方面の力を結集し、サービスの効率を高め、企業のニーズと正確に結びつけ、企業のために最適化・便利・高品質・高効率・優美・共有の発展環境を整える。また、街道には人文と商業が結びついた「茶文化」資源があり、伝統文化と専門的な科学普及の両面から茶文化の普及活動を継続的に推進し、一定の影響力を持つブランドを形成した。

街道は全国スマートヘルスと高齢者介護街道、全国総合減災示範コミュニティ、市文明コミュニティ、市平安示範コミュニティ、市誠実計量示範コミュニティ、市愛国軍隊擁護模範街道、市食品安全優秀ボランティアグループおよび「上海民間文化芸術の郷」などの称号を獲得した。

11)大寧路街道

大寧路街道は1985年に設立され、静安区中北部に位置し、管轄区域面積6.24平方キロメートル、東は北宝興路、粤秀路から始まり、南は延長路、老滬太路、西は普善路、万栄路まで、北は走馬塘河、北郊鉄道に至る。街道には住民委員会24箇所あり、計51の住宅団地があり、実人口は9万7700人である。管轄区域は地理的に優れており、汶水路の中環と南北の高架の「黄金の十字架」区域に位置しており、汶水路の北部は市北ハイテクグループが位置する科創中心区であり、汶水路の西南は上海大学を中心とした文化クリエイティブ産業集積区と霊石路のeスポーツ企業集積区である。街道は南北に延び細長い形をしており、地下鉄1号線(汶水路、サーカス城、延長路)の3駅をカバーし、各種交通が比較的便利である。管轄区の共同建設資源が豊富で、大寧国際商業広場、久光デパート大寧店など市級の商業資源がある。上海サーカス城、海上文化センター、新静安スポーツセンターなどの文化スポーツ資源がある。上海大学、風華初級中学(集団)、大寧国際小学校(集団)、大寧国際幼稚園などの良質な教育資源がある。市第十人民医院、同済口腔、区中医院などの医療資源があり、居住、ビジネス、商業、文化・レジャーが一体となった、付帯施設が比較的整った新しいタイプのコミュニティである。街道はすべての人のサービス、全インターフェース管理を絶えず深化させ、管轄区の住民、企業・事業単位に全方位的なサービスを提供し、高品質で住みやすく、仕事に適したモデルエリアを構築するよう努力している。街道は前後にして上海市安全コミュニティ、上海市児童友好モデルコミュニティ、上海市双擁模範街鎮、全国智慧健康養老モデル街道の設立に成功し、上海市メーデー労働賞、上海市麻薬取締活動先進集団などの栄誉を獲得した。

12)彭浦新村街道

彭浦新村街道は静安区北西部にあり、東が嶺南路に伸ばし、西が東茭涇河に至り、南が場中路・走馬塘に臨み、北が共康路と送電線廊下に接して、またその北部と西部は宝山区と境を接しており、管内面積が3.81平方キロメートルある。彭浦の「母なる河」となる「彭越浦河」からこの名が付けられた同街道は、20世紀50年代に建設され、70-80年代に発展を遂げ、90年代に完成された、サラリーマンを中心とする超大型住宅地区である。管内には住民区が33箇所、住宅区が67箇所ある。その中に、市級の文明住宅区が21箇所、区級の文明住宅区が24箇所ある。党群サービスセンター、コミュニティ治安総合管理センター、都市運行管理センター、コミュニティ事務受理センター、コミュニティ文化活動センター、経済発展サービスセンター、高齢者総合サービスセンター3箇所、ボランティアサービスセンターが設置されている。又、教育機関29箇所、老人ホーム5箇所、病院2箇所、コミュニティ衛生サービスセンター1つと医療ステーション12箇所、食材市場と需給調整所5箇所、コミュニティ食堂5箇所が設置されている。

13)臨汾路街道

静安区臨汾路街道は1988年に設立され、上海の静安、虹口、宝山の境界に位置している。2.12平方キロメートルの面積であり、8万近くの常住人口があり、住宅地20箇所がある。

臨汾路街道は常に初心忘れず、使命をしっかりと心に刻み、錬磨しながら前に進む姿を通して、改革開放以来、中国共産党が都市街道コミュニティで大衆に頼り、大衆を動員し、大衆を組織し、大衆に奉仕し、人民大衆を指導して共に美しい生活を創造するプロセスを集中的に示している。30数年にわたり、党の指導の下で、臨汾路街道は街道コミュニティにおける党建設の手本、上海末端管理方式の代表、都市住民の良い生活見本となっている。習近平、江沢民、胡錦濤などの党と国家の指導者が相次いで視察に臨んだ。臨汾は、中国共産党中央組織部より「全国先進末端党組織」、中国共産党中央宣伝部より「全国思想政治工作先進典型」、「全国人民に満足させる公務員団体」など50項目近くの国家級栄誉称号を獲得した。

14)彭浦鎮

彭浦鎮は静安区の北部に位置し、東が万栄路まで、南が老滬太路に臨み、西が滬太路に伸ばし、北が場中路を越しており、鎮の面積が7.88平方キロメートルある。発展の中に、彭浦鎮は以下のように、四つの「初」を獲得した。全国初の「億元台の郷鎮」、全市初の農民定年・養老制度実行地域、全市において農村部全員戸籍の「農村から都市へ」を成し遂げた初の地域、中国最初ロットの「民衆芸術の郷」である。彭浦鎮では民俗文化の雰囲気が濃厚で、撮影ブランドが文化の魅力を際立たせ、五回も連続で文化部主催の「中国民衆文化芸術の源(撮影)」という称号を獲得した。彭浦鎮には、浦西市内における最大の大寧霊石公園や千年の歴史を持つ宝華寺、中高レベルの新型高校をはじめとする19箇所の教育機関などが整備されている。ここ数年来、彭浦鎮全体の経済・社会活動が調和を取りながらまい進し、地域内の経済主体が活発に発展し、上海マルチメディア・バレーなど一連の国レベルのパークが集まり、発展を遂げた。彭浦鎮は、相次いで上海市文明コミュニティ、上海市平安モデル・コミュニティ、上海市習得型コミュニティ、上海市政府・人民を共に擁護する(地方が軍とその家族を擁護、救済し、軍が政府と民衆を守る)モデル鎮などの名誉称号を獲得した。現在のところ、轄区には市レベルの文明住宅地区と区レベルの文明住宅地区はそれぞれ21箇所と36箇所ある。

二、経済の発展

1、経済総量

2022年に、静安区全体の地域総生産は2627億9700万元を達成し、279億4200万元の区級一般公共予算収入を実現し、前年に比べて0.3%増であった。2022年度において、全社会の固定資産投資が353億6800万元に達し、前年に比べて2.5%増であった。また総税収791億6800万元を達成した。現代サービス業を主とする第三産業が税収総額の97.2%を占める769億4600万元を達成した。

2産業特色

この地区には上海市における最高レベルの中央ビジネス区の一つとして、南京西路町と上海市都市パークにモデルチェンジした市北部のハイテクパークが集まり、また南京西路・大寧・蘇河湾の三つの市レベル商業地域、曹家渡という区レベル商業センターも活発に展開している。サービス経済産業チェーンが完備で、南北の差異が明らかとし、産業活動が活発極まり、産業の種類も揃えている。サービス経済、本部経済、不動産経済、輸出型経済は肩を並べて推進し、活発に伸びている。地区には恒隆広場、越洋広場、嘉里センター、会徳豊広場、梅隴鎮広場、中信泰富広場、JOY CITY、博華ビルなど、一流の商業ビジネスビルが多く整備されている。2022年度における全区の不動産税収は全区総収入の76.6%を占め、年間税収が億元を超えたビルが82棟もあり、更に月間平均税収が億元台に達したビルも10棟挙げられる。静安は、現在のところ多国籍企業の地域本社が合わせて112軒もここで拠点を構えている。全区輸出入経済の2022年度における税収額が447億8000万元に達し、全区税収総額の56.6%を占めている。

3現代サービス業

優れた商業貿易サービス業が集まる

優れた商業貿易サービス業が多数ある。南京西路沿いの専門町は異彩を放っている。有名な呉江路レジャー町が2012年に「中国商業特色町」と選ばれ、多数の中華老舗と独創ブランドを集めた陝西北路の老舗通りが、2009年に中国商業連合会老舗工作委員会により「中華老舗上海第一街」との称号が授けられて、また恒久広場、嘉里センター、梅隴鎮広場、中信泰富広場、久光デパート、リールデパートなどのビジネスビルは既にハイエンド商業の先頭に立っている。2022年度における商業貿易サービス業の税収が280億100万元であった。

専門サービス業のエネルギー準位の向上

静安区が上海市「五つのセンター」(国際経済センター、国際金融センター、国際貿易センター、国際海上輸送センター)の建設に対応し、「上海サービス」というブランドを宣伝する重要な手がかりとする専門サービス業は、効率的且つ開放的な市場環境を活用して、法律サービス、会計監査、ビジネス・コンサルティング、投資管理、人的資源、検査認証などに関する国内外の専門サービス関連企業を集積して、中国上海人的資源サービス産業パーク及び初の「中国公共検査サービス・プラットフォーム・モデル区」などの業界高地を立ち上げた。上海市の専門サービス業連盟の資源統合の役割を果たし、引き続き「グローバルサービスプロバイダプラン」を推進する。2022年度における専門サービス業の税収が115億8200万元であった。

金融サービス業の集積加速

静安区には国泰君安・光大証券をはじめとする数十軒の証券会社及びその事務所、更に上海汽車集団財務、平安資産管理有限責任公司などの金融企業も集まっている。金融業構造を継続的に最適化し、新金融発展の手段を積極的に求めるために、クリスティーズ、海富基金、華僑星城、信拓城海外投資(上海第1陣のQDLP企業)などの革新型金融機関を導入した。2022年、金融サービス業は税収134億3600万元を実現できた。

文化クリエイティブ産業の影響力がアップ

環上大国際映画・テレビ産業パークは、映画・テレビのポストプロダクションを核心とした全市での文化クリエイティブ産業の拠点として、文化の繁栄を推し進める上海における集積地と重要な焦点となるだろう。静安文化クリエイティブ産業集積地は、昌平路を主軸とし、国内外のファッションブランド経営、研究設計、展示公開などのファッション革新産業集積効果が基本的に成り立った。威海路文化メディア街は、文化メディア大手の上海文化放送メディアグループと上海報業メディアグループを重点とし、多国籍メディアと公告企業の参与を引き付け続けている。現代劇バレーは、静安南京路から崋山路までの道路を中間軸とし、国内外でも有名な現代劇集積地を立ち上げた。2022年度における文化クリエイティブ産業の税収が37億7300万元であった。

データ知能産業の拡大・発展

静安区は従来の上海クラウドコンピューティング産業基地、ビッグデータ産業基地、国家デジタルメディア産業基地と国産基礎ソフトウェア基地などの政策とキャリヤー資源を活用し、多数の業界大手を集めたため、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能、ブロックチェーンなどが集結による発展を加速している。市北ブロックチェーン生態谷の建設を積極的に推進し、「市北数智生態園」は市級デジタル化モデルチェンジ特色モデル区の第1陣となった。2022年、データスマート産業の税収は29億9300万元に達した。

生命健康産業の発展が加速

区の生命健康産業発展促進業務指導グループを設立し、『静安区の生命健康産業発展促進に関する実施意見』を発表した。バイオ医薬、医療機器などの業界リーディング企業の集積を加速し、スマート健康新興業態を積極的に配置し、バイオ医薬分野の革新プラットフォームの建設を推進し、アストラゼネカグローバル研究開発中国センターを正式に始動した。2022年、生命健康産業の税収は41億400万元に達した。

三、社会事業

1、優教育

現在、静安区には公立教育機構が167ヶ所ある。そのうち、中学校47校(九年一貫制を含む)、小学校42校、託児所(保育園)と幼稚園58校、他の事業施設20ヶ所(アマチュア大学1校、高等職業学校1校、中等職業学校2校、特殊教育学校3校、教育学院1校、学校外教育機構2ヶ所、その他10ヶ所)がある。上海市実験性模範性高校7校、上海市特色一般高校1校、市模範性幼稚園12校がある。義務教育段階において、教育学区1ヶ所、教育グループ13個、上海市新規高品質プロジェクト学校8校が設立されている。教職員が合計1万人余りで、在籍学生数が10万人に近い。成功教育、喫茶店式教育、ゆったり教育、クリエイティブ教育、低構造活動への探り、ゲーム教育、コミュニティ教育などのブランドが全国で比較的に高い知名度を持っている。「基礎教育国家級教学成果一等賞」を受賞した項目9つ、上海市教育功労者2名、中小学校シニアタイトル資格取得の教師51名、上海市教育模範10名余り(ノミネートされた方も含む)が相次いで現れた。「全国幼児教育先進区」「全国ダブル基礎教育先進区」「全国特殊教育先進区」「全国コミュニティ教育模範区」「全国活動課程教学実験区」「全国情報技術教育実験区」「基礎教育全国級優秀教育成果プロモーション応用示範区」などの称号を獲得した。静安教育は、教育ブランドの蓄積、バランスの取れた教育品質、優れた教育生態学を備えた一流の高品質教育の新しいパターンを形成し、時代の特徴を持ち、静安の特色ある高水準教育現代化先行区及び比較的に強い影響力を持つ卓越した教育強区を構築し、優れた教育を建設し、高水準の教育現代化を目指す。

2科学技術の革新

静安区は科学技術革新活動を着実に推進し、区委員会、区政府の「第14次5カ年計画」期間の目標任務をしっかりとめぐり、上海の「五つの中心」の建設と世界的影響力を持つ社会主義現代化国際大都市建設の政策・配置と深く結びつけ、「ビッグテクノロジー」「ビッグイノベーション」「ビッグ融合」に焦点を当て、科学技術分野の全カバー・全浸透発展レベルの段階的向上を深化させ、産業技術革新能力・サポート能力・けん引能力の絶えず強化を推進し、科学技術の能力付与・効率駆動・融合発展の進展を促進し、デジタル化モデル転換の各重点任務を全面的に実行し、科学技術企業の革新能力レベルの向上とサービスを着実に行い、地域の科学技術革新活動の健全な発展を着実に推進する。

3、文化サービス

静安区での公共文化サービスは率先して現代公共文化サービス体系を基本的に構築することを目標とし、「美は静安にあり」公共文化圏の建設を持続的に深化させ、国家公共文化サービス体系モデルプロジェクト、上海市公共文化サービス体系モデル区の創設成果を不断に固め、都市部の文化施設配置を最適化し、公共文化サービスの仕組みを刷新し、現代公共文化サービスの質の高い発展向けの「静安モデル」を形成し、「15分の公共文化圏」を基本的に構築している。一方で、1つの区文化館、14の街道(鎮)コミュニティ文化活動センター、267の住民(村民)委員会活動室(42の灰髪高齢者引力ポイントを含む)から構成される「3級公共文化サービスネットワーク」の完備に力を入れている。一方で、公共文化サービスのコンテンツ供給を拡大し、政府によるサービス購入メカニズムと公共文化配送メカニズムを完備し、市内で初めて「ブロックチェーン+」技術を運用し、「静安文化公益配送」ミニプログラムを発表し、「十数百千万」の文化配送プロジェクトを実施することで、専門院団、社会的機関、文化有名人、文化ボランティアサービス、各種公共空間など、より広く、より多元的で、より品質の高い各種文化資源を集め、各種公共空間と良質な文化資源が融合・共有・共同建設・共有する新たな配送モデルをさらに刷新し、全面的にカバーし貫通する文化配送双方向プラットフォームを構築し、静安区市民により多くの良質な公共文化サービスを提供し、公共文化サービスの「最後の1キロ」サービスの担い手を質高く整備する。

静安区は2001年に「全国文化先進区」の称号を、2009年に「全国文化財作業先進区」の称号を獲得。2013年に陝西省北路が「中国歴史文化名街」の称号を獲得。2015年、2018年に同区の「違法・暴力取締」弁公室が「全国違法・暴力取締の先進集団」の称号を獲得。2016年に第2陣上海市公共文化サービス体系モデル区の創設に成功し、「市民劇場」、「公共文化デジタル配送・インタラクティブサービスシステム」(知的文化サービスプラットフォーム)が第2陣上海市公共文化サービス体系モデルプロジェクトにランクインした。2018年、上海・静安現代戯曲バレーは「上海文化十大ブランドイベント」の称号を獲得し、音楽祭「情溢れる静安・ジャズの春」は「上海文化十大ブランドイベント」のノミネート賞を受賞した。2019年、静安知的文化サービスプラットフォームは第3陣国家公共文化サービス体系優秀モデルプロジェクトを受賞し、全国の「違法・暴力取締」先進集団を受賞した。2020年、音楽祭「情溢れる静安・ジャズの春」は「上海文化10大特色イベント」に輝き、2020年度全国文化財行政処罰事件記録・評価優秀事件卷を受賞し、「国家文化・観光消費試行都市」としての申請に成功した。2021年、「『文化を架け橋にして民族団結を助力する』-上海市静安区文化に基づく新疆支援行動」が2021年の文化・観光分野で雷鋒を学ぶボランティア活動の先進的・典型的宣伝・推荐活動の「ベストボランティアプロジェクト」を受賞した。2022年、2021年度で重大な権利侵害海賊版事件の調査・処分に功績のある集団を受賞した。

4スポーツ運動

静安区は「スポーツは民生であり、精神、文化、サービスでもある」という活動理念を堅持し、人々に優しく、便利で、利益をもたらす「15分スポーツ生活圏」の建設を推進し、市民のスポーツ・フィットネスのソフト・ハード環境の最適化を続けている。現在、671ヶ所のコミュニティアスレチックポイント、68ヶ所の住民委員会フィットネス壁(室)、8ヶ所の市民ジム、1ヶ所の市民フィットネスステーション、3ヶ所の共有市民ジム、1ヶ所の共有市民フィットネスステーション、15ヶ所の共有市民運動場、および36本の市民フィットネス歩道、50ヶ所のビルフィットネスルーム、78の競技場の開放学校、静安体育センター、静安区運動フィットネスセンター、静安区全民フィットネスセンター(新築中)、静安区体育館、静安テニス館、静安区労働者体育場などの公共競技場で構成された公共スポーツ施設システムが整備された。「静安スポーツ総合サービスプラットフォーム」、「注文、そして配達」公共スポーツサービス、「市民間の球場共有」管理モデルは「インターネット+スポーツ」サービスプラットフォームを構成し、市民のニーズに基づきスタジアム、フィットネス指導、運動器具、イベント活動、体質テストなどのスポーツサービスを提供できる。1045人の社会スポーツ指導員、2100余りのフィットネスチームが全区の各街・鎮のコミュニティやパーク、ビルで活躍している。静安区は「誰もが運動に参加し、誰もが試合に参加する」という大会運営理念を堅持し、三級スポーツイベントの活動体系の構築の深化に力を入れ、「卓越を創出し、静安での大会を楽しむ」国際静安エリートチャレンジ大会、スポーツウィーク大会、コミュニティスポーツ大会、「静安論剣」「静安論碁」「静安論道」など各級・種のオンライン・オフライン大衆スポーツイベント活動を展開している。国際フェンシング連盟フルーレグランプリ(上海大会)、上海ボートオープン、上海マラソン、上海静安女子ハーフマラソン、中国囲碁甲級リーグ(静安本拠地)など多くのハイスペックな国際・国内大会を運営し、大会の影響力が拡大している。区内ではバレーボール、サッカー、フェンシング、水泳、体操、バドミントン、武術など40余りの青少年スポーツ訓練種目が展開されており、現在4431名の青少年選手が登録されている。現在、94の小中学校で25種目の体育特別授業を開講している。

5、医療衛生

現在静安区内では計409軒の医療衛生機関がある。その内、病院は41軒(三級病院11軒、二級病院10軒、他の病院20軒)、コミュニティ衛生サービスセンターは15軒、コミュニティ衛生サービスステーションは70軒ある。区内の華山病院、華東病院、第十人民病院、第一母子保健院、市中医病院など有名な三級甲等病院を頼りに、住民がより便利でプロな診療サービスを受けるよう、医療連合体を持続に完全させる。静安区中心病院、静安区閘北中心病院と市北病院をそれぞれ新静安区南部、中部と北部の区域医療中心とし、住民の一般的な病気、頻発する病気に応対すべく、優れた医療サービスを提供する。コミュニティ衛生総合改革を進め、家庭医者のパターンを普及させ、契約した住民に対し健康管理サービスを行う。高齢化レベルが高いという特徴に応じ、リハビリ、高齢者介護など足りない医療衛生資源の配置を増強させ、高齢者介護システムとリハビリ医療サービスシステムの構築を推進し、医療・養老融合したサービスパターンを深め、高齢者健康介護サービスの能力を向上させる。

6特色ある観光

静安区観光業は中心市街区の新模範を築き、上海発展の新注目点に成すことを目標とし、商業・観光・文化・体育が連合し、遊び・買い物・レジャーが結合する特徴を活かし、市街区文化というソフトパワーを上げることに力を入れている。「水脈、文脈、緑脈、人脈」を利用し、「文化観光資源をより豊富に、施設設備をより高レベルに、商業商務消費力をより強く、便利応接サービスをより良質にすること」を主な特徴とし、国際の静安、夢が叶う福地を築き、世界中の観光客を誘致しようとしている。2022年12月までに、スターランク観光ホテル17軒がある。中に、プラチナ五つ星1軒、五つ星3軒、四つ星10軒、三つ星2軒、二つ星1軒がある。旅行社は261軒(海外旅行社は50軒)がある。5Aランク観光地は1箇所(中共第二次全国代表大会記念館)3Aランク観光地は2箇所(上海四行倉庫抗日戦争記念館、大寧霊石公園)ある。

静安寺は静安区南京西路1686号に位置し、有名な江南古刹であり、元・明朝以来は上海の観光名勝地として、仏教と民俗が共存する文化状態を形成してきた。寺には大雄宝殿、天王殿、三聖殿という三つの主要建築があり、明朝以前の建築風を模造し、立派・雄大である。静安寺には昔から「静安八景」という説があり、即ち三国時代に建てられた「赤烏碑」、南北朝に植えられた「陳朝檜」、元々神僧智厳の神懸かりにより知られた「蝦子潭」、南宋の仲依が建てた「講経台」、沸騰したような井戸から湧き出す「涌泉」、詩人僧侶寿寧が作った方丈室「綠雲洞」、旅人が呉淞江を渡すための古い渡し場「蘆子渡」、東晋から残されてきた海賊防御用の「滬讀壘」を指している。寺には八大山人の名画と、文征明の真筆である『琵琶行』の行書長卷が保存されている。

中共第二次全国代表大会記念館は老成都北路7弄30号に位置し、建築面積は2282平方メートルで、スタートホール、基本的な陳列ホール、党章学習ホール、テーマ展示ホール及び中共第二次全国代表大会旧跡、庶民女子校旧跡展示ホール等からなっている。記念館全体の雰囲気は荘重で堂々としていて、創意工夫の中に品質の良さもよく見られ、地域の特色と文化の深み両方を備えた「石庫門の中の記念館」を大衆に見せ、中国共産党が創立したばかりの歴史を確実に再現している。近年では、「メニュー式サービス」、「庶民女子校体験式見学」、「シリーズ巡回展示」などの特色ある宣伝・教育項目を打ち出し、党史の宣伝・教育分野と波及面を継続的に拡大する。

上海毛沢東旧居は茂名北路120弄7号(旧・慕鳴路甲秀里318号)に位置し、1棟の石庫門建築物で、天井、客間、前楼と脇棟などがある。毛沢東は1924年1月、広州で国民党第1回全国代表大会に出席して国民党中央執行委員候補に選出され、2月中旬に上海に来た。同年6月、夫人の楊開慧、子どもの毛岸英、毛岸青、義母一家とともにここに滞在した。当時、1階の前の脇棟は毛沢東と楊開慧の寝室兼書斎で、後ろの脇棟は楊開慧の母親の部屋、客間は一家が食事や接客をする場所だった。毛沢東は生涯に何度も上海を訪れており、甲秀里は上海で最も長く住んだ住居だった。甲秀里は1915年に建設され、1977年に上海市文化財保護単位に選ばれ、1999年12月26日に正式に一般公開された。2017年、この建物本体は甲秀里の復元設計図に基づき風貌を復元し、伝統的な建築技術と材質を用いて、「元様子の再現」を目指して路地、門頭、切妻屋根、レンガ線、締め足、窓枠などの屋外シーンと室内の細部を復元した。

上海四行倉庫抗日戦争記念館は光復路1号、即ち元四行倉庫(四行信託部上海支部倉庫)に位置し、総建築面積は3800㎡で、その内、1階、2階は常用展示ホールで、3階は臨時展示ホールである。記念館には中国・海外において有名な「四行倉庫保衛戦」を基本的な陳列とし、展示内容は「血鏖淞沪」「堅守四行」「孤軍抗争」「不朽豊碑」という四つの部分からなっている。陳列デザインとしては平面、実物などの一般形式以外に、戦闘シーン、サンドボックスモデル、ミニ表示ボックス、油画彫刻、インタラクティブゲームと映像などの展示手段で、見学者に新たな体験と体得を与えている。記念館は「遺跡、戦闘、記念」という三つの属性を表し、社会教育、陳列展示、公衆宣伝、学問研究と収集・保管機能を備えたプロな展示館として、「愛国主義教育の新基地、海峡両岸交流の新プラットフォーム、蘇河湾文脈の新たな延長」と全体的に位置づけられている。

大寧公園は広中西路288号に位置し、東は共和新路から、西は沪太路まで、北は霊石路と広中西路に臨み、南は大寧路まで至るという、総面積68万平方メートルを有し、上海西において最大の公園である。黄浦江の支流である彭越浦河は南北方向で公園全体を貫き、大寧霊石公園を東、西、中の三つの園区に分けている。三つの園区はそれぞれに異なるスタイルの自然地形と景観風貌を持っている。東部は水をテーマとし、湖・土手景観区、湖・山景観区、湖・浜湿地景観区などが建てられ、面積が7万平方メートルにも達する人工湖と3000平方メートル以上の人造砂浜を有している。中部は上海一絶と称える沼沢園である。西部は山林景観区とヨーロッパ式風情景観区である。公園の北東、北西、南西の所に東門、山門(西門とも呼ぶ)と水門が建てられた。東門、西門前は大型開放式の広場があり、市民が休憩・集会する絶好地になっている。

静安彫塑公園は上海市中心市街区静安区の東部に位置し、は成都北路まで、南は北京西路まで、西は石二路まで、北は山海関路まで至り、総敷地面積は約6.5万平方メートルで、便利な軌道交通2、13号線が走っている。静安彫塑公園は開放式の都市公園であり、主に六つの観光区域から成っている。即ち、1)入り口広場2)流動式展示廊3)中心広場観光区4)白木蓮の花びら観光区5)梅園観光区6)小型観光区。公園全体は流動式展示廊を主軸とし、各テーマの観光エリアをつなぎ、異なるアイディアからの彫刻が比較的に集中且つ秩序よく公園の各観光区域に置けられ、それぞれの特色を持ちながら、一貫性の空間を作り上げ、多くの市民に休憩・娯楽と芸術の薫陶を提供している。上海中心市街区の公園緑地が文化施設と融合した模範になっている。

四、都市建設

1、市街地の計画

静安は上海が「5つの中心」を建設し、卓越したグローバル都市と世界的な影響力を持つ社会主義現代化国際大都市に向かうという目標をめぐり、新たな発展理念を全面的に貫き、静安区の優位性と特徴を発揮し、「4大ブランド」を打ち出していく。

市街地の機能は「国際的な静安、優れた都市」の発展ビジョンを中心に、市街地のエネルギーレベルの向上、人文的魅力の際立たせ、市街地の品質の最適化、空間環境の改善に力を入れ、グローバルサービス搭載区・革新創業活力区・国際文化大都市中核区・素晴らしい生活実践区の建設を推進し、「国際的な静安」の吸引力・創造力・競争力の全面的な強化を実現し、「卓越したサービス・卓越した人文・卓越したガバナンス」の現代化国際都市区の建設に努める。「国際リンクがより通達し、人文の息吹がより濃厚になり、市街地環境がより品質を備える」という戦略の新たな優位性を形成し、「サービス機能の向上、産業の革新的発展、人文的魅力の顕示、市街地のスマート管理、品質生活の創造」などの面で全市の象徴的な地域となり、世界的な影響力を持つ社会主義現代化国際大都市のモデル市街地となった。

市街地の土地利用は国際一流・国内最高の土地利用実績を目指して、「ムー当たり生産量の英雄、効率の英雄、エネルギー消費量の英雄、環境の英雄」を堅持し、土地利用構造を持続的に最適化し、ストック工業用地の活性化ルートを広げ、土地当たりの経済負荷容量と産出レベルの向上に力を入れ、より集約的で、より効率的で、より持続可能な土地の質の高い利用を実現する。「一軸三帯(南北を貫く複合的発展軸と三つの集合帯)」の統一的計画推進活動の実施により、「一軸」の貫通連動の役割と「三帯」の特色あるサポート機能を十分に発揮し、「一軸三帯」地域を静安産業のエネルギーレベルが最高で、要素が最も集積し、革新が最も活発で、管理レベルが最高の地域に建設することを実現する。

2、環境保全

静安区は党の第20回代表大会の精神と習近平生態文明思想を全面的に貫徹し、大気、水、土壌、固形廃棄物などの環境対策を深く推進し、汚染防止の堅塁攻略戦を持続的に深く打ち込み、生態環境の質を絶えず改善し、全区のグリーンで質の高い発展を後押ししている。区生態環境保護「第14次五カ年計画」と第8次環境保護3カ年行動計画の各任務が着実に推進され、汚染・炭素削減が相乗的に効果を高め、生態環境リスクが効果的に防止・解消され、環境安全が確実に保障された。2022年、地域の生態環境の質は基本的に安定している。大気質は安定して基準に達し、環境大気質指数(AQI)の優良率は87.6%、PM2.5の平均濃度は1立方メートルあたり25マイクログラム。水環境の品質は持続的に改善され、6つの全市地表水評価断面Ⅱ~Ⅲ類の割合は100%となった。その他の環境状況は安定的に好転し、土壌汚染状況は絶えず改善され、汚染区画の安全利用率は100%を維持し、地域の環境騒音は安定的に維持され、放射線環境の質は良好で、環境安全リスクは安定的に制御できる。現在、静安区は卓越した現代化国際都市区にふさわしい生態文明建設と環境保護体系の構築を加速しており、重点分野に焦点を絞り、汚染防止の堅塁攻略戦を掘り下げ、「廃棄物のない都市」建設を秩序正しく推進し、グリーン・低炭素発展の理念を実践し、経済・社会の質の高い発展と生態環境のハイレベル保護の実現に努め、美しく静かで安定した、人と自然の調和・共生の新たな局面を切り開く。

3、交通環

静安区の地理的位置が優れ、交通が便利で、鉄道、高架、地下鉄、バス等の交通ネットが張り巡らせ、昔から上海の「地上北大門」と呼ばれてきた。上海鉄道の要衝の重要な部分である鉄道上海火車駅がある。鉄道の要衝のほか、静安区には、上海長距離バス旅客輸送用総駅、沪太長距離旅客輸送用駅など四つの長距離旅客輸送用駅があり、軌道交通1号線、2号線、3号線、4号線、7号線、8号線、12号線、13号線、14号線など9つの地下鉄も当区を走り、総計28の駅が設けられている。延安路高架、南北高架、内環線、中環線などの高架道路が当区を貫通している。静安寺交通結節点、中環共和新路交通結節点などは、航空旅行、トランジットにかなりの利便さを与えている。

4、旧区の改造

静安は旧区の改造を都市の更新、住房福祉を改善する重要な措置とし、旧区改造政策を厳しく実行し、「明るく透明で、公平公正」の原則に則り、積極的に家屋徴収を行っている。「第13次5ヵ年計画」以来、全区では合計27000世帯以上の住民をカバーしている。

「一軸三帯」(1つの軸と3つのベルト)の戦略を指針とし、旧区住民の居住環境の改善を目標とし、「第14次5ヵ年計画」期間中、ばらばらの旧区改造事業をさらに推進し、国民生活を改善するために更なる努力を払っていく。

5、市容管理

静安区の市容は常に良好であり、景観の外見とイルミネーションはクラシックでエレガントである。都市の市容は綺麗で、品質は素晴らしく、公衆の満足度は全市のトップレベルに達している。

上海が新たな生活ゴミ分類を実行した以来、静安区はコミュニティ789箇所、計40万世帯の市民に及び、学校159校、食材市場37箇所、公園10箇所、党政機関70箇所、病院32箇所、飲食店及びショッピングモール125箇所のゴミ分類収集を完成し、生活ゴミ、生ゴミ、食材市場ゴミ、緑化ゴミ、内装関連ゴミの大分流と小分類により、二つのネットワーク(都市環境衛生システムと再生資源システム)を統合するサービスポット1024箇所(その内、常設スポット812箇所、巡回スポット212箇所)、二つのネットワークを統合するゴミ中継ステーション18箇所、二つのネットワークを統合するゴミ集散地1つを作り、各種類のゴミの減量化・無害化・資源化処理を確保している。

静安区は2019年に上海市ごみ分別模範区に選ばれており、全区の14の街・鎮が上海市ごみ分別模範街・鎮になった。

6園林緑化

静安区の緑化は生態環境を「緑になり、カラフルになり、珍しくなり、効果的になり」という要求に基づき、公共緑地の発展に力を入れ、各レベルの緑地レイアウトを完備させ、生態環境を改善する。率先して屋上緑化、ベランダ緑化、花壁・花町などの立体的な緑化を発展し、市街区の景観を改善しながら、緑化率を上げる。科学技術を持って緑化することに専念し、園林植物廃棄物サイクル利用システムを作り、公園水系生態管理を進め、緑地土壌改良を実行し、園林機械、スポンジ都市建設に関する技術、竹木新材料、新しく優良な植物品種、スマート公園等の新しい理念・技術の運用を普及する。土地資源の節約を進め、ポンプステーション、パワーステーション、ゴミ中継ステーションなど市政施設の弱みを活かし、緑地へと変える。静安国際彫塑偶数年間展などのイベントを打ち出し、公園文化イベントを推進する。生態環境がもっと優れ、環境がもっと美しく、公共サービスがもっと行き届いている静安になるよう努めている。

2022年12月まで、区全体の緑地面積は829万9300平方メートルある。管内には、静安公園、静安彫刻公園、閘北公園、大寧公園、広場公園、西康公園、交通公園、彭浦公園、嶺南公園、三泉公園等22軒があり、公園の総面積は134万4100平方メートルある。

五、民生保障

1、高齢者介護サービス

静安区は社会養老サービス体系の構築を着実に推進し、養老の基本的公共サービスレベルを持続的に向上させている。在宅養老サービス体系を絶えず改善し、15分間の「楽齢生活圏」を積極的に構築する。2022年にコミュニティシニア食堂を1軒、保護者スポーツ健康の家を2軒新設し、3.39万人の高齢者に在宅養老サービスを提供し、1038世帯の高齢者に在宅環境の老朽化に適した改造を展開した。関連養老プロジェクトの建設を積極的に推進し、医療と介護の結合業務を深く展開し、認知症介護ベッド70床を改築した。

2社会援助

静安区社会援助事務は、『社会援助制度の改革と改善に関する意見』と『上海市社会援助条例』を着実に実施することを基に、「基本を保ち、最低ラインを確保し、急用・困難を援助し、持続可能」という全般の考え方に従い、「9+1」特別制度をきちんと実施し、問題・需要・心温まる行動指向に注目し、的確な援助・効率的な援助・暖かい援助・スマート援助を行うとともに、社会援助管理とサービスをさらに向上し、最低限の国民生活保障の安全網を確実に保障する。

3コミュニティ建設

静安区は「職責清晰、権責統一、運転協調、依法高効(職務を明確にし、権利と責任を統一し、運営を協調し、法に従い効率よくする)」の原則をもとに、重なった職務の機能を整理し、街道に設立した機構を調整し、全区の14街道、鎮において「六つの中心」を設置する。「コミュニティ事務受理中心」が基本的に「一口受理、一頭管理、一門服務(受付が速い、管理が独立、サービスが専門的であること)」の運営モードを実現する。「コミュニティ文化活動中心」がコミュニティ教育、文化娯楽、健康サービス、スポーツジムを一体化させ、積極的に社会化運営モードを探る。「コミュニティ衛生サービス中心」が医療と公共衛生(予防、リハビリと健康)という二つの機能を備え、専門領域では管内のニ級、三級病院と緊密に連携する。「コミュニティ党群サービス中心」が主にコミュニティの党組織と党員に対し、サービスを提供する。「都市運営管理中心」がパトロールで管内にある各種の都市総合管理上の問題を見出し、関連の法執行管理チームを指示・協調し、連携で執法処理を行う。「コミュニティ治安総合管理中心」がコミュニティ内の矛盾やトラブルを解消し、治安防止・抑制システムを作り上げ、社会の治安総合対策職務を履行する。

4職と起業

2022年、静安区はあらゆる手を尽くして雇用を安定させ保障し、企業の安定と雇用拡大の各補助金政策を着実に実行し、補助金を累計4309万元支給した。就業ニーズのある同区戸籍の大学新卒者に対しては、「1人1ドキュメント」を100%構築し、パーソナライズされたサービスを100%提供し、適材適所を100%推薦する。通年の新規雇用は28592件で、746人の長期失業した青年の就職を支援し、988人に対し起業を支援・けん引し、登録失業者数は市政府が指示した目標内に抑えた。

5障害者事業

静安区に建設された区級示範型「ヒカリのホーム」が1ヶ所、町と鎮レベルで建設された「ヒカリのホーム」が14ヶ所、「ヒカリの基地」が14ヶ所ある。また「ヒカリの心」が13ヶ所あり、その中、6ヶ所が上海市の模範型である。障害者補助器具サービスステーションが14ヶ所あり、その中に、4ヶ所が上海市の模範型である。静安区の戸籍を持つ障害者は基本的に、「誰でもリハビリテーションサービスが受けられる」ということを実現し、就職能力と就職意思のある障害者を適切に就職させ、また障害者の生活救助、福祉手当と最低保障政策も全面的に実行する。

静安区は相次いで、「全国障害者事業先進区」、「全国障害者コミュニティリハビリ示範区」、「全国コミュニティ障害者事業示範区」、「全国大衆体育先進単位」、「全国障害者専門協会先進単位」、「全国聾人(聴覚障害者)協会事業先進単位」、「障害者の家」、「全国バリアフリー建設市県」などの称号を獲得した。

6社会団体

静安区委員会、区政府はこれまで社会組織の建設と発展の活動を非常に重視してきた。社会建設の強化、社会管理の革新に関する中央と市委員会、市政府の配置を真剣に貫徹し、社会組織の建設と管理業務の連席会議制度を確立し、積極的な発展の誘導と厳格な法に基づく管理の結合を堅持し、社会組織の質の高い発展を絶えず推進する。全市において率先して「1+14+X」ハブ型社会団体サービス管理モードを構築し、政府が社会団体による公共サービスを購入するという仕組みを作り上げ、静安を拠点として上海を視野にする社会団体の発展特別奨励の制度を発表した。社会組織の党建設の先導を強化し、大衆のニーズを方向に、政府のサービス購入、プロジェクト化の運営及び「三社連動」(コミュニティ、社会団体、ソーシャルワーカー)を手がかりとし、サービス管理方式の転換に力を入れ、社会団体の活力を引き出し、多くの社会団体を発展させ、育ててきた。

2022年末までに、全区の認可・登録を受けた社会組織は計1022社で、157社が評価等級(5A級27社、4A級37社、3A級87社、2A級4社、1A級2社)を取得しており、主に社会サービス、教育、スポーツ、文化、工商サービス業、科学研究、衛生などの分野に属され、社会の治理に参与し、調和を促進するのに欠かせない重要な力になっている。